◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.62  2005/5月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2005年5月28日(土) 例会 ■ ■1.三和酒造(静岡市清水西久保)  純米吟醸  「臥龍梅」 袋吊り生 原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】16〜17度   【日本酒度】+6 【酸度】1.5   1.8L \3,000 (税込) A;味5、B;香り4+、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;そこには楚々と寄り添う美女が居た。品性良く軽い酸味が文句なしに 口中を通過する。味わいは、優しく至福への時を誘う。 ■2.大和川酒造店(福島県喜多方市)  純米大吟醸  「すえながく」 生 原料米;麹米・山田錦、掛米・雄町、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+1 【酵母】1401系 1.8L \3,000(税込) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評;杜氏、白澤芳秀。このお酒は新潟県出身のアウトローの地酒職人  白澤芳秀氏(41歳)が酒質設計から造り、販売までの一切の責任を負うという 厳しい条件の下、大和川酒造店様の機械設備をお借りし、1本ずつ仕込んだ入魂 の作がこの「すえながく純米大吟醸」です。白澤氏は一般の杜氏さんのような 常勤ではないため、白澤氏自身のすべてをかけてこのお酒を造りました。 (酒販店談)  崖っぷちで造られた酒であるが、旨い旨いで飲み過ぎてしまうのが欠点。爽 やか、味わい深く、丸く柔らか、純米でありながら、吟醸のようなキレは素晴 らしい。ふくらみ、余韻が素敵な美女とのお付き合いに、心が震えます。 白澤 芳秀杜氏に感謝。   ■3.富士高砂酒造(静岡市富士宮市)  純米吟醸  「高砂」  無濾過生 原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】17〜18度   1.8L \3,150 (税込) A;味5、B;香り4+、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;旨いウマイで欠点を探せない。雑味が無く、五味がバランスしている。 品良く軽く、旨味の乗った酸味が次の一杯を誘う。   ■4.富士高砂酒造(静岡市富士宮市) 純米吟醸  「高砂 備前雄町」 生 原料米;雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度   【日本酒度】+5.5 【酸度】1.25  1.8L \3,360 (税込) A;味5、B;香り4+、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;上記高砂と姉妹関係にあり、味わいは似通っているが、雄町の美味さ が立っている。硬さがあるがそれも個性。   ■5.八百新酒造(山口県岩国市)  純米吟醸  「雁木」  無濾過生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】16〜17.5度 1.8L \3,410 (税込) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨味充分、まぶしいほど光り輝いている、絶頂期の女性のようです。 品良く、雑味無く、ふくらみ、余韻が抜群で、これぞ、吟醸酒と言うところで しょう。   ■6.神沢川酒造場(静岡県由比町) 純米大吟醸「正雪 雄町うすにごり」生酒 原料米;備前雄町、 精米歩合;45%   【アルコール分】15〜16度 【日本酒度】+3 【酸度】1.3   1.8L \4,200 (税込) A;味5、B;香り4+、C;コストパーホーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;淡く白濁して霞のごとく、味わい深くまろやか。雄町の重さが気にか かる。しかし、旨い。   ◆今回は全て純米、生酒です。春の青草のように爽やかで、香り高く、喉ごし と、その余韻が素晴らしい生酒達です。かつ、純米酒でありながら、その欠点 とされた香り少なく、キレの悪さはどの酒にも見当たりません。この数年で格 段に醸造技術が上達したのでしょう。これならばアルコールで香りを引き出し ている、吟醸酒をあえて応援する事もなくなってきます。  ただこれは、この酒屋さんの品揃えレベルの高さであって、日本酒全ての平 均値で無い事だけはご理解いただきたいと思っています。この5月に日本酒、 鑑評会で発表され、金賞受賞の酒達を見ても分かるように、いまだ、吟醸酒が 大部分です。それが日本酒の平均値で、ここに列挙された純米酒達とは違いま す。 http://ginjou.hp.infoseek.co.jp/sake/H16hyoka/H16top.htm 鑑評会結果。  今回呑んだ吟醸酒達の評価も全て”5”を付けても良かったのですか、あえ て差を付けました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回6月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/~ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^) ニューフェースも加わって楽しい会になっています。   当家の直ぐそばに銘酒を扱っている有名な酒屋さんが引っ越してきました。 今までの店舗では手狭になって、広く、駅に近い所に来たようです。  今までは車で買い出しに行かなければ用が済みませんでいたが、今はサンダ ル引っかけて手に提げて4〜5本ぐらい買いだめする事も簡単に出来ます。  あ!そうか、買いだめする事もないんですね。冷蔵庫も野菜で満員だし。 コンビニと同じで必要な時に必要なだけ買ってくれば良いんですからね。でも、 最終的には買いすぎてしまいそうです。いえ、飲み過ぎてしまいそうです。 美女がいやいや、美酒が待っていれば、迎えに行くのが礼儀ですものね。 それって、酒飲みに朗報?、ま、私としては、つらいところです。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。