峠の釜飯
碓氷峠。信越本線横川駅と軽井沢駅の間にあるこの峠には、昔「峠のシェルパ」と呼ばれていたEF63形電気機関車が活躍していた。しかし平成9年6月30日をもって長野行新幹線と任務交代。碓氷峠はEF63や特急「あさま」「白山」とともに、その歴史に幕を閉じた。信越本線は二分され、篠ノ井〜軽井沢間は第三セクターのしなの鉄道として生まれ変わった。そして、この横川駅に隣接するかつての機関区の跡地に屋外車両展示場が設けられた。その名を「碓氷鉄道文化むら(通称ポッポタウン)」という。
5月5日(日)、この日は天気もよくて気温も28度という旅行には最適の日となった。上野発9時29分、快速アーバン高崎行。始発で休日の朝であるためか、楽に座ることができた。今回は残念ながらロングシートの車両だった。ここはJR東日本の悪いところであり、これではせっかくの旅行気分も台無しである。高崎に11時7分に到着。ここから信越本線に乗り換えて終点の横川駅を目指す。車内は連休とあってか子連れのお客さんが目立った。そうこうしているうちに車窓には緑と山が増え、30分ほどで終点の横川駅に到着。ホームでは釜飯の販売をしていたが、取りあえず下車して文化むらの入場券を買う。ついでにオレンジカードを11枚購入。
入場したら、まず詰所の建物へ行ってお約束の電車でG0!で遊ぶ。今回も2の秋田新幹線をやったが、1m過走で終了。ボーナスステージにいけなかったのが悔しい。諦めて外をまわることにしたが、外は暑くてしょうがない。お腹もすいたことだし釜飯を食べることにした。店に行くと店員さんがいない。「すいませーん」と声をだしたら、できたての釜飯を運んできた。ラッキー。食べるところを探してみたが、さすが連休。ベンチはすべて埋まり、芝生もシートを広げた家族でいっぱいだった。結局、お座敷列車「くつろぎ」の車内で食べることにした。車内は混んでなく、畳の上でゆっくり食べることができた。窓から外を見てみると、綺麗な山と緑。そして車内を人が歩くたびに車体が揺れるので、まるで列車に乗って旅をしているかのような気分になった。窓から入ってくる風が、とても気持ちいい。食べたあとは再び園内を散策。この日は連休であるためか、ほとんどの機関車にヘッドマークがつけられていた。取りあえず写真をとる。今日は展示車両の車内にも入ることができた。寝台車オハネ12の中では、見知らぬおじいちゃんが昔話を熱く語ってくれた。キハ52の窓から顔を出そうとしたときに、窓枠に頭をぶつけた。当時の車両は窓が小さいのである。まわりのお客さんと目をあわせないように速やかに車外へ。機関庫ではEF63の機械室を公開していたので中に入ってみた。中にはたくさんの抵抗器やスイッチが並んでいて圧倒された。でもせっかく貴重なものを見れたのに写真に撮るのを忘れた。しまった…。おやつに峠のソフトクリームを食べる。暑い日であったので、この冷たさがたまらなく、美味しい。最後に入り口付近にあるED42を見物。大空の下なのでアプトがよく分かった。歯車の噛み合いがうまく再現してあった。思わず感動して、ここでも1枚。
時間が過ぎるのは早いもので、いつのまにか帰りの電車の発車時間が迫っていた。発車5分前に出場。電車はもうホームに停まっている。あわてて駅へ戻って電車に乗る。ここでは普通に座れたが、高崎からは痛恨の立席!でも快速アーバンだったので思ったほど辛くはなかった。しかし、終点直前に疲れもやらなにやらすべて吹き飛ばすことが起こった。尾久を過ぎたところで夢空間と併走!思いもしなかっビッグプレゼントに興奮して、上野到着後に地平ホーム13番線にダッシュ。停車中の夢空間北斗星を写真に収め、出発を見送ったところで今回の小旅行は終わりを告げる。
帰りにアメ横でお買い物。とにかく人がすごかった。そのまま御徒町から山手線に乗る。
| 今回の旅費 | |
| 乗車券(山手線内〜横川)<学割> | 3120円 |
| 峠の釜飯 | 900円 |
| 入場券(前売) | 450円 |
| その他 | 400円 |
| (合計) | 4870円 |