◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.78  2006/9月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2006年9月30日(土) 例会 ■ ■1.天法酒造(長野県千曲市) 純米酒「天法 純米吟醸」 ひやおろし 原料米;−、 精米歩合;55%   【アルコール分】16〜17度   1.8L \2,520 (税込) A;味5、B;香り4+、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;味わい香り全てバランスとれて安心して飲める。バランス良く厚化粧 のないスッピン美人で、いつまでも飲み続けられる。肴を助け邪魔しない。 この値段では、他でマネの出来ないこなれた優良酒。   ■2.下村酒造店(兵庫県安富町) 純米原酒 「奥播磨」袋吊り斗瓶取り 原料米;夢錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】16〜17度 1.8L \3,730 (税込) A;味4、B;香り4、C;コストパホォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;17BYひやおろし。酸味がきつく、その酸味が優良な酒質を邪魔し て飲み手を拒む。その酸味が善し悪しを判断するのではなく、その酸味も酒の 個性か。  人肌に燗をしてみました。粗い部分と酸味が消えて、甘みと旨味が出て、と ことんのめり込んで付き合える、湯上がり美人になった。燗時・総合評価5。   ■3.八戸酒造(青森県八戸市) 特別純米「陸奥八仙」中汲み無濾過生原酒 原料米;麹米/華吹雪 掛米/華吹雪、むつほまれ、 精米歩合;麹米/55% 掛米/60%   【アルコール分】17〜18度 【日本酒度】+3.0 【酸度】1.7  1.8L \2,800 (税込) A;味4+、B;香り4、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価4 E寸評;色付いた液体の中に、独特の酸味が口中で広がり、アレっと思わせる が、その酸味が瞬間旨味に変わる。厚みのある旨味が豊穣感をかき立てる。夏 前に飲んだ味とずいぶん変わっての再会に少々ガッカリする。  人肌に燗をしました。旨い!まろやか、欠点が消えて美酒最高。燗時・総合 評価5。これからの季節、上品な湯豆腐には最高に合うでしょう。また人肌以 上に燗をすると旨味が飛んで、悲しい結果になるので注意。   ■4.豊盃醸造元(青森県弘前市) 純米「豊盃 純米しぼりたて」生酒 原料米;華吹雪、 精米歩合;麹米55% 掛米60%   【アルコール分】 17〜18度  1.8L \2,650 (税込) A;味4、B;香り4、C;コストパホォーマンス4+、D;総合評価4 E寸評;「しぼりたて」とラベルに入っていますが、当然夏を越したひやおろ し。香り重いが味わい軽く、まだまだ飲み頃。  これも淡く燗をしてみました。酸味消えず、味わい変わらず、やはり冷やし て飲む酒です。  2月に飲んだしぼりたての時とは大分味わいが変わってしまった。   ■5.神沢川酒造(静岡県由比町) 純米大吟醸 「天満月(あまみつき)」  原料米;麹米/山田錦 掛米/吟ぎんが、 精米歩合;麹米/35% 掛米/ 50%  【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+3.0 【酸度】 1.3  1.8L \3,675 (税込) A;味4、B;香り4、C;コストパホォーマンス4、D;総合評価4 E寸評; このクラスだと個性だとか、味わい深さとかが問われるが、それが 無い。バランスはあるが味わい淡く物足りない。1年前にも飲んでいるが、 本寸法の「正雪」の旨さには太刀打ち出来ない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回10月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  彼岸花が今を盛りに咲き誇っています。彼岸になると必ず忘れずに顔を出す 律儀な花です。ユウレイ花と名前を付けられ、彼岸と重なって良いイメージの 花ではないと言われていましたが、綺麗で素敵なものは美しい。都内でもその 群生地があります。それは皇居の土手際に群生しています。丁度1年前に撮影 してきた写真をご覧下さい。 http://ginjo.ld.infoseek.co.jp/05-10/koukyo/higanbana.htm                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。