◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.40  2003/7/27発行 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■ 2003年7月26日(土) 例会 ■ ■1.麓井(ふもとい)酒造(山形県庄内八幡町)  麓井吟醸 「輝ら星の 如く」 生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】17〜18度  【日本酒度】+4〜6 【酸度】1.4  1.8L \3,075 (税込)  A;味2、B;香り2、C;コストパーホーマンス2、D;総合評価2 E寸評; 薄〜く白濁しています。オリが混じっていますし、瓶詰めされてか らの時間が大分経過しています。出荷されてから味の劣化が始まり、既にコケ 始めています。品性は当然有りませんし、不快な香りと味が出始めています。 お酒は生ものという事が良く分かりますが、このテーブルに出てくるとは信じ られませんでした。 ■2.神沢川酒造(静岡県由比町) 純米吟醸 「正雪 吟ぎんが」 生酒 原料米;岩手県産吟ぎんが  精米歩合;50%  【アルコール分】16〜 17度 【日本酒度】+4 【酸度】1.4   1.8L \3,150 (税込) A;味2、B;香り2、C;コストパーホーマンス2、D;総合評価2 E寸評; このお酒も上記「きら星の如く」と同じように白濁して腰が抜けて います。3月瓶詰めの記録があります。そんなに早くコケるのでしょうか。 でないとすると、原料米・岩手県産”吟ぎんが”の扱いにまだ練れていないの でしょうか。正雪は静岡を代表する銘酒蔵です。正雪のラベルを信じて購入し ています。これが正雪でも認めて出荷されたのでしたら、今後正雪を信じる事 が出来なくなります。原因は流通業者にあるのか、蔵元にあるのかわかりませ んが、消費者を裏切ってはいけません。 ■3.米鶴酒造(山形県高畠町) 無濾過純米吟醸 「うきたむ」  原料米;雄町 精米歩合;−%  【アルコール分】17度  1.8L  \3,675 (税込) A;味3+、B;香り4、C;コストパーホーマンス3+、D;総合評価3+ E寸評; 雄町の濃厚さと奥行きが有りません。シャバシャバではありません が、サラリとして酸味がキツク感じられます。この酸味も何時までも口中にか らみついて離れません。このお酒も造られてから、約1年半経過していますが、 古さを感じさせません。 ■4.墨廼江酒造(宮城県石巻市) 純米大吟醸 「谷風」  原料米;山田錦(麹米)・蔵の華(掛米)  精米歩合;40%   【アルコール分】16〜17度 1.8L 5,250 円(税込) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評; ここの蔵元のお酒は美人揃いですが、この長女の出来はずば抜けて います。これぞ大吟醸という風情を感じさせます。純米の欠点もなく、風格と 品性が抜群に優れています。一口含むと、まさに甘露の味と至福の時を楽しま せてくれます。 ◆工場で造ったお酒と酒蔵で造ったお酒、  コンピューター管理のお酒と手造りのお酒では?  大きな酒蔵と小さな酒蔵のお酒では?  どちらを飲みたいですか? という、問いかけで始まるメールが有りますが、そのうちにこの文は無くなる だろうな。と思いつつ見逃してきましたがここで少々苦言を。 一生懸命に手造りされた、とびっきりおいしいお酒が・・・、と続きます。 「答えは簡単、旨い酒を造って出荷している蔵元の酒が一番」です。私はこの 様に思っています。 工場で作ろうが小さな蔵元で作ろうが、コンピューター管理と手造りのお酒で あろうが、蔵の大小には関係なく「旨い酒を供給する蔵元の酒」を呑みたいの です。 一生懸命造ろうが、手造りされようが、不味ければ何にもなりません。小さい 蔵には不味い酒を造っている方が多数派で、旨い酒を造っているのが少数派で す。だから熱意のある酒屋さんはいつもその様な蔵元を捜しているのです。こ の酒屋さんも、決して小さな蔵元だから無条件で仕入れはしていません。 言いたい事は伝わってきますが、舌足らずで、誤解を消費者に与えます。 私はその酒屋さんから、買い物をする事があるので、品質の良さには感謝して います。ですから、尚のこと気になります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回8月下旬頃発行予定 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^)     梅雨が明けずに今だ続いています。間もなく明ける事でしょうが、夏が無く なってしまいそうです。夏物が売れないで困っているようですし、東北地方で は冷害の心配も出てきています。やはり夏は暑くなくてはいけません。夏が待 ち遠しいこの頃です。  やはり梅雨空でも吟醸酒が一番!ですよね。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)及び 『Pubzine』 http://www.pubzine.com/(マガジンID:6094) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。