◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.37  2003/4/27発行 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■ 2003年4月26日(土) 例会 ■ ■1.浜福鶴銘醸(神戸市東灘区) 純米吟醸 「空蔵 山田錦 13BY」  無濾過本生 原料米;山田錦  精米歩合;60%  【アルコール分】17度 【日本酒 度】+3 【酸度】1.3  1.8L @2,800 (税別) A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;開栓した時は新酒のようなきつい酸味が口中を刺していた。”新酒?” と間違うほどやんちゃ娘ぶりを発揮していたので、絡まれるおそれがあるので 手控えていたが、1時間ほどして、その酸味が取れておしとやかなお嬢さんに 大変身してしまった。飲み手の顔を見られたのであろうか。1年物の古酒であ るが大多数の酒と違って、落ち着いた旨さが伝わってきます。  13BYとは平成13年酒造年度のお酒と言う事。あらら、まだ解らないです よね、簡単に言うと1年前のお酒です。今飲んでる新酒は14BYです。15BY になるのは7月1日を過ぎて醸造されたお酒です。 ■2.浜福鶴銘醸(神戸市東灘区) 大吟醸にごり 「空蔵 山田錦」  原料米;山田錦  精米歩合;40%  【アルコール分】16〜17度 【日本酒度】+3 【酸度】1.3  1.8L @5,000 (税 別) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 空蔵のお酒にはいつも脱帽の限りですが、この酒はこの蔵の”フラ グシップ”で(と思われる)、いまさら何を言えばいいのでしょうか。堂々と した風格、品性豊かな味わいと香り、どれを取ってもただただ至福の時に遊ぶ のみ。  アル添された吟醸酒で、決して純米ではありません。2月に飲んだ芳水酒造 ・芳水(ほうすい) 「一番」 の時にも書きましたが、美味しい酒と純米酒 はイコールにはなりません。製造過程の違いにばかり注目せず、本当の旨い酒 とはどの様な酒なのかもう一度考えて欲しいと、今回も思いました。 ■3.浜福鶴銘醸(神戸市東灘区) 純米吟醸 「空蔵 雄町おりがらみ」  原料米;雄町  精米歩合;50% 【アルコール分】17度 【日本酒度】 +−0 【酸度】1.9   1.8L @2,800 (税 別) A;味5、B;香り4、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評; 淡く白濁した中から、雄町の柔らかい旨みと、まとわりつくような 口当たり、何時までも旨さが口中に残ります。米の旨さが充分に味わえ、常用 酒にしては勿体ない佳酒。 ■4.酒田酒造(山形県酒田市) 特別純米  「上喜元 雄町」  原料米;雄町 精米歩合;60% 【アルコール分】16〜17度 【日本酒 度】+3 【酸度】1.3  【酵母】熊本酵母  1.8L @2,800 (税 別) A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4 E寸評; 酸味の中から酒の旨みが湧き上がってくる。キレが悪く何時までも 酸味が口中に残り、純米の鈍重さが出てしまった。香りが弱いので、どんな料 理にも合うでしょう。 ■今回はこのほかに差し入れ物のお酒も飲みましたが、あまりのレベルの違い に、ここでは言及しません。一般的に大メーカーの普通酒を飲み慣れている人 は感激して飲まれる事でしょうが、小学生と大学生の違いぐらい格差が有るで しょう。蛇の目のお猪口は琥珀色に染まり、ひね香と精米の悪さから来る蒸れ たような味わいは悲しくなるものを覚えます。これも肩書きの、純米原酒にだ まされるのです。まだまだ、この様な日本酒が大手を振ってまかり通っている のです。日本酒人口の減るのを助長している蔵元さんです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回5月下旬頃発行予定 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^)     この時期は花が咲き乱れています。甘い香りと明るく美しい色合いで、私達 を和ませてくれます。暗い話題が多い中で安らぎを覚えます。当然ですがお酒 が合っての事ですがね。  ところで皆さんの地方ではツバメがやって来ましたか。東京の下町には何ヶ 所かの去年の空き家がありますが、まだどこも帰って来ていません。東京は土 が無く巣作りも出来ないし、餌も採れないのでしょうか。どこか良い所見つけ たのなら良いのですが、道に迷っていたらどうしましょう。迷子を見つけたら 教えてあげてください。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)及び 『Pubzine』 http://www.pubzine.com/(マガジンID:6094) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。