新宿駅南口地区基盤整備事業
<はじめに>
甲州街道(国道20号線)が省線新宿駅を越えるため、大正14年に架設されたのが、この「新宿跨線橋」である。
しかし老朽化が進み、さらに耐震等の様々な問題を解決するために架け替えられることになった。
そして同時に、JR東日本の新宿駅南口の線路上空に人工地盤をつくり、都市基盤とJR駅ビルを重層かつ一体的に整備して、駅周辺の回遊性を確保する工事も行われる。
工事は平成12年度から始まり、完成まで10年ほどかかるとみられている。
<施設紹介>
この人工地盤上には以下に示す施設が設置されることになっている。
・ゆとり空間(2F)
人工地盤上で最も南に位置する場所につくられる。緑を多く配置し、都会の中のオアシスといった雰囲気を出している。
JRの新南口とサザンテラスを結ぶ通路としての機能も備えている。
・新宿駅新南口(2F)
既存の施設を拡張する形で設置される。高島屋入り口のところにも改札口が設置されるようである。
・乗降場(3F)
車で新宿駅にきた場合に、雨に濡れないように屋内に乗降スペースが設けられる。
一般車とタクシーと区別され、混乱を招かないように配慮されている。
・高速バス関連施設(4F)
現在、新宿西口のロータリー周辺と都庁の地下に高速バスのターミナルがあるが、容量が限界に達しているものと思われる。
それに対応する形で設置されるのではないだろうか。既存の乗場がここに変更になるかもしれない。
また、「関連施設」ということで乗場になるとは限らず、留置場・整備場としての機能のみになるのかもしれない。
・公共駐車場(4F)
待望の駅前駐車場が設置される。ここは駅を利用する人が使うのではなく、周辺施設を利用する人のために設置される。
料金は他より高めに設定されるのだろうか。駐車料金割引等のサービスは考えにくい。
<現在の工事状況>
現在施工中なのが国道20号線の新宿跨線橋の架替工事である。跨線橋の橋脚の新設など、JRの線路上で行う工事は終電が通過した後に行っている。工区は今述べたJR線路部のほか、国土交通省直轄部、小田急線路部に分かれ、連携して行っている。
この工事に伴い、JR線の新宿駅構内はホーム移設、線路配置変更、構内通路変更などの工事が続いている。以下にその内容を示す。
・東西通路の拡張・改善工事→現在工事中
・中央本線特急用ホームの移設(5・6番線)→完成
・中央快速線上りホームの移設(7・8番線)→未定
等サイトでは、工事状況の進展に伴って随時状況をアップしていく予定である。
【詳細情報】
東京国道工事事務所ホームページ(http://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/)
JR東日本ホームページ(http://www.jreast.co.jp/)
【改訂履歴】
04/01/11 ページ作成