◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.51  2004/6月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2004年 6月26日(土)  例会 ■ ■1.本江酒造(富山県魚津市) 吟醸酒 「かげろうの花」 生酒 原料米;山田錦60%+五百万石40% 精米歩合;50% 【アルコール分】 15.5度  【日本酒度】+3  【酸度】1.2  【酵母】協会9号 1.8L 2,856円(税込) A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス4+、D;総合評価4 E寸評;数年前の「かげろうの花」とは中身が違います。名人と言われた丸山 杜氏が醸していた時の絶品酒とはイメージが違います。杜氏が替わって早3代 目、どうしても味わいが替わるのは仕方がない事かも知れません。淡麗爽やか です。 ■2.澄川酒造場(山口県田万川町) 純米吟醸 「東洋美人」 原料米;山田錦  精米歩合;50% 【アルコール分】16度  1.8L  3,465円(税込) A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス3+、D;総合評価4 E寸評;可もなく不可もないお酒。甘口、味わい薄く、水っぽく感じる。これ が料理に合うと言えば、それはそれです。発行部数15万部を誇る情報誌「ダ ンチュウ」2月号で取り上げられて、評判を取ったお酒。 ■3.酒田酒造(山形県酒田市) 純米吟醸 「酒田上喜元 雄町」 中取り 原料米;雄町  精米歩合;50%  【アルコール分】16〜17度   1.8L \3,883 (税込) A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価 4+ E寸評;品のいい酸味が口中を駆けめぐり、雄町らしい柔らかさと暖かみを 感じます。 ■4.磯自慢酒造(静岡県焼津市) 純米吟醸 「磯自慢 山田錦」  原料米;山田錦  精米歩合;麹50%、掛米55%  【アルコール分】 15〜16度 【日本酒度】+4〜+6 【酸度】1.3  【使用酵母】 自社培養酵母 1.8L @4,200 (税込) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評;嬉しすぎて何を語ればいいのか言葉が見つかりません。絶世の美女 ゲット。五味のバランス、品性、芳醇さ、味わいどれを取ってもピカ一です。 この吟醸酒の魔性にはまったら、抜けられない。そのままその美女と暮らす事 にしましょう。それは幸せか、不幸の始まりか。 ■5.酒六酒造(愛媛県内子町) 純米大吟醸 「思わず絶句」  原料米;山田錦 精米歩合;40% 【アルコール分】15.0〜15.9度 【日本酒度】+5   【酸度】1.25 【使用酵母】 協会9号  1.8L \5,607(税込) A;味3、B;香り3+、C;コストパーホーマンス3、D;総合評価3+ E寸評;初恋の女性には逢わない方が良いという諸先輩達の忠告を無視して、 久しぶりのご対面です。期待充分、思わず握手。まではヨカッタのですが、 昔のお前ではないので絶句!  「かげろうの花」生に負けているお前が悲しい。 ■6.八海醸造(新潟県六日町) 吟醸酒 「八海山」  原料米;−  精米歩合;50% 【アルコール分】15.0〜16度 1.8L \3,304(税込) A;味4、B;香り3、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4 E寸評;大手蔵のネームバリューが通った、誰でも知っている酒です。大手蔵 の酒はなかなかこの会では取り上げる事がありませんが、今回あえて取り上げ ました。  流石、大手さんの造り、コンセプトが上手い。欠点部分を徹底的にそぎ落と し、造られています。どうしても個性が薄くなりますが、飲みやすさでは抜群 です。昔の日本酒のイメージを踏襲しつつ、吟醸酒の世界に割り込んでいます。  ■■ 「新潟産のお酒」について。 「新潟のお酒は美味い」と逢う人ごとに言われます。その原因は「お米が旨い から」と言う答えが返ってきます。魚沼産のコシヒカラは通常のコシヒカリの 3倍はしますから、そのイメージがあるのでしょう。食べるお米と、酒米とで は全く違う事を説明すると唖然としますが納得はしてくれます。それは吟醸酒 の世界での事、普通酒では堂々とこの米で造っているものもあります。  「新潟産のお酒」は蔵元が悪いのではないでしょうが、プレミア価格が付い たり、マスコミで騒がれすぎたりして、新潟の酒全体が天狗になっているよう なところがあります。で、あまり取り上げなかったのですが、今回の「八海山」 は一般受けする様な造りは流石でした。素直に良く出来た酒だと思いました。  名声や、一部の分からないが力を持っているマスコミがヨイショ記事を書く 度に悲しく思います。今回の中にもこの様な酒が混ざっていますが、評価が揺 れながら最終的には的を射る様な事になるだろうと期待はしていますが、今の ところまだまだです。  会友の一人が「これで良いんだよ。本当に言い酒は世間に知れてしまうと、 我々が呑めなくなる。」ごもっとも。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回8月初旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^) ニューフェースも加わって楽しい会になっています。  梅雨も沖縄では明けましたが、関東ではまだまだの状態です。梅雨の合間に は早くも30度を超える日も出てきました。ビールも良いのですが、冷えた吟 醸酒もまたけっこなものです。  来月お会いする時はもう夏休みの真っ最中。仕事中の貴方も休みを取ってい るかも・・・。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。