◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.35  2003/2/23発行 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■ 2003年2月22日(土) 例会 ■ ■1.芳水酒造(徳島県井川町辻) 芳水(ほうすい) 「一番」 しぼりた て生吟醸酒 原料米;福井五百万石、 精米歩合;60%  【アルコール分】18.2度 【日本酒度】+5 【酸度】1.8  1.8L  \2,200(税別) A;味4+、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+〜5 E寸評; なんて美味い酒なんだろう。一口、口に入れると吟醸香が湧き上がっ てくる。今まで忘れていた吟醸香です。味わいも新酒の清涼感ある炭酸の酸味 と奥深い旨みとバランスされたまろやかさ。この値段では考えられない品質で す。  世の中振り子の様にアル添酒一辺倒が「偽物だ!」と言う意見で猫も杓子も 純米になってしまった。しかし、振れ過ぎた振り子は何時かは戻らなくてはな らない。それが中庸の位置で止まった所がベターなんだけれども、今は純米の 方にふれすぎています。純米イコール、イイ酒は当てはまりません。調味料の 様に少しのアルコール添加でこれほどの香りと喉ごしの良さが味わえるなんて 最高。吟醸酒の本当の味わいを出すにはどうしたらいいのか、もう一度原点に 戻って蔵元さんも考えて欲しいと思います。 《純米酒=ピュアー(純粋)= 旨い》、の公式は当てはまりません。旨いのと純粋(純米)は違います。 (ホームページの伝言板に推奨の書き込みがあったので飲む) 2.菊司醸造(奈良県生駒市) 純米 「往馬(いこま)」  原料米;アキツホ、精米歩合;60% 【アルコール分】16度【日本酒度】 +4 【酸度】1.8 使用酵母】協会9号 1.8L  \1,950(税別) A;味3、B;香り3+、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価3+ E寸評;協会9号の特徴が良く出たお酒との推奨品。 爽やかな吟醸香を僅か に香って来ます。味はごく普通のお酒、辛さと渋味とが強く、さらさらの平坦 な味わい。 3.安本酒造(福井県福井市) 純米吟醸生酒 「白岳仙(はくがくせん)」  中取り 原料米;備前雄町、 精米歩合;−%   【アルコール分】15〜16度   1.8L  \3,000(税別) A;味3+、B;香り3−、C;コストパーホーマンス3、D;総合評価3+ E寸評; 薄にごり新酒。極わずかに白濁しています。通常このにごりから旨 みが味わえるのですが、それは期待出来ません。雄町の味の深さとまろやかさ はどこにもありません。ラベルに雄町と無ければ誰も判らないでしょう。香り は求めることが出来ません。 4.初亀醸造(静岡県岡部町) 純米大吟醸 「初亀 滝上秀三」  原料米;山田錦、 精米歩合;35%  【アルコール分】16〜17度【日本 酒度】+5【酸度】1.4【使用酵母】協会14号 1.8L  \10,500(税込)  A;味5、B;香り3、C;コストパーホーマンス3、D;総合評価4+ E寸評; 4年前の古酒。味はまろやか深みがあって、味が凝縮しています。 「旨いだろう」と言う奢りもなく、ただただ柔らかく喉を流れていきます。4 年の月日の中で香りは何処かに置き忘れて来ています。 5.佐久の花酒造(長野県南佐久)  純米吟醸 「佐久の花」 無濾過生原酒 原料米;新美山錦  精米歩合;55%  【アルコール分】17〜18度 1.8L \2,500(税別) A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;新酒 。ロットが二つ有るようです。この口は香りが立つ方です。ま ず香りが押し寄せてきます。口中花の香りで一杯になってしまいます。味が後 から俺も旨いだろうと急かしてきますが、香りが何時までも口中から離れませ ん。食中酒には香りが料理をいじめて合わないでしょうが、食後酒としては今 までの料理や酒を締めくくって、ハッピーな気分にしてくれるでしょう。 6.富士高砂酒造(静岡県富士宮市)  吟醸 「駿州 中屋」 生酒 原料米;山田錦  精米歩合;50%  【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+6 【酸度】1.0   1.8L \2,380(税 別) A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス4+、D;総合評価4 E寸評;新酒 。吟醸香が爽やかに香ってきます。味はさらさら、酸みと雑味 を感じ、まろやかさは有りません。ヤキトリやおでんの友にぐいぐい飲むのに 適しています。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回3月下旬頃発行予定 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^)     我が家の植木鉢の紅梅も満開を迎えています。上品な香りが漂っています。 新しい会友も増えて、ワイワイがやがや楽しさも増えたようです。春ですねェ〜                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)及び 『Pubzine』 http://www.pubzine.com/(マガジンID:6094) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。