◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.79  2006/10月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2006年10月28日(土) 例会 ■ ■1.酒田酒藏(山形県酒田市)  純米吟醸  「上喜元 米ラベル」  原料米;雄山錦、 精米歩合;55%    【アルコール分】16〜17度   1.8L \2,600 (税込) A;味4+、B;香り4+、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評; まずラベルがイイ。雄山錦は雄町を親に持った、血統の良いサラブ レットの名門酒米です。コクがあり、バランス良く、深みある酒質、さわやか で飲みやすい。   2.酒田酒藏(山形県酒田市)  大吟醸 「上喜元 玉苗」 吊り下げ 原料米;玉苗、 精米歩合;40%    【アルコール分】17〜18度   1.8L \3,800 (税込) A;味5、B;香り5、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 幻の酒米として山形県の農業高校が育種した山田錦を父に持つ山形 酒四号=玉苗(たまなえ)を使って醸造した酒。  上記の米ラベルの姉さんになる酒で、なんて上質な姉さんなのでしょう。 五味バランスし雑味が無く濃厚。山田錦が逃げて帰るぐらい上品な佳酒。   3.有光酒造所(高知県安芸市) 純米吟醸 「赤野 安芸虎」ひやおろし 原料米;吟の夢、 精米歩合;50%    【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+3.0 【酸度】1.6 1.8L \3,000 (税込) A;味4、B;香り4、C;コストパホォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;酸味が喉の奥を刺し、スルスルとは飲みにくい。コクは出て厚みを増 して、飲み手を魅了するが、飲み疲れする。   4.雑賀豊太郎商店(和歌山県和歌山市)  大吟醸 「雑賀」 秋あがり 原料米;−、 精米歩合;−%   【アルコール分】16〜17度  1.8L \3,500 (税込) A;味4+、B;香り5、C;コストパホォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評; ひやおろしと言えないくらいにまだ未熟な感じ、言い換えれば誕生 した時の初々しさを持ち合わせている。五味が、まだまだ暴れてまとまりがな い。来年まで待つと素敵な熟女に変身して登場するでしょう。在庫があればの 話ですが、楽しみです。   5.豊盃醸造元(青森県弘前市)  純米吟醸  「豊盃」 生酒   原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】15〜16度   1.8L 会員差入れ A;味5、B;香り5、C;コストパーホーマンス、D;総合評価5 E寸評;今年3月に飲んでいる豊盃を個人的に寝かせ、ひやおろしにしたもの。 夏を越して今になったのに同じ味わいを示している。大きく熟成もせずに生ま れた時の品性と若さを保っている。化け物のような力強さと、繊細な味わいと、 さわやかなクールミントの芳香を持った芳醇な吟醸酒です。  今、蔵元在庫もなければ、流通在庫も無い貴重品。本格的に越夏すれば、 これだけの味わいになる、上質ならば・・・の佳酒。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回11月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 Eメール:ginjo@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  東の空に折れてしまいそうな三ヶ月が出ていたのは、ほんの4−5日前。 月日の経つのは早い。その早さを実感する歳になってしまいましたが、収穫の 秋、食欲の秋、旨さを実感出来る秋になってきました。 友人から秋田の比内鳥の鍋セットときりたんぽ、その旨さが分かる秋のど真ん 中です。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。