(西武鉄道)平成13年12月15日改正

        
・(池袋線)中村橋〜練馬高野台の複々線化完成
今回のダイヤ改正の目玉商品です。練馬付近から始まって、逆立体交差化などと平行して行われてきた複々線化ですが、今回中村橋〜練馬高野台間が完成。軌道はごく普通のバラスト+PC枕木という形でスラブ軌道の採用はなかったようですが、架線柱はJRにもよく見られる最新型のものが使われています。外側が急行線、内側が観光線の形で運転されています。これによって、上り急行列車の所沢〜池袋間が最大4分の短縮になります。
少し前に、西武鉄道の資金不足で一時は心配された複々線化ですが、無事進んでいるようです。ただ、今回の区間も含めて、線路と住宅地があまりにも接近しているため、新しい問題がおきてこないかと心配しています。とはいえ設計基準は満たしているはずですから大丈夫でしょう。小田急電鉄の二の舞だけは踏んで欲しくはないですね。
・(池袋線)営団有楽町線直通電車の増発
現在、西武池袋線〜営団有楽町線で行われている相互直通運転ですが、今回の高架化完成により練馬高野台始発の営団直通電車を朝ラッシュ時の時間4本から6本に増発になります。これにより、永田町方面の利用者は、列車の待ち時間が減ることになります。
・(池袋線)「快速」の停車駅変更
「快速」が練馬に終日停車することになりました。この結果、西武有楽町線方面・営団直通電車の乗り換え接続の機会が多くなります。また、池袋〜練馬間の所要時間が「普通」との差が最大7分になります。
・(新宿線)「通勤急行」「快速」の停車駅見直し・種別廃止
従来の「通勤急行」が新たに生まれ変わりました。停車駅は、本川越・狭山市・新所沢・所沢・東村山・田無・上石神井・鷺ノ宮・高田馬場・西武新宿の各駅。乗車時間は59分で、従来よりも約12分の短縮となります。本数は本川越発7:05と7:35の2本です。車両限定はないと思われますが、4扉車の2000系、6000系、9000系、20000系の10連が使用されると思います。
また、従来の「通勤急行」は「快速」と統合して「急行」になります。この急行は、田無を出ると上石神井・鷺ノ宮・高田馬場・西武新宿の順に停車します。この結果、上石神井と鷺ノ宮での緩急接続が便利になるため、両駅での優等列車への乗り換え機会が増えます。なお、「快速」の列車種別は廃止になります。
・その他
特急「レッドアロー」が増発になります。池袋線では飯能発6:38池袋着7:22の「むさし8号」、新宿線では本川越発6:00西武新宿着7:20の「小江戸6号」がそれぞれ新設の形で増発になります。ほか、拝島線でも列車の増発があります。今回の改正にあわせて、西武鉄道では時刻表も販売したようです。
情報・資料提供:ゆっぺちゃん

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