◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.32  2002/12/2発行 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2002年11月30日(土) 例会■ ■1.清水酒造(埼玉県騎西町) 純米 「亀甲 花菱」 中取り生原酒 原料米;−、 精米歩合;−%   【アルコール分】17〜18度   1.8L  \2,500(税別)  A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス4+、D;総合評価4 E寸評;春先に飲んでいます、夏を越してどの様になったのでしょう。  図太くなって堂々とした押し出し感がある。甘く柔らかく優しくなったが、 その分香りが少なくなった。濃厚な料理にも負けずに着いてくるし、この値 段では文句は言えない。燗をしてみたが、変化はありません。料理屋さんで 出されたらマスターに最敬礼。 ■2.廣田酒造店(岩手県紫波町) 純米吟醸 「喜平治」 無濾過原酒 原料米;−、 精米歩合;−%   【アルコール分】16〜17度    1.8L  \2,800(税別)  A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4 E寸評;「廣喜」の蔵元で、初代の名前からの命名です。 先月飲んだ墨廼江と同じUVカットフィルムで瓶包装されているのは好感が持 てます。だから透明瓶でも平気なのでしょう。今この時期でも酒質の劣化は認 められません。感じの良い酸味が清涼感として口中に広がり、優しい美味さが 後から押し寄せてくる。これも軽く燗をしてみたが変化は認められませんでし た。 初代の名前をラベルにするなら、もうワンランク上の吟醸酒に付けた方が、初 代に対して失礼にならない様に思います。 ■3.瀧自慢酒造(三重県名張市) 純米吟醸 「瀧自慢」 備前雄町 原料米;備前雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+2 【酸度】1.5  1.8L \3,150(税込)  A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4 E寸評; 春先に飲んでいます、夏を越してどの様になったのでしょう。  春先の瀧自慢は友人にも配る程良く出来た吟醸酒でしたが、歳の取り方を間 違えたようです。三段腹のおばさんです。若い時には超美人だったのに残念で す。前にも1年以上寝かせた酒がだめだったように、この蔵元の酒は寝かせる とだめなのかなぁ〜。 ■4.大澤酒造(長野県望月町) 純米大吟醸 袋吊り「勢起(せき)」生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;45%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+3 【酸度】1.6   1.8L \3,990(税込)  A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;この蔵元「明鏡止水」の酒を飲むたびに思うのは、そのランクの平均 的な価格より何時も低いのです。平たく言えば”安い”。 そのおばあちゃん ”勢起”さんの名前からきています。  自分の蔵を支えてきた人の名前を被せるのですから、かなりの期待を飲む者 に与えます。しかし、しかし期待が大きすぎた。ドラマの中なら、おばあちゃ んと感動の再会となったのでしょうが、おばあちゃんのおしとやかさと口数の 少なさに困惑した。が、品良く清楚でてらいが無い上質の吟醸酒に仕上がって います。 ■5.黒龍酒造(福井県松岡町) 純米吟醸「純吟 三十八号」 ひやおろし 原料米;山田錦  精米歩合;50%  【アルコール分】17.5度  【日本酒度】+3 【酸度】1.4  1.8L \3,990 (税込) A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス3+、D;総合評価4 E寸評;春先に飲んでいます、夏を越してどの様になったのでしょう、若奥様。  ところで、酒も新妻も歳を取るものです。歳を重ねる程に輝きを増す人と、 輝きを置き忘れてしまう人が居ます。今、決して悪くはないのですが、この 三十八号もあの時が最高だったようです。 人も酒も年取る事の難しさがある ようです。 ■■今回は春先に飲んで大変素晴らしかった3種類のお酒と再会です。  人の歳の取り方人生の過ごし方が難しいように、お酒も歳の取り方は難しい ようです。春先ドンピシャリ一級の美女でも人生の荒波、夏を越して”ひやお ろし”と肩書きが着いたらへばっていた。なんて言うのは残念。いくら眼の中 に入れても痛くないと言う出来た愛嬢でも手放す時期を失すると悲しい事に なってしまいます。若い時の様子が分からなければ、それはそれですが、若き 日の彼女を知っているだけに残念です。 『何事にもピーク、盛りがあります』 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回12月下旬頃発行予定 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^)     この吟醸酒ニュースの発行が遅れている事をお詫びします。(だれも気にし ていない。まあまあ、そーは言わないで)  最近風邪が流行っている事は聞いていましたが、その当たりくじを私が引く とは思いもしませんでした。でも、もー元気を取り戻し美酒礼賛の世界に戻って きました。季節の変わり目、皆様におかれましてもご自愛の程を。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)及び 『Pubzine』 http://www.pubzine.com/(マガジンID:6094) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。