(JR東日本)平成13年12月1日改正     
・「湘南新宿ライン(愛称)」新設
前々から噂されていたルートがついに誕生! 東急電鉄が「特急」を新設することになったのもコレのため。この新設の直通区間は東北本線、高崎線、山手貨物線、東海道本線、横須賀線を結ぶ南北ルート。これによって横浜〜新宿間は現行より約10分短縮されます。一日本数は25往復。詳細は以下の表参照。

高崎線〜東海道本線 9往復(快速) E231系
東北本線〜横須賀線 9往復(普通) E231系
横須賀線〜新宿折り返し 7往復(普通) 215・E217系
また、これによって山手線と併走している埼京線の線路がより過密になるので、列車に遅れが生じると、埼京線だけでなく東北・高崎・横須賀・東海道の各線まで連動して遅れが出ることになります。また、将来埼京線との相互乗り入れが行われる東京臨海高速鉄道にも影響が出ることでしょう。便利になる反面、リスクもあるというところでしょうか。便利になるのは確かですが。
・「中央ライナー」新設
全席指定席の通勤ライナーで、中央ライナー4本、青梅ライナー1本で運転される。現行2本の高尾ライナーと青梅ライナーの増発、また自由席は廃止になります。上りはすべて新宿行き、下りはすべて東京始発で、車両は松本運転所の183・189系9連が当てられます。これは、あずさ・かいじ用にE257系が登場したために車両に余裕ができたからだと思われます。
そして、この新ライナー増発のために中央線の無駄なダイヤがいっそうおかしくなることに。午後のラッシュ時、間違いなく武蔵境〜国立間は混雑度が増します。なぜなら通過列車のために列車間隔が開いてしまうからなんですね。ただでさえ意味のない通勤特快がありすぎるのに、これ以上増やしてどうするのか。しかもお金(500円)まで取るし。個人的には区間快速(西荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺通過)を登場させてもらいたいのですが。何のために緩行線があるのかわからない状態を早く何とかして欲しいですね。
・優等列車の廃止あれこれ
利用客の少ない特急「みのり」、新特急「水上」の一部、急行「アルプス」の上り(新宿行)が廃止。時代の流れに沿って決定された残念な結果です。振替となる列車は設定されるのでしょうか。(「アルプス」はないと思う。)
・E257系特急形電車登場
ついに183・189系「あずさ・かいじ」に世代交代の波。平成14年秋までにすべて入れ替わるらしいので、撮影はお早めに。個人的にはスタイルが嫌いです。でも内装と機能は満足。取りあえず1日3往復からスタート。
・その他
中央総武緩行線のE231系投入で、209系500番台との2車種に統一。続いて常磐快速線・山手線にもE231系が投入開始となる。山手線の6扉車は現行の1両から2両体制(6号車と11号車)となり、今までの6扉車は埼京線に移ります。高崎線にも引き続きE231系が投入され、211系との2車種に統一。115系は中央線に転属のほかは全廃。青梅・五日市線からは、103系が撤退、三鷹電車区の201系が転入することで同形式で統一されます。
他にさざなみ・わかしお・成田エクスプレスが増発、また一部路線で列車本数が増えるところがある。今回の改正にあわせて、車内扉の上にある近郊区間案内図が一新されました。

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