◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.71  2006/2月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2006年2月25日(土) 例会 ■ ■1.来福酒造(茨城県筑西市)  純米吟醸  「来福」  凍結濃縮酒 原料米;雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】25〜26度    720ml \2,940 (税込) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評;純米吟醸酒を零度以下に冷却、水分だけを凍結し、お酒のエキスとア ルコール分だけを濃縮した酒。(蔵元説明)  琥珀色の液体から、日本酒の範疇を飛び出した旨味が渦巻いて、感動が味わ える。あまりにも旨味が突出しているため肴が付いて来れらないので食後酒と して楽しんで欲しい。食事その物は勿論、今日一日を感謝と感動で締めくくれ る、最高に味わい深い佳酒。ここで誉めすぎて買えなくなる事を心配する美酒 の逸品。   2.豊盃醸造元(青森県弘前市) 純米 「豊盃 純米しぼりたて」 生酒 原料米;−、 精米歩合;麹米55%・掛米60%   【アルコール分】17 〜18度   1.8L \2,650 (税込) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評; この値段でこの旨さ、他に何を言えばいいのでしょうか。新酒の新 鮮さ、若々しさ、素晴らしい酒の門出です。新酒のくせに味わい豊で、まろや かな味わいに充分堪能して酔う。   3.八戸酒造(青森県八戸市) 純米吟醸 「陸奥八仙」中汲み無濾過原酒 原料米;華吹雪  精米歩合;55% 【アルコール分】17〜18度   【日本酒度】+1  【酸度】1.7  1.8L 3,000円(税込) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 新酒で酒の生命力を感じる。酒の強さ、造り手の強さが、旨さの中 に骨格のように組み込まれているが、その素肌は絹ごしのなめらかさと優しさ がある。感動と至福の絶頂にある。       4.川村酒造(岩手県石鳥谷町) 純米吟醸「酉与右衛門(よえもん)」生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】17〜18度   【日本酒度】+2 【酸度】1.9 【酵母】協会7号 1.8L \3,750 (税込) A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス5、D;総合評価5 E寸評;  「酉与右衛門」の「よ」の字は表記文字外で、有りません。二文字 を足して一文字とご理解ください。ですから、”よえもん”は全部で 漢字4文 字です。  旨いウマイで人気者になった1本です。新酒で炭酸の風味が快く舌を刺し、そ の刺激が消えると旨味が口の中でほとばしり出る。五味のバランスと風合いが ぎっちりとパックされ、夏過ぎの熟成された”君”に逢うのが今から楽しみな 佳酒。しかし、その頃には嫁に行ってしまい、この手の中には居ないかも。   5.酒田酒造(山形県酒田市)  特別純米  「上喜元 にごり酒」     原料米;−、精米歩合;55% 【アルコール分】16〜17度 1.8L 会員差入れ A;味5、B;香り4、C;コストパーホーマンス、D;総合評価4+ E寸評; 白濁した液の中から炭酸の細かい泡が立って、新酒の季節を感じます。 ふくよかな酒の旨味が柔らかく伝わってきます。三千円以下の酒でありながら気 立ての良い酒です。     6.出羽桜酒造(山形県天童市)  大吟醸 「雪漫々」 中汲み無濾過原酒 原料米;− 精米歩合;45% 【アルコール分】15〜16度   1.8L 5,470円(税込) A;味4、B;香り4、C;コストパーホーマンス3+、D;総合評価4 E寸評;良く造られた酒だが、個性も旨味も感動もうすい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回3月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 (^o^) ニューフェースも加わって楽しい会になっています。  この冬は暖冬と言われていましたが、その逆に厳冬の中、花達の開花が遅れ ています。梅も遅れて、東京では雨の中、5分咲きの状態です。早い春の到来 を待ちわびる今日この頃です。  日本酒では寒仕込みも終わって、続々とニューフェースの新酒が登場し、 目移りがする楽しい季節になりました。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。