(大手民鉄)平成14年度新造予定 
さて、今年度は早速、東急電鉄と相模鉄道に新車が登場しました。JR東日本E231系をベースにした姉妹車とも呼べる車両たちです。他の会社でも新車が続々登場しています。
そんな大手民鉄の新車について調べてみましょう。
(参考文献:鉄道ファン2002年9月号特集)
・営団地下鉄 
 (新05系)10連3本
5000系の代替新造。製造は恐らく東急車輛になるでしょう。個人的には、従来の丸みを帯びたクーラーを装備してほしかった気もしますが…。これにともない、同数の5000系が廃車となります。一部は第3セクターに譲渡の噂。となると、20m4ドア車、JR・営団規格という点から東葉高速鉄道増強用か。はたまた、東京臨海高速鉄道に入線するのか…と勝手に想像していたのですが、正式に「しなの鉄道」に移籍することが決定しました。信州への営団者移籍は、長野電鉄に続いてのことです。

 (08系)10連6本
半蔵門線押上延伸にともなう、輸送量増強のための新造です。
新05系と同じ顔になるのか、それともまったく別の顔になるのか…注目です!
最近の新05系同様、東急車輛製になると思われます。
・小田急電鉄 
 (3000系)6連4本
今年度から製造メーカーが変わるので、構造に変化が発生する可能性があります。もし東急車輛だとすると、E231系タイプの狭幅版となりそうです。帯は下に青帯1本でしょう。
この増備にともない2600系が多数廃車となる。
・京王電鉄  
 (9000系)8連1本
5000系のイメージを残した京王の最新型。都営新宿線乗り入れ規格でもある同車の今後の活躍に期待です。今回は6000系1本の代替新造になります。
 
 (1000系)5連1本
井の頭線の3000系1本廃車に伴う代替新造。
・京浜急行電鉄 
 (新1000系)8連2本、4連2本
今回は4連バージョン。前回導入の8連と組替えれば、6連2本に組成することも可能です。ですが、当面は4+8の快速特急運用の形になるでしょう。この時点では、まだ現役の1000系には車号は及びません。また、この増備によって旧1000系が廃車となります。
・京成電鉄
 (形式不明)8連1本、6連4本
今年度も新車の予定はあるとのことですが、「通勤型電車」というだけで形式は発表されていません。また芝山鉄道開業後は芝山鉄道に車両を貸すとのことです。北総開発鉄道同様3000系が貸し出されるのでしょうか。それとも、初の3500系でしょうか…。気になる塗装は??
・相模鉄道 
 (10000系)8連1本
同線の6000系を淘汰するために投入されている最新型。JR東日本のE231系と車体構造から台車までほとんど同じ。
・西武鉄道 
 (20000系)10連3本
今回の新造は池袋線の101系を置き換えるための新造です。10連の新造はなんと3年ぶり!製造は川崎重工業で、使用も変わらないとのことです。
・東京急行電鉄 
 (5000系)10連2本、6連1本
引き続き半蔵門線・東武伊勢崎線直通用の5000系を増備します。さらに目黒線にも1本増備されます。目黒線用の帯は赤と紺色になるのでしょうか。車内掲示の路線識別カラーに準ずるものだと思われます。
・東武鉄道 
 (30000系)6連4本、4連4本
半蔵門線乗り入れ用の同車も本領発揮まで1年を切りました。今回の増備もアルナ工機製造終了の余波を受けて東急車輛製になると思われます。余談ですが、半蔵門線・東急田園都市線直通開始の際には、6+4の10連で運用されます。10両固定編成は登場しない模様です。
個人的には、今回の東急・営団・東武の3社直通開始によって、日比谷線も3社直通にしてほしいなぁと思ってみたり。菊名発東武動物公園行の運用も、そう遠くないのかもしれませんね。
・名古屋鉄道 
 (300系)4連5本
名鉄小牧線の旧型車置き換え、また地下鉄名城線乗り入れ規格を満たした車両。現在建設中の上飯田ー平安通間の通称上飯田連絡線開業まで8編成が増備されます。
名鉄初のステンレス車。製造は日本車輌。東急9000系や小田急3000系と同じような形状をしています。
・近畿日本鉄道 
 (6820系)2連
「シリーズ21」の南大阪線バージョン。名車6800系「ラビットカー」にちなんで付けられた形式。その21世紀版ということですね。僕はこのシリーズ21がめっちゃ気に入ってますす。たぶん、模型化します。その前にGMさん、製品化してください!
・京阪電気鉄道 
 (10000系)4連2本
交野線・宇治線で活躍している1900系・2600系を置き換えるための代替新造。この車体色、僕はあまり好きではないです。従来のツートンカラーのほうがよかったなぁ…
・南海電気鉄道 
 (1000系)4連
前回投入の1050系の続番となるはずなので、ステンレス地になると思われます。この編成の投入によって7100系に廃車が出る模様です。
・阪急電鉄
今年度の新造予定はありません。
アルナ工機の撤退により、阪急車輌の新造はどのメーカーが行うのか注目でした。車両規格が似ている阪神・京阪を担当している川崎重工業か、営団を担当している近畿車輛・日本車輌か、はたまた新規参入を発表した石川島播磨重工かといろいろ考えましたが、阪急の車両はアルミ製なので、西武を担当している日立製作所が製作会社になるとのことです。来年度に9300新造の報道がなされました。阪神の特急車と同じ形式なのも面白いところです。
・阪神電気鉄道  
 (9300系)6連1本
前年度に引き続いて、山陽電鉄乗り入れ対応の、直通特急用9300系が増備されます。今回も武庫川車両会社解散にともない、川崎重工製になると思われます。
なお8000系8211編成に行われたリニューアル工事ですが、今年度も施工される予定です。
・西日本鉄道 
 (7000系)2連3本
600系の置き換えるために生まれた最新型。左右対称の全面はパノラミック構造。VVVFインバータ搭載。思い切った車輌改革に思わず感激!今までの車輌は好かなくて、自分の中では敬遠がちだった西鉄ですが、この7000系登場によって見向きが変わりました。なので、早速アイコン化してみました。

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