◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.46  2004/1月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2004年1月31日(土)  例会 ■ ■1.小林酒造(栃木県小山市)  純米吟醸 「鳳凰美田」 しぼりたて 新酒 無濾過かすみ生 原料米;美田、 精米歩合;55%   【アルコール分】17〜18度  【日本酒度】+3 【酸度】1.4 1.8L \2,800(税別)  A;味4+、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;柔らかくほんわかとした丸み、新酒なのにピリピリ感はなく既に円熟 の境地にある吟醸です。青臭さを感じさせるほどの生まれたての生娘です。 ■2.高橋庄作(福島県会津若松市) 純米本生 「会津娘 雪がすみの郷」  うすにごり生酒 原料米;−、 精米歩合;−%   【アルコール分】15〜16度   1.8L  \2,200(税別)  A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評; 淡雪のごとく柔らかく霞が掛かるように白濁していますが、濃すぎ ず薄すぎず結構なあんばいです。バランスされた味わいと、品の良さが命です。 全体的に薄さを感じますが、この感覚が肴を生かし、飲み疲れをさせない元な のでしょう。値段からすると考えられない程のレベルです。 ■3.盛川酒造(広島県安浦町)純米吟醸 「白鴻」 しぼりたて無濾過生原酒 原料米;八反錦、 精米歩合;60%   【アルコール分】17〜18度   1.8L \3,000(税別)  A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4 E寸評; 今流行の新聞包装です。毎回言いますが、贈答用には使いにくい事 があります。真っ黒な包装紙を使えばいい事で、再考の余地があります。で、 味はピリピリ感の立った、これぞ新酒という表情です。雑味も無く丁寧に造ら れている様がうかがえます。典型的な新酒で栓を抜くと「ポン!」と音がしま す。 ■4.廣木酒造(福島県会津坂下町)  特別純米 「飛露喜」 無濾過生原酒 原料米;−、 精米歩合;55%   【アルコール分】17〜18度  1.8L \2,430(税別)  A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評; 強い個性がないのが個性でしょう。バランスされた味わいと品良く 収まった香りが新酒の中から味わえます。雑味が無く品性豊かで、柔らかく素 直な君を懐に肴の探訪を始める私です。このクラスのお酒が一番料理との相性 が良く、相手を立てながら自分を主張するという節度を持っています。 ■5.千曲錦(長野県佐久市) 全国新酒鑑評会出品酒 「大吟醸」  2003年酒造年度 無加水 原料米;山田錦、 精米歩合;39% 【アルコール分】17〜17.9度  【日本酒度】+3 【酸度】1.4   1.8L \4,700 (税別) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評; このお酒も新聞包装ですが、撮影のために裸にしています。この価 格であったら、新聞紙は止めていただきたいと思います。酒質に関しては今更 の感があり、最上級のレベルを持った吟醸酒です。  このお酒は美味いからといってガブガブ飲む酒ではありません。食後酒とし てこれだけを呑んで、今までの料理とお酒を締めくくるための真打のお酒です。 ■■新酒が出そろって競演しています。もろみ成分を含んだ生酒や炭酸が酒 の中に含まれ独特のピリピリ感は今しか味わえない季節の味でしょう。  このヤンチャ娘が間もなくおすまし美人になるのには、そんなには時間は 掛かりません。またこれはこれで気を引くところですが、先走っても駄目な ので、今はこのヤンチャさんと膝をつき合わせてお相手しましょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回2月28日の会ですから、3月早々に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^)     今、横浜が賑やかです。東京・渋谷から35分で横浜・中華街まで直通運転 の地下鉄が開通です。チョット、ラーメンを! いえ、中華料理を食べに行かれ るのですから、これは凄いです。この周辺にはデートスポットがギュウ詰めで、 夜の横浜はエキゾチックですから若者は大挙して押し掛けるでしょう。地元商 店街は手ぐすね引いて待っています。祝賀ムード満載の横浜です。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。