エイコの散策日記

(2009・1〜) Topへ

2018.3 桜咲く称名寺

 金沢文庫にある称名寺は桜と銀杏が美しいことで、横浜市内でも有名です。今年はまさに満開という時に訪れる事が出来ました。都内の桜は人手が多すぎてゆっくりとスケッチも出来ませんが、ここはのどかに水彩スケッチを楽しめました。ちなみに、桜咲くころは苑内で ヒノキの実を拾う事も出来て、2重の楽しみがあります。

2018.2 クリスマスローズ

 昨年の春、花の終わりかかったクリスマスローズの鉢植えを買って、地植えにしようとベランダに放り出しておきました。そのまま忘れて1年が経ち気が付くと、大量の花芽が出ていました。暖かくなると花芽は伸びてたくさんの花を咲かせてくれました。名前のわりに春まで咲かないのはおかしいとは思いますが、生命力あふれる花に感動しました。

2018.1 千倉の花畑

 数年ぶりの南房総、以前見た千倉のお花畑が見たくて再訪しました。しかし、観光バスはなく人の姿もちらほら、どうやら今年は不作でお花が少ないようです。栽培なのに不作?どうやら昨年秋の台風で、植えた苗が全てダメになってしまったようです。新しい苗を植えても時期的に育ちが悪いとの事。それでも写真のように咲いていました。春になったらもっときれいに育っているでしょう。

2017.9 来宮神社

 熱海にある来宮神社は、遠い昔行ったことがありましたが昨今はパワースポットとして知られています。境内には御神木の天然記念物の樹齢2000年以上といわれる大楠があります。到着すると駐車場が満員ということで、バイクに乗った神主さんが別の駐車場に誘導してくれました。神殿の奥に楠がありました。大木を見ると必ず触って目を閉じますが、何か別世界が感じられてパワーを頂けるような気がします。今回もそっと触って、夏に失った元気を頂いて来ました。感謝!!

2017.8 真鶴港

 夏の間は、ひたすら外出しないようにしていますが、涼しい日を見計らって真鶴に行ってきました。目的はスケッチと美味しい食事ですが、お魚はお天気次第、ご機嫌次第なのでタイミングが合わないと残念なことになりますが、この日はまあまあ良い日でした。空と海の青を十二分に楽しみ、満腹になってスケッチ旅行は止められません。

2017.6  大船フラワーセンター

 花菖蒲の季節になり、お花のスケッチに大船フラワーセンターに行って来ました。のんびりしていて到着したのは午後2時、お目当ての花菖蒲は満開でしたが、花はみなぐったりしていて絵になりません。やはり花びらの薄い繊細な花は、午前中でないとシャッキリしていないようです。替わりに元気だったのがスカシユリ、初夏の陽光の中、何百という数のスカシユリが見事に咲き誇るさまは圧巻でした。

2017.5 横浜の新緑

 5月の連休に横浜の大通り公園あたりの新緑を描きたくて出かけてきました。イベントをやっていて人が多かったので、開港記念会館のスケッチに切り替えましたが、目的の新緑が描けませんでした。新緑のスケッチは年に一度のチャンスでしたが、ここでダメならなら上高地へ行こう!とすぐに気持ちを切り替えました。新緑は横浜でもやはりすごく美しい!!

2017.4 妙義桜の里

 4月末、東京ではソメイヨシノは終わり八重桜も終盤でしたが、ここ妙義では標高が高いため、今を盛りにたくさんの桜が咲き誇っていて、今年もたっぷり桜花を堪能する事ができました。妙義はその個性的な姿山に惹かれて幾度となく訪れてきましたが、桜の時期は初めてでしたが大自然の中、妙義山と一体になり素晴らしい風景でした。日本列島を桜とともに旅したい・・・そんな思いがよぎりました。

2017.3 ミツマタの花

 大船の植物園に春の花を見に行ってきました。今年は桜の時期が遅れていて、早咲きの啓翁桜が満開を迎えていました。他にモクレンや水仙と共に、ミツマタの花も満開でした。白や黄色、オレンジのボール型の花は可愛らしく暫し見入ってしまいました(写真)。普段なじみの少ない花ですが、枝は脱色したものをよくクラフトに利用しています。この可愛い花達をどうにか利用したいものです。

 

2017.1 正月の富士

 お正月に富士山を撮影したいと思っていたら、3日にその機会を得ました。朝、8時前の立石海岸から見た富士の姿です。立石海岸は葉山から横須賀に行く海岸線にあります。森戸海岸(裕次郎灯台で有名です)、長者ガ崎と富士山が綺麗に見えて駐車場がある有難い場所です。この日は快晴でしたがくっきりとした富士山ではありませんでした。晴れていれば良く見えるという単純な山ではないことが富士山をより崇高な山にしているのでしょうか。

 

2016.12 舞岡公園の雪

 紅葉がまだ終わらないうちに雪が降る・・・横浜ではあまり経験のないことです。たまたま舞岡公園でのスケッチ会を予定していたため珍しい1枚を撮る事ができました。前日はみぞれ交じりの雨で、12月とは思えぬ寒さにスケッチどころではないと思っていましたが、実はめったにない素晴らしい光景を見るチャンスだったようで、物事の良し悪しは終わってみないとわからないものです。

2016.10 日光のカラマツ

 奥日光の牧場に隣接した広場で、カラマツの大木を目にしました。自然の中で自由気ままに気持ちよく育っていると思われるカラマツ達は落葉期を迎え、風が吹く度に無数の葉を大気に舞わせていました。私の服は落葉模様ができるほどでした。ここで、私は落葉の音を聞きました。広葉樹の落葉、針葉樹の落葉、皆大自然の中で音をたたて散ってゆく・・・大きな感動の瞬間でした。

2016.7 開港記念会館

 横浜を代表する歴史的建造物、いつ見ても圧倒される美しさです。スケッチをするならまずはここ…と言いながらもう何回描いたこでしょう。ジャックの塔とも呼ばれて親しまれています。梅雨が明けぬ間に描いてみたくて、絵の仲間を連れてスケッチに来ました。排気ガスを吸い込みながら道路際で描いていると、煉瓦と梅雨空が妙にマッチしていると感じました。

2016.6 海岸に咲く野バラとハマボッス

三浦半島の先端に位置する海岸の浜で見つけた、野バラとハマボッス。手前の白い小さな花が咲いている草がハマボッスです。漢字では浜払子と書きます。夏の終わりごろ花が実に変わってベルをたくさんつけたような風情ある姿になります。金色のスプレーをかけると木の実クラフトの立派な材料になります。暑さに負けず、今年も夏の終わりの海岸を散歩しようと思います。

2016.5 バラの季節

 昨年の秋以来、種々の事情で休止状態だったホームページですが、また四季折々の自然を紹介できるようになりました。5月といえばバラでしょうか。この写真は深大寺植物園のバラ園に咲いていたバラです。春バラと秋バラがありますが、春バラはやはり見ごたえがあります。この1枚ではもったいないほど沢山のバラの写真を撮りました。赤いバラ、ピンクのバラ・・・しかし今年はこの色に惹かれました。

2015.9  吾亦紅(われもこう

 8月始めに帯状疱疹を患いほとんど動けなかったので、9月になってやっと元気を取り戻し、自然を感じに箱根の仙石原に行って来ました 。ススキヶ原や湿生花園で湿原に自生する吾亦紅を沢山見て、身体の中から元気が出てきました。秋草の楚々とした風情が何とも言えず好きです。特に吾亦紅は大好きな秋の草花です。アザミやオミナエシなども沢山咲いていて時を忘れて歩き回りました。近くにある東急ハーベスト甲子園に1泊して温泉に入りおいしい夕飯を戴き、仕事への意欲が少し出てきました。

2015.7 善五郎の滝

 乗鞍旅行の続きです。7月の初めの日に行きました。滝までは様々なルートがありますが、偶然通りかかった駐車場に、十数人の滝見の団体がいたのでついていきました。最悪なことに一番遠いコースでしたが、一人で滝まで歩く勇気がなくて団体についていきました。落差は余りありませんが水量が多くマイナスイオンが溢れかえっていて満足できる滝でした。熊が冬眠に入ったらゆっくり歩いてみたい場所です。

2015.6 乗鞍高原

 梅雨の最中でしたが時間が出来たので乗鞍高原まで行って来ました。今回はあまり絵を描くことに執着せず、自然観察を主体にしましたが結局、いい風景があれば描きたくなる習性に勝てず、一之瀬園地と牛溜池でそれぞれ1枚づつ描きました。例年ならレンゲツツジの最盛期のはずが、今年はすでに終盤でした。時期的に空いていて人影がほとんど見えないので、大自然がより一層広く感じられました。最近の山はどこでも熊が出ますが、こちらも例外ではなく今回は自然の中をゆっくり散策できず残念な旅行でした。

 

2015.5 山下公園の新緑

 横浜でのスケッチで場所に迷うと山下公園に行きま。四季折々のハマの風景がそこにはあり、飽きることがありません。関東大震災の時の瓦礫を埋め立てて作られた公園が、今はハマの人々の憩いの場として、欠くことのできない存在となっています。東北の復興はというと、、放射能汚染され瓦礫もあり深刻度は比較になりませんが、知恵を結集して未来に役立つ方法を実践して欲しいものです。

 

2015.4 伊那路の春

 連休前の数日間を伊那で過ごしました。横浜では終ってしまった桜がまだ観賞できて、駒ヶ根の光前寺は満開の時期に遭遇しました。南アルプスと中央アルプスの谷間にあるのが伊那谷、存分に両アルプスの美しい景観をを堪能してきました。絵を描くようになって数十年になりますが、昨年あたりから単独行が多くなりました。一人で好き勝手にドライブして絵を描く贅沢!!当分やめられそうにありません。

2015.3 スノーーシュー

 裏磐梯に3月下旬に行きました。温泉とスケッチと木の実を調べる楽しい旅行でしたが、今冬の大雪で道路は雪の壁ができて歩く場所も無く、庭も数メートルに積もった雪で出られません。景観のよい場所に行くにはスノーシューという、現代版「かんじき」を履かなければ不可能な状態でした。そこで「五色沼スノーシューツアー」に参加しました。屋根まで届く雪の上を自由に歩けるのです。道など一切関係なく積もった雪の上を、小動物の足跡を見ながら歩く楽しさは、言いようのない喜びでした。2時間半歩きましたが、すぐに筋肉痛が始まり、温泉に2度入りマッサージしましたら、翌日はすっかり元に戻っていました。「恐るべし」温泉の効能」!!

 

 

2015.2 曽我の梅林

 今年のお花見第一弾は曽我の梅林になりました。穏やかに晴れた梅林の2月は、車と人と梅の花が大賑わいの一日でした。梅は種類によって開花時期が異なるので、一斉に咲くことはありませんが最盛期に行ったので華やかでした。会場から山の方に歩いていくこと20分くらいで見晴台に着きますが、ここからの眺めは梅花の絨毯がどこまでも広がって、息を呑む美しさでした。

 

2015・1 白川郷

 世界遺産の白川郷に行って来ました。あちらはご覧の通りの豪雪でしたが、訪問時は風が無かったので快適な時間を過ごせました。大勢の観光客で賑わっていましたが、外国人が目立ちました。昼食を戴いた蕎麦屋では、お客で日本人は私一人でした。予想をはるかに超えたすばらしい場所で、グリーンシーズンに再訪したいと思います。

冬に豪雪地帯へ行った折、寒さをあまり感じなかったのは覚悟して厚着をしていた為でしょうか。今いる横浜の方がよほど寒く感じられます。奥飛騨温泉では畳32枚分の広さの混浴露天風呂にも入ってきました。、現在は湯浴み着を貸してくれますので,機会があればお勧めします。

2014・12 クチナシの実

 クチナシの可愛らしい実をたくさん戴きました。まだ乾燥前の実ですが、乾燥すれば立派に着色剤として使えるそうです。暮れにはおせちを作りますが、栗きんとんの黄色には欠かせないのがクチナシの実です。秋の栗のシーズンに今年はたくさんの利平栗を甘露煮にして冷凍しておきましたが、この時もクチナシを使いました。クチナシの実の画像は最後の月を締めくくるには最適な1枚となりました。

 

2014.11 秋の終わり

 今年の横浜の紅(黄)葉は例年より遅れていると聞いていましたが、11月もあと僅かとなり、日本大通りの銀杏並木も有終の美を飾っていました。雨に打たれた落ち葉が道路を黄色に染めていて、久々に見る黄金色の世界でした。横浜の最も横浜らしい風景がいたるところで見られるのが日本大通りから山下公園一帯です。大桟橋に停泊する豪華客船や「みなと未来」の高層ビル群、旧県庁舎でもある重厚なキングの塔、エレガントな税関のジャックの塔、そして老舗のレストランや教会など、何度訪れても飽きることがありません。秋の一日、銀杏並木を散策するのが、毎年恒例の行事になっていますが、本日は「エッグスンシングス」の前に行列がなかったのでパンケーキも初体験した有意義な1日でした。

2014.10 田貫湖の富士

 毎年秋はイベントが多く、気づくといつも紅葉は終っていました。ここ数年紅葉は横浜の銀杏ばかりだったので、今年は思い切って遠くへ出かけました。駒ヶ根周辺で中央アルプスや南アルプスをスケッチしたあと、帰りに富士山周辺に立ち寄りました。富士五湖はすでに紅葉が盛りで、ドライブしていると紅葉のトンネルがどこまでも続き夢の中にいるようでした。山中湖の反対側にある田貫湖は、辺鄙なところにある小さな湖ですが、ここからの富士も私の好きな富士です。朝は逆光で富士の姿はシルエットで見られます。霧の中に見えるシルエットの美しさはまさに世界遺産そのものでした。

 

2014・9 夢の吊橋

 秋に入って一度行ってみたいと思っていた奥大井(寸又峡)へ仲良しの画家仲間3人と行って来ました。私以外は皆男性という会で、親切・丁寧なガイド役兼運転担当の方もいて、目一杯の観光と絵画制作を楽しみました。奥大井はつり橋の多いところでしたが、自分がつり橋が苦手であると自覚した場所になりました。大自然の秘境はアプト式電車に乗って存分に堪能できました。寸又峡には有名な夢のつり橋がありますが、やはりアプト式電車に価値があるところです。千頭駅ではSLのスケッチもしましたが、駅前の川根茶ソフトがとても美味しかったです。

2014.8 片瀬海岸

 江ノ島への橋を渡ったところにある公園から、片瀬海岸を見ました。海水浴の季節でもあり、ビーチは華やかにパラソルで彩られていました。目の前の海は、橋の左右から来る波が衝突して迫力ある波の喧嘩を見ているようでした。ビーチとは逆に江ノ島は暑い盛りでもあり閑散としていました。昼食は貝作の2階でとても新鮮なシラス丼いただきました。、観光地ではあっても鎌倉のようにひどいシラス丼は出していないことが、救われます。江ノ島の食事は外れた事がありません、どこも良心的で好感が持てます。岐路は1時間1本の大船行きバスに乗って帰宅しました。

 

2014.7 さくらんぼ

 長い間行きたいと思っていた「さくらんぼ狩り」に行って来ました。本場は山形ですが、今回は近場の山梨に行きました。観光客がひっきりなしに来るので、さくらんぼは完熟するまで木になっていられません。何本かの木を試しに食しましたが、どれもそこそこのお味でした。山形のさくらんぼを送ってもらい同じ味を期待したのですが、果物にはやはり最適な土地があるようです。山梨は桃やブドウが美味しい地でした。時間があれば今度は桃やブドウをいただきに行きたいと思います。

 

2014.6 バラと南アルプス

 山梨県北杜市にある「ハイジの村」に行ってきました。南アルプスや八ヶ岳に囲まれた日本一日照時間が長い村。バラの時期は少し過ぎて、今は3番花が咲いていました。南アルプスも霞んでほとんど見ることが出来ず少しがっかりしましたが、広い園内にはバラの他、ラベンダーも咲き始めていて、おいしい空気とバラの香りと色とりどりの花々を楽しめました。夏にはひまわりが周辺の畑一面に咲き、見事な光景が楽しめます。

2014.5 浜昼顔

 江ノ電の鎌倉高校前から腰越方面に歩いていくと、線路内にたくさんの浜昼顔が咲いていました。鎌倉は今の時期は観光客が溢れかえっていますが、この付近はひっそりとしています。もう浜昼顔の季節になったのかと思うと時間の早さに驚きます。海岸に咲く昼顔は初夏の風物詩です。腰越ではウイークデイにもかかわらず、生シラス丼目当ての観光客がお店の前で行列をしていました。ここのシラス丼はどこよりも新鮮で本当においしいシラスを食べさせてくれます。ただ腰越漁港は工事で前の姿が見られなくなりました。

2014・4 逗子海岸

 桜も終わり、久々に逗子海岸へ降り立ちました。海岸道路は頻繁に通るのに実際に海岸へ降りるのは何年ぶりでしょうか。晴天下、遠くに富士や江ノ島が見えてのどかな風景でした。小さなサイズのキャンパスを持っていったので小一時間ほど描いていると、犬を連れた人が何人か現れました。海にもサーフィンの人が徐々に増え、春の海は穏やかでした。桜の花びらが海岸にもたくさん散っていましたが、その中に桜貝が幾つも落ちていて、繊細な貝殻をお土産に拾って来ました。

2014・3 安曇野の休日

 3月下旬、安曇野へ雪山を観に行って来ました。常念岳やそれに連なる山々は雪を抱いた美しい姿で迎えてくれ、4日間滞在して安曇野をサイクリングしてきました。電動アシスト付きのレンタサイクルは細い道にも自由に入って行けてとても便利でした。昨年は田に水の入った頃に行きましたが、今年は枯れた田んぼと雪山見物になりました。桜にも少し早く、道路沿いの「ふきのとう」とホテル周辺の姫ヤシャブシを採るのが楽しい日課になりました。

2014・2 横浜の雪

 雪は一年に何度かは降っているように記憶していますが、今回の大雪は久々です。結局3日間家の中に篭もってしまいました。窓の外は写真のような具合でしたが、横浜の雪はすぐなくなってしまいます。こんなに寒いのに、雪はどんどん減っていきます。11月に白馬に行って来ましたが晴れているのに雪が降ってくるので、どうしてか聞いて見ました。答えは聞いているだけで寒くなるようなものでした。風で山の雪が飛んでくるのだと言うのです。横浜の雪は風が吹くと解けてしまいます。

2014・1 冬の花壇

 あたり一面、木の葉の落ちた木々の間から見る空は、とても大きくて寒々としています。こんな寒さの中でも綺麗に咲く花があると心和みます。冬の花と言うと水仙や梅が思い出されますが、我が家のプリムラやミニシクラメンは雪にも負けず元気です。花の上に僅かに積もった雪を見て「かき氷みたい・・・」と思わずつぶやいてしまいました。氷イチゴのような綺麗な色に見えたからでしょうが、雪が似合わない花だからそう思ってしまったのかも知れません。

 

2013.12 KITTEからの東京駅

 旧東京中央郵便局舎の一部が地下1階、地上6階の商業施設「KITTE」として誕生したのが今春。話題のビルなので見に行きたいと思い続けていました。観光客が一杯と聞いていましたが、12月に入り、時間も早かったのでゆっくり見学し写真を撮ることができました。ビル内には地味だけれど、とても大きなクリスマスリースが中央の吹き抜けに飾られていました。何時も駅内を乗り換え通過するだけで、実際外に出てみる機会は、よほど決心しないと出来ませんが、丸の内界隈はふらりと歩くのもいい場所です。

2013・11 赤レンガ倉庫

 もう何度訪れたことか、回数も忘れてしまうほど横浜の代表的観光地です。一方、芸術スポットでもありあらゆるジャンルの展覧会を開催しています。この日はハマ展が開催中でした。創建当時から横浜港の物流拠点として活躍してきましたが、新港ふ頭が物流機能を他のふ頭に譲っていく中、赤レンガ倉庫も倉庫として利用されなくなり、地区のシンボルとして静かに佇んでいたところを、横浜市が貴重な歴史的資産として保存し、また市民の身近な賑わい施設として活用するため、平成4年に国から取得し、現在に至っています。

2013・10 稲村ガ崎

台風の多い年回りのようで、この日は台風一過の晴天、しかし波高く風の強い1日でした。稲村ガ崎から江ノ島方面を見ると、遠く富士山がくっきりと浮かび上がり絵葉書のような光景でした。鎌倉時代後記、挙兵した新田義貞が剣を投げて海を鎮め、鎌倉幕府に攻め入ったという伝説の地でもあり、たびたび訪れています。寄せては返す荒波を見て、自然のサウンドを聞いていると、心地良く魂が自然と一体になっていきます。

2013・9 横浜の三塔

 JR関内駅から海側に向かって歩いていくと、神奈川県庁旧庁舎、横浜開港記念会館、横浜税関の三つの塔が見られます。県庁はキングの塔、開港記念会館館はクイーンの塔、そして写真の税関はジャックの塔と呼ばれています。この3塔が同時に見える場所を見つけると幸運が来ると言われています。写真の場所はキングは見えますがクイーンが見えませんでした。ジャックの塔は中東の建物をイメージしているのでしょうか。後にそびえる県警が今を感じさせます。

2013・8 大桟橋に豪華客船

 猛暑の中、木陰のある山下公園でスケッチを・・・と思い出かけて行きました。運良く大桟橋に飛鳥が入ってきました。大桟橋の向こう側に飛鳥が手前右にはパセフィック・ビーナスも停泊していました。2時間ほどこの客船を水彩画でスケッチして、上機嫌で帰宅しました。しかし、スケッチ場所の山下公園は中国人の観光客が大勢いて、皆さんとても暑そうでした。8月の日本観光は厳しい!!

 

2013・7 ノウゼンカズラ

 7月は花の少ない季節。そんな中、蔓いっぱいにオレンジ色の花をつけたノウゼンカズラだけが独り舞台のように頑張っています。最近よく朝の散歩にでますが、遠目にもその鮮やかな色彩に惹きつけられて、思わず回り道をしてしまいます。暑い季節に咲く花はなぜ色が鮮やかなのでしょう・・・ひまわり、芙蓉、サルスベリ、夾竹桃など思い出しながら、花が鮮やかなのではなく、光が強く空が鮮やかなのかもしれないと思いつきました。

 

2013・6 紫陽花公園

 毎年6月になると紫陽花がいたるところに美しい姿を見せてくれます。紫陽花と葉山の海の両方を見ることが出来るのが「あじさい公園」です。森戸海岸から内陸部に登っていく事十数分、小高い丘の上から見る景色は何度来ても、すがすがしい気持ちになります。鎌倉の紫陽花見物の人ごみに比べ、ここはゆっくりとスケッチを楽しめます。ただ公園にある順路は「行き止まり」へと誘っていますので、気をつけないと、きつい登りを戻ることになります。

2013・5 白馬の休日

 絵のグループ展も無事終わり、またまたアルプスを描きに一人で白馬に行ってきました。目の前に迫る白馬三山は迫力満点でした。横浜から5時間ほど車を運転しましたが、途中、御坂峠で見た富士山は朝日を浴びて神々しく輝き、その後は南アルプスや八ヶ岳を見ながらの楽しい道中でした。白馬では秘境と言われる山奥にある青鬼集落へも行きました。 途中どんどん道幅が狭くなり不安でしたが、到着すると観光客がたくさん来ていて安心しました。ただ、日本に秘境はないかもしれないと思いました。

2013・4 安曇野

 4月末ゴールデンウィーク前の安曇野に3泊4日で出かけました。お絵かき一人旅です。油絵の道具をホテルに送って思う存分、誰に気兼ねすることなく安曇野を満喫してきました。5月中旬に油絵のグループ展があり、出品作を描く事ができました。リゾートホテルに泊まり、温泉に入り、早朝は森で木の実を拾いました。命の洗濯という古い言葉がありますが、まさにこの言葉ぴったりの旅行になりました。すっかり味を占めて5月には白馬に行く予定です。大自然の圧倒的存在感は人生観さえ変えてしまうくらいの迫力があり、これは中毒になります。

 

2013・3 さくら

 寒かった冬からは想像も出来ませんでしたが、予期せぬ桜満開・・・3月23日の横浜です。花粉が怖くて外出は最低限にしていましたから、外の自然の変化に気づきませんでした。家のすぐ傍(歩いて1分)に在る桜のトンネルです。ソメイヨシノのほかにオオシマザクラも混ざっています。この桜があるので、あまりお花見に行く気になりません。ここは人が2,3人歩いているいだけです。しかし日本人は桜が好きですね、というより桜を見ながら1杯・・・が大好きなようで、あの光景があるから私は花見が好きになれないようです。

 

2013・2 御殿場 時之栖(ときのすみか

 以前から行って見たかった三島大社へのお参りの帰りに、御殿場にあるイルミネーションで有名な「時之栖」に寄りました。寒さの中、日没を待って苑内のイルミネーションを楽しみましたをが、その折 噴水のパフォーマンスがあると知り、早速観賞に行きました。入り口で傘を配っていたのは7メートルに及ぶ噴水が、風で頭上に降り注ぐ為と聞き、この寒さの中で水浴びですか・・・とひるみましたが、この日は無風で傘は必要ありませんでした。 夜空を華麗に彩るレーザーの光は、噴水の踊るような力強い動きに合わせて様々な色に変化しパワフルでエレガント、まるで生きてダンスをしているかのようでした。光・音・水が三位一体となり繰り広げる世界は感動ものでした。

2013・1 中華街の新年

 横浜中華街で新年会があり、早めに行ってあちこち見て歩きました。中華街を代表する関帝廟(写真)はまだ時間が早かったのでひっそりしていました。しかし、会場のお店は、友人がレトロな雰囲気のこの店が好きでリクエストしたのですがお客がほとんどいませんでした。老舗の格式の高さを売りにしていますが、敷居の高さが今の時代には合わないようです。時代を読み取る事の重要性を新年に改めて知らされました。

2012・12 東京駅で天皇陛下と遭遇

 暮れに入り、例年に無く一段と寒さの厳しい朝、いつも東京駅は乗り換え利用なので、立派になったと聞いている外観は見ていなませんので、丸の内中央駅の改札を出てその外観を観賞していました。その日は警備が厳重で葉山で天皇様がお越しの時のような警備です。やはり・・・目の前を厳重な警備のお車が通り過ぎていきました。写真は正面駅ですが両サイドのドームも重厚観があり荘厳です。偶然でしたが東京駅がより神々しく見えた一日でした。

 

2012・11 横浜海岸教会前の秋景色

 今年の紅葉は何処の地域も、近年まれに見る美しさだと聞いていましたが、横浜の大桟橋へ行く途中の有名なこの広場も、赤や黄色の美しい紅葉が見られました。あいにくの曇天で、写真も生彩に欠きますが、スケッチを楽しむ人たちで大賑わいでした。この広場の道路を挟んですぐ近くに「スカンジナビア」という歴史を感じるレストランがあります。北欧の家庭料理をランチでいただき、関内駅までの大銀杏並木の黄葉を眺め、横浜の秋を満喫した一日でした。

2012・10 沖縄のビーチ

 沖縄のリゾートホテルで結婚式があり、2泊で行ってきました。南国なので暖かいとは思っていましたが、まだ夏の盛りでした。写真は部屋のバルコニーから撮りました。星の砂が取れる本島では数少ないビーチと聞いて、朝早くに浜辺に行って探してみましたが、簡単には見つかりませんでした。海亀も産卵に来るそうで自然がいっぱいのビーチで珊瑚や貝をたくさん拓いました。海岸ではカシュリナの実もあり又世界遺産のお城跡では松ぼっくりを拾いました。沖縄は木の実拾いもできる楽しい島でした。

2012・9 城ヶ島のノカンゾウ

 秋の気配が濃くなってきた9月中旬、久々に城ヶ島に行きノカンゾウに出会いました。最盛期は過ぎて それでもまだ当分は咲いていそうです。ニッコウキスゲなどと同じ仲間、長野の車山高原で山一面のキスゲを見たことがありましたが、これも同じ仲間のようです。青い海と広い岩場のあちこちに点在する姿は、とても綺麗でした。ここはハマボッソがたくさんある場所でしたが今回はあまり気づきませんでした。植物は年と共に遷移していくものとだと改めて思い出しました。

2012・8 ヒョウモンチョウ

 夏の終わりごろになると、毎年現れるヒョウモンチョウ、ヒョウ柄好きの私好みですが名前の由来は分かりません。高原にいる蝶と聞きましたが、どうして横浜の町に現れるかは不明です。初夏に頂いた千日紅の苗が大きな花を咲かせ、その花がお気に入りで近づいても気にしないで蜜を吸っています。今日はヒョウモンチョウの数も増えアゲハ蝶やシオカラトンボと一緒に遊んでいます。一日中見ていても飽きない「やさしい風景」です。

2012・7 腰越漁港としらすランチ

 年に一度は、スケッチ兼シラスのランチが目的で腰越に行っています。漁港近くには水揚げされたばかりの生シラスを頂けるお店が何軒もあります。国道沿いのお店も良いのですが、奥まった所にあるお寿司屋さんのシラス丼が一味違ってお気に入りです。漁港前の路地を江ノ電を通り越してまっすぐ行くとあります。今年は春に不漁が続き冷凍の釜揚げシラスが主でしたが、今は絶好調のようです。腰越のほかに葉山の真名瀬や佐島のしらすもスケッチ兼で買いに行きます。

 

2012・6 改良種のアジサイ

 梅雨の時期の代表的な花アジサイ、しかし最近のアジサイは改良が進んで華やかなものが多くなりました。スミダノハナビ、ダンスパーティーなど名前も華やかです。清楚なガクアジサイも写真のように花は八重になり色彩も艶やかです。華々しく豪華な花も好きですが、梅雨の中にひっそりと咲く昔ながらのガクアジサイを描いてみたいと思うのは、昭和の日本人の感性でしょうか。

2012・5 薔薇

 毎年今頃の季節に絵画のグループ展を鎌倉でやっています。昨年から会場の隣のブースで「鎌倉バラの会」の方達のバラ展も同時開催しています。会場に所狭しと置かれた色とりどりのバラ、その香りも会場中いっぱいに広がって圧巻です。我が家のバラはうどん粉病にやられて葉が見る影も無くみすぼらしい限りです。病気に弱いと言われているバラ栽培には早期の消毒が必須のようです。バラを育てる方々は皆さんとてもやさしくて良い方ばかりでした。

 

2012.4 妙本寺の海棠

 4月に入ってから毎日のように桜の花見を楽しんでいましたが、瞬く間に桜は散って中旬に入ってからは海棠が花盛りになりました。もう何年前か忘れましたが 八幡様のイチョウのように、妙本寺の海棠の古木が倒れてしまいました。見事な花を咲かせる古木でしたから、すっかり寂しくなっていましたが、古木から出た若芽が見事に成長して大きくなり、以前のように沢山のカメラマンが早朝から押し寄せるようになりました(右手前)。こういう姿は心折れそうな時など希望に繋がり勇気を与えてくれます。

2012.3 曽我の梅林

 今年に入って2回 河津桜を見に行きましたが、蕾の状態で花はほとんど咲いていませんでした。しかし梅を見に行った曽我梅林の中で満開の河津桜に出会いました。3月末に梅花や桜を見るのは過去には無かったと記憶しています。梅ソフトを食べながら花の香りに包まれた梅林の中を1時間ほど歩きました。まだ3月いっぱいは花を見られると思います。

2012・2 沼津御用邸の雛飾り

 2月末に予定した伊豆の河津桜見物は、全般にかろうじて開花したばかりの桜見物となりました。しかし原木は4分咲き、駅前の促成栽培の木はほぼ満開で綺麗でした。花見は気難しいお花との駆け引きに思えてきます。現地に電話して花の状態を聞いてから出発すればいいのでしょうが、自分の都合に会わないといって花に文句も言えません。その代わり沼津御用邸で江戸時代の雛飾りとつるし雛を見ました。こちらは荘厳な伝統美で桃の節句を満喫しました。本来今の時期は桃だったのに、桜に桃は勝てないようです。

2012・1 マツカサのエビフライ

 もう長い間メール交換している岐阜の方が、暮れに面白いものを贈ってくださいました。サンキライの実を送ってくださったついでに「笑って下さい」と言って同封してくださったのがこのエビフライです。赤松の松ぼっくりをリスが食べた後だそうです。本当にエビフライそっくりで、すっかり感心してしまいました。実家のある葉山にもリスはいますが、いろいろな実を食べ散らかして、憎らしい限りです。こんなに綺麗に松ぼっくりを食べるリスを見てみたくなりました。

 

2011・12 冬桜

 全くの偶然から、群馬県藤岡市にある「桜山公園」で冬桜も見る機会に恵まれました。12月中旬の訪問で桜は満開を過ぎていましたが、右画像のように綺麗でした。春にもう一度咲く(1年に2度開花する)珍しい桜で国の天然記念物にも指定さtれているそうです。終わりかけの紅葉と雪山を観たくて旅行に行き、桜を見ることになってしまい、今年は最後まで予期せぬ出来事に遭遇する1年だったようです。

 

2011・11 横浜の黄葉

 11月も終盤に入り横浜でもそろそろ黄葉の頃、県庁のある「日本大通り」 のイチョウを見に行きましたが、まだ少し早かったようです。我が家の近隣のイチョウは9月の台風で葉がすっかりぼろぼろになってしまい、今年は悲惨なものでした。しかし官庁街の黄葉は相変わらず美しく路上の銀杏の強烈な香りも、秋の風物詩の中のアクセントになっていました。12月始めに黄金色に輝くイチョウを再度描きに行く予定です。

 

2011・10 荒崎あたり

 三浦半島の西海岸にあたる荒崎には、大小さまざまな漁港があります。9月に来て気に入ったので再度訪れました。レジャー用のクルーザーなどが無いので、昔ながらの漁港風景が味わえます。この日は台風の接近で漁がお休みだったため、絵を描く私のそばで漁師さんたちが網を修繕しながらおしゃべりしていました。三浦弁なのでしょうか?独特の方言があり心地良いバックサウンドになりました。帰路、長井水産で信じられない安さの美味しいお魚をたくさん買って帰りました。

2011・9 廃船のフラワーポット

 この日も残暑厳しい1日でした。三浦半島、長井の漁港風景を描きに行って偶然見つけた、朝顔の舟盛りです。廃船に大きな朝顔の植木鉢を乗せた・・・ただ何気なく乗せただけなのでしょうが、朝顔が育ちバランスの取れた素敵なアレンジに完成されていました。お魚の舟盛りはよくありますが朝顔の舟盛りは始めて見ました。大作でもありこれを描きたいなあとしばらく見つめていました。廃船がフラワーポットとして使える見本として記憶にとどめたい印象に残る風景でした。

2011・8 真夏のバラ

 この暑さの中で、四季咲きのバラの蕾がぐんぐん大きくなり、あっという間に開花しました。暑さに負けて蕾のまま腐ってしまうことが多かったので、とても嬉しく絵に描いたり写真を撮りましたが、花の命は瞬く間に終わりました。バラというのは水揚げが悪く、切花としては扱いにくいものですが、せっせと水を替えて、毎日水切りしてあげると数日は綺麗に保てます。スプレーバラを買ってきて、この暑さでどの位持つか試しましたら3日で終わりました。水を与えても、暑さに弱いようです。

2011・7 腰越のシラス

 江ノ島を間近に望む腰越漁港はシラスの最盛期を迎えています。ここの場所は、私の大好きなスケッチポイントでもあり、また同じような絵になってしまうと思いながら、描いています。しかし不思議とその時々で自然は表情を変えてくれるので、仕上がってみれば皆違った絵になっています。たまたま通りかかった漁船の方からシラス漁の成果を見せていただきました。写真の奥のほうが普通の生シラスで、手前は少し大きくなってしまったシラス(片くちいわし)です。かき揚にして頂くそうです。買って帰りたかったのですが、生シラスはこの日は販売していませんでした。但しお店では朝取れの生シラスを頂くことができました。収穫が少ないと料理店に回ってしまい、店売りは無いようです。

2011・6 馬車道

 横浜関内にある馬車道を散策している時、ふと見上げるとアイアンレースのゲートや道端の馬のポールに気づきました。煉瓦で舗装された道やガス灯風の街路灯など開港当時の横浜の歴史を感じさせるこの道には、県立歴史資料館などの立派な建造物もあり、リーズナブルなレストランや食堂、有名中華の達人の弟さんのお店もありで、何度訪れても飽きない場所です。ところどころにベンチが置かれ、疲れれば休む場所にも事欠きません。ベンチでスケッチしてランチを何処で頂くか考えるのは、楽しいひと時です。

2011・5 デンドロビューム

 近年の日本の夏の気候は、熱帯並と言われています。それを感じるのはこのデンドロの大株を見る時です。本当に小さなデンドロの苗が今は大株になり、今年もたくさんの花を咲かせています。夏の高温多湿が原産地のタイと似ているのでしょう、冬場は軒下に置くだけで室内に取り込むこともしていないのに、株は年々大きくなっていきます。横浜の冬は案外寒くないのかもしれません、ただ私達が軟弱になって我慢を忘れてしまったので寒く感じているのでしょう。ただ夏は熱帯並みとお花が教えてくれています、電力を抑えた納涼法を考えなければ・・と思うこの頃です。

2011・4 横浜の桜

 例年に無く寒い春、桜の開花もだいぶ遅れてしまい 中旬になってもまだきれいに咲いています。かつて無いほどの災害と原発事故のダブルの災難にすっぽり覆われしまった日本で、お花見気分にもなれませんが、散りゆく桜の花吹雪の中にいて その美しさに感動しました。自然はお構いなしに様々な形で人とかかわり合って来ますが、大いなる母であることには変わりなく、人はその元ではただただ無力だということを改めて感じた春になりました。

2011・2 千倉の花畑

 もう10年ほど前、千倉にスケッチ旅行に行った事がありました。青い海とどこまでも続く花畑は素朴な房総の風物詩でした。毎年2月になると その光景が忘れられず、又行きたいと思い続けていました。今年やっとその機会に恵まれ、10年前のその場所に立って見ると家が建ってしまい海は見えず、花畑は大方がビニールシートで覆われやっと見つけたのが写真の場所でした。10年は長かったという思いがこみ上げてきました。久里浜からフェリーで千葉に渡りましたが、アクアラインの開通と値下げでフェリーはとても空いていて、存続できるのか心配になりました。時間の流れに伴って様変わりするのは世の常、過去は追わない事だと悟りました。

2011・1 江の島から富士を望む

 成人の日、江の島絵画仲間と描き初めに行ってきました。島の上までエスカーで上り島の反対側の海岸まで下って、磯釣りを楽しんでいる人たちの後方から富士と岩場と冬の海を描いてきました。それはそれは美しい富士を見ることが出来ましたが、描き終るころには体の芯まですっかり冷え切りました。帰路、小田急江の島線の車内で成人式帰りの新成人たちと遭遇しました。そこには振り袖の花が咲き乱れ春爛漫のようでした。

2010・11 秋が深くなって

 朝起きると家の窓から見える光景ですが、日増しに色が深くなってゆきます。あと数週間もすればこの光景も 一変してしまう事でしょう。世の中の物事は変わって行くから「いとしい」と言った人がいました。春と秋は日々変わりゆく自然を楽しめる季節でもあります。今年は暖冬なので12月中旬くらいまで、自然の変化を楽しめそうです。

2010・10 仙石原のススキ

 箱根に行きました。季節を考えたらススキの頃だと気が付きバスで仙石原まで足をのばしました。まだ葉には青さは残っていますが穂がきれいでした。丁度昼時に当たり茶店でおそばでもと思いましたが、溢れるほどたくさんの人がいて残念ながら昼抜きになってしまいました。大規模なススキが原の景観は、やはり何度見ても飽きる事にない風景です。やはり地元が大切に維持・管理しているのでしょう。各地のパワースポットが人気ですが、ここは私のパワースポットです。

2010・9 おみなえし

 今は昔になってしまいましたが、草原が都会でも当たり前にあった時代、初秋になるとよく見た「おみなえし」は野原で摘んできて飾る草花でした。店頭を飾るほどの花でもなく、野原がなくなってしまった都会ではめったにお目にかかることの出来ない花になってしまいました。ワレモコウと共にノスタルジックな秋の草花が、葉山の田園地帯を歩くと普通に見られます。心地よい季節の中、やはり郊外を歩く機会は大切にしたいと思う瞬間です。

 

2010・8 材木座海岸

 鎌倉材木座海岸の海水浴シーズンは、パラソルの花が咲いて普段の「何も無い海岸」からは連想できない賑わいです。海岸の一角に廃船がポツリとあって、その風情を画題にした事があります。この日は遠くに富士山も見えて海の色が何処までも青く美しい日でした。日本の海の色はヨーロッパではイタリアの海に似ていると思っていましたが、ニースの海色の日もある事を発見した一日でした。

2010・7 マテバシイのかわいい実

 蒸し暑い梅雨空を見上げて、マテバシイの小さな実を見つけました。マテバシイは実ると硬くて大ぶりのドングリになりますが、まだ膨らみ始めたばかりのその実は、小さくてずんぐりしていてアカガシのようです。腐らず乾いて茶色になれ場面白い素材になります。早速採ってワイヤを挿して置きましたが、数週間後が楽しみです。これからの時期は、驚くような早さで自然が育ち実っていきます。実りの秋という言葉がありますが、実際には収穫の秋で、実りの夏が正解だと思っています。

2010.6 八重のドクダミ

 先日草取りをしましたが、今年もまた沢山のどくだみが生えていました。6月の雑草の中で、摘むのをためらうのがドクダミです。古くから薬草として知られている事もあり、なんだか沢山の薬を捨ててしまうような気がしますし、白い花の可憐さも魅力です。普通は4枚の花びらですが、めずらしく八重の花を見つけました。植物には本当にいろいろな種類があるものだと、改めて感心してしまいました。しかし、八重のドクダミはドクダミらしさがなく、皆が知っている花の形の方が親しみやす気がします。時々品種を改良し過ぎて、なんの花だか解らない花を見かける事があります。やりすぎは本来の良さを損なう恐れもあり、程々がいいようです。

2010・5 藤の頃

 5月もまた不順な天候に振り回されていますが、今年は例年より山に藤がたくさん咲いている様に感じられます。写真は鎌倉山の夫婦池から撮りました。遠くの山が藤色に見えるほどたくさんの藤が咲いていました。藤の花は山だけでなく、お豆腐料理で有名なお店の和紙のテーブル敷きにも描かれていました。食後、少し汚れてしまったその紙を戴いて帰ろうといたら、係の人が新しい物を持ってきてくれました。しかし、このお豆腐料理屋さんのコースには残念ながら藤をイメージしたものは見当りませんでした。