◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.29  2002/9/1発行 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2002年8月31日(土) 例会■ ■1.若林酒造(島根県温泉津町)  純米  「開春竜馬 (かいしゅん りょうま)」 生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;65%   【アルコール分】17.1度  【日本酒度】+5 【酸度】1.9  1.8L \2,300 ( 税別)  A;味4+、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;新杜氏(山口竜馬氏、31才)に変わって始めて醸した酒です (裏ラベルより)。 まず、山口さん、処女作の出来栄えおめでとうございます。 山田錦の旨さ品格全てが凝縮されています。山口さん貴方の意気込みも充分に 伝わってきます。なにも吟醸とうたわなくても、充分吟醸酒です。総合で「5」 を付けたかったのですが、以下全部の酒に「5」を付けなければ成りませんの で、次回に期待して4+としました。 ■2.舟木酒造(福井県福井市)  純米吟醸 「富成喜(ふなき)」  無濾過生原酒 原料米;神力、 精米歩合;60%   【アルコール分】17〜17.9度  【日本酒度】+3.5 【酸度】1.5  1.8L \3,000( 税別)  A;味5、B;香り4+、C;コストパーホーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;3月に飲んだ神力(別蔵)とは別物の様に素晴らしい。山田錦の血を 感じさす。香り味共に秀逸、黙って飲めば山田錦の50%でしょう。 ■3.オードヴィ庄内(山形県酒田市) 大吟醸清泉川 「占飲 (ひとりじめ)」 自然流下槽搾り 原料米;山田錦、 精米歩合;40%  【アルコール分】15〜15.9度  【日本酒度】+5 【酸度】1.4  1.8L \3,000 ( 税別)  A;味5、B;香り4+、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評;香りは穏やか、40%の精米からくる円やかさ、落ち着き、円熟の境 地です。じっくり味わって飲める吟醸酒。 ツバ広帽子の奥から静かな眼が覗いている、熟女です。 ■4.萬乗醸造(名古屋市緑区)  純米吟醸  「醸し人九平次 (かもしびとくへいじ)」 無濾過生原酒 原料米;雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】17.1度  【日本酒度】+5 【酸度】1.9  1.8L \3,000 ( 税別)  A;味5、B;香り4+、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 戻り香が素晴らしく、口中の味と一緒になって旨味が倍加され、旨 さがザワザワと腹の中に流れ込んでいく。酸度1.9に成っているがきつい酸 味は全く感じさせず、バランスの良さがそうさせるのでしょう。ひと夏のアバ ンチュールが本物の恋に発展したようです。恋をしている女は美しい。 ■5.いそのさわ(福岡市博多区)  吟醸雄町  「駿(しゅん)」  原料米;雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+4 【酸度】1.3  1.8L \3,300 ( 税別)  A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 研ぎ澄まされた山田錦と違い、雄町独特の甘く柔らかく、人を和ま せる。なんの違和感もなく気が付いた時は完全に虜になっている。悪い国の 魔女には会いたくないが、良い国の魔女の様に知らず知らずのうちに術中に はまって 飲み手を引きつける。嗚呼!嬉しいのか、悲しいのか。 ■■今会の品揃えはどれもベスト、ハズレ無しでした。日本酒のレベルが上 がってきたのか、扱う酒屋さんの努力がそうさせているのか、分かりません。 やはり、その努力が蔵元からも酒販店からも消費者に強く伝わってきます。 「この日本酒を飲んでヨッカッタ!」と。至福の時を遊ぶ事が出来ました。 日本酒乾杯! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、今までの話は消費者(飲み手)という立場で毎月1回書 いています。評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか 味覚とかいう物は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っ ています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回9月末頃発行予定 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^)     残暑お見舞い申し上げます。 東京では残暑が厳しく、連日30度を越しています。この時期どうしても ビールが美味くて日本酒には遠ざかってしまいますが、冷えた淡麗な日本酒は 抜群です。また、オンザロックにして飲むと、また楽しいものです。  早く虫の声を聞きたくなります。お身体ご自愛の程を。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)及び 『Pubzine』 http://www.pubzine.com/(マガジンID:6094) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。