◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.55  2004/10月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2004年 10月30日(土) 例会 ■ ■1.天法酒造(長野県戸倉町) 純米吟醸 「天法」  原料米;−  精米歩合;麹米45%+掛米50%  【アルコール分】 16〜17度  1.8L 3,000 円(税別) A;味5、B;香り4、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評;ひやおろしでこなれて、コク、円味がベースになって旨味が昇ってく る。後で出てくる「磯自慢」の元杜氏瀬川博忠氏がここに移って醸した酒だけ あり、こなれきった”これぞ吟醸”と言う酒です。 ■2.萬乗醸造(名古屋市緑区) 純吟  「醸し人九平次 雄町」  原料米;雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度   1.8L \3,000 (税別)  A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4 E寸評; 五味がばらばらでバランス悪く、雑味もありいま一歩。酒のレベル は高いのに残念。うまく夏が越せなかったのかな〜ぁ。 ■3.磯自慢酒造(静岡県焼津市) 特別純米 「磯自慢 雄町」  原料米;雄町  精米歩合;55%  【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+4〜+5 【酸度】1.25  【使用酵母】自社培養酵母 New-5 1.8L @3,375 (税別) A;味5、B;香り4+、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評;呑んで感想よりも先にとろける旨さに声を失っています。どんな肴に も、どんな仲間内の酒にも負けず旨さ百倍。ただただ黙って呑むのみ!静岡県 の吟醸酒は日本一の競争地帯ですが、その中でもピカ一の力を持っています。 ■4.墨廼江(すみのえ)酒造(宮城県石巻市)大吟醸酒「墨廼江 吟星四十」  原料米;雄町  精米歩合;40%  【アルコール分】16〜17度  1.8L 3,398 円(税別) A;味4+、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価4 E寸評; さわやか、さらりと喉を通っていく。控えめ清楚ではあるが、個性 のはっきりした酒がくると負けるのは致し方がない。雄町にしてはさっぱりし すぎ。 ■5.酒田酒造(山形県酒田市) 純米吟醸 「酒田上喜元 雄町」 中取り 原料米;雄町  精米歩合;50%  【アルコール分】16〜17度   1.8L \3,883 (税別) A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス4、D;総合評価 4 E寸評;味がバラバラでまとまりが無く、円味コクがない。本来旨いのに、品 のない酸味が悲しい。これもうまく夏を越せなかった吟醸です。 ■6.出羽桜酒造(山形県天童市) 大吟醸 「雪漫々(ゆきまんまん)」  原料米;−  精米歩合;45%  【アルコール分】15〜16度  1.8L 5,470 円(税別) A;味4、B;香り4+、C;コストパーホーマンス3、D;総合評価4 E寸評;確かに旨いが雑味感有り、個性無く、味わいからは3000円クラス でしょう。 ■7.石本酒造(新潟県新潟市) 特別本醸造 「越乃寒梅」  原料米;−  精米歩合;55%  【アルコール分】16〜17度  1.8L 差入れ A;味3−、B;香り3−、C;コストパーホーマンス3−、D;総合評価3− E寸評;悲しいかな名前倒れ。ひね香が始まり、ヌカ臭があり、洗練された酒 とは言えない。 洗練された美女軍団に流行遅れのガングロ娘が混ざってしまったような浮き上 がった存在でしかなかった。 ■酒が好きだと言ったら、酒が分かった人から「酒を贈るよ」と言って送って きたのが、世間で人気の「○●寒梅」。丁重にお礼はしましたが、今でもこの 酒をありがたがる人が居るんですね。この酒の味が日本酒の標準としたら、日 本酒の販売量が年々下がっていくのが納得出来ます。名前に溺れず本当の味を 追求して欲しいものです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回11月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^) ニューフェースも加わって楽しい会になっています。  松茸のシーズンが到来です。松茸のデリケートな香りと歯触りは贅沢のきわ みですが、またこれが吟醸酒と合うんですね。この季節だけの贅沢な楽しみの ひとつです。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。