◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.45  2003/12/28発行 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■ 2003年12月27日(土) 例会 ■ ■1.酒田酒造(山形県酒田市)  純米吟醸 上喜元「出羽燦々 太古米」  無濾過 原料米;出羽燦々、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度 1.8L \2,700(税別)  A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;新酒。太古米の”出羽燦々”を有機農法で栽培した物、約10年の実 績を積んだ酒。 酒造米「出羽燦々」を使ってこれだけのレベルに仕上げてくる蔵元に敬意を感じ ます。山田錦や雄町を使えば誰でも(?)造れるものを、それを使わずここま での味わいを醸すのは並大抵の事ではないでしょう。五味のバランス、味わい の深さ、香りのキレ、どれをとっても並のレベルを遥かに超えています。 ■2.中田酒造(岡山県倉敷市) 純米吟醸 「歓びの泉 雄町 袋吊り」  生原酒 原料米;倉敷産雄町、 精米歩合;55%  【アルコール分】16〜17度   1.8L  \3,700(税別)  A;味4+、B;香り4+、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4+ E寸評; 新酒。口中ではじける吟醸香、既に貫禄を見せ始めている味わい。 飲み下した後に残る酸味と吟醸香。今飲むのはもったいなく、暖かくなった らもっと味が落ち着いて、旨味を増すでしょう。期待と予感を持たせる佳酒で す。 ■3.旭酒造(山口県周東町)純米吟醸 遠心分離50「獺祭(だつさい)」 おりがらみ本生 原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】15〜16度  1.8L \3,150(税込)  A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4 E寸評;おちょこの底にある蛇の目が見えないほどの「おりがらみ」です。 にごりは口中で邪魔しませんし、違和感もありません。新酒特有のはじけるよ うな酸味とフレッシュ感はこの季節を楽しませます。 ■4.千代の光酒造(新潟県新井市)  吟撰 「真」 無濾過」」 原料米;五百万石、 精米歩合;45%   【アルコール分】15〜16度 1.8L \3,310(税込)  A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4 E寸評; 低肥料・低農薬・あえて収穫を減らす米作りをした自然農法で特別 栽培された五百万石を45%精白した純米酒です。このお酒、精白度から見れば りっぱな”純米大吟醸酒”です。敢えてそれを出さないところが千代の光のス ゴイところですね。 (酒販店談)  で、端麗、爽やか、さっぱりとしています。強い個性はありませんので、ど の肴にも合うでしょう。 ■5.府中誉(茨城県 石岡市) 大吟醸 「渡舟」 平成14酒造年度  斗瓶取り 生原酒(本生) 原料米;茨城県新治郡八郷町産 渡舟、 精米歩合;40%  【アルコール 分】18〜19度 【日本酒度】+4 【酸度】1.4  【使用酵母】自社 培養酵母 1.8L @10,000 (税別) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス4+、D;総合評価5 E寸評;写真はスポーツ新聞にパッケージされたもので、これを取ると瓶にラ ベリングされたものが現れます。  山田錦や雄町に負けない、品性と強い力を持った名酒です。どこから切り刻 んでも欠点は見受けられませんし、吟醸酒の王道を行っています。  一言だけ付け加えると、冷たい美女と申しましょうか、感動とか人間的な温 もりがありません。 ■6.瀧自慢酒造(三重県名張市) 純米吟醸 「瀧自慢 備前雄町」  原料米;備前雄町  精米歩合;50%  【アルコール分】16〜17度 日本酒度】+2 【酸度】1.5 【使用酵母】自社培養酵母 1.8L \3,000 (税別) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 濃厚、芳醇、完成された味わいです。雄町の長所、特徴を全て引き 出し、吟醸酒の旨さを具現した名酒です。時間の神様にも感謝。完熟したイイ とこの人妻です。人妻には手が出ませんが、このお酒は飲み手を優しく包んで くれます。 ■■この時期、熟成酒と新酒が列んで店頭をにぎわしています。 熟成酒の貫禄と新酒のヤンチャさんが互いの長所を出し合って競争しています。 これからは新酒が幅を利かせ始めますが、呑ん兵衛としたら嬉しい時期です。 年々上がる吟醸酒のレベルに嬉しさも倍増です。特に純米酒のレベルアップが 顕著です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回1月31日の会ですから、2月早々に発行予定 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^)     東京にも27日未明初雪が降り、ほんのりと積雪を記録しました。二日遅れの ”♪ 雨は夜更け過ぎに 雪への変わるだろう、 サイレント ナイト  ホーリー ナイト”でした。  サンタも忙しかった事でしょう。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)及び 『Pubzine』 http://www.pubzine.com/(マガジンID:6094) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 注意 『Pubzine』 http://www.pubzine.com/(マガジンID:6094)で購読のお客さんは 『Pubzine』の解散に伴い、今号が最終回です。 ぜひ、『melma!』、『Pubzine』で購読の継続をお願いします。