◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.80  2006/11月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■2006年11月25日(土) 例会 ■ ■1.新澤醸造店(宮城県大崎市) 純米吟醸「あたごのまつ」本生・新酒 原料米;−、 精米歩合;55%   【アルコール分】16度   【日本酒度】+4.0  1.8L \3,045 (税込) A;味4+、B;香り4+、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評; 食中酒として造られた薄濁り新酒。(蔵元のことば) 白濁したオリが星くずのように酒の中で舞っている。細かい泡が一瞬ス〜っと 上がり、新酒との再会に期待が高まる。新酒独特の酸味は余り感じられず、味 わい豊で芳醇な大人の新酒。   2.天界酒造(島根県安来市)  純米吟醸  「天界」   原料米;五百万石、 精米歩合;50%   【アルコール分】15〜16度 【日本酒度】+2.0 【酸度】1.8  1.8L \3,150 (税込) A;味4、B;香り4、C;コストパホォーマンス4、D;総合評価4 E寸評; 1年物なのに清楚でさわやか。水のごとくスイスイと入る。酒です から、後からキクのでご注意を! この蔵元さんは、これを最後に廃業する事になりました。感慨深い一杯です。   3.九重雑賀(和歌山県岩出市)  純米吟醸 「雑賀  雄町」 生詰 原料米;雄町、 精米歩合;麹米55%・掛米60%  【アルコール分】 16〜17度   1.8L \3,150 (税込) A;味4+、B;香り5、C;コストパホォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評; 雑賀が初めて雄町で仕込みましたその一品。 味わい深く豊か、まろやかで飲み手を引きつける。 ■気の付いた方が居られると思いますが、蔵元さんが引っ越ししました。 今までの所が手狭になって、仕込水も最良な所に新工場を設置し法人となりま した。日本酒業界が縮小する中、上質な売れる酒を造れば、ドンドン藏も大き くなるのでしょう。今後に期待を込めて見守りたいと思います。日本酒業界も 栄枯盛衰です。   4.下村酒造店(兵庫県姫路市)  純米吟醸 「奥播磨・霜月」 17BY 原料米;−、 精米歩合;55%   【アルコール分】17〜18度   1.8L \3,310 (税込) A;味5、B;香り4+、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 芳醇でやわらか、重くなく甘く安心して飲める。夏を越した疲れも なく、味わい深くなって色気も艶も加わって、イイ女になった。   5.豊盃醸造元(青森県弘前市)  純米大吟醸  「豊盃・大寒仕込み」    原料米;−、 精米歩合;40%  【アルコール分】15〜16度  1.8L \5,250 (税込) A;味5、B;香り5、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価5 E寸評; イイ女になって実家に挨拶に来た若妻のように、雑味はなく品性よ く、芳醇な色気と旨さがある。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回12月例会は23日ですので、24日に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 Eメール:ginjo-kawa@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  日本酒の年度切替は10月1日です。マスコミに乗らないごく普通の蔵元さ んはこの時期から酒造りが始まります。ですから、今までの年号は17BYで、 この日から後に造られる日本酒は18BYと呼ばれます。  この時期の日本酒は味わいが難しいのは、一年経った年増の日本酒が大部分 だからです。上手く歳がとれた娘とヘタに年を過ごしてしまった娘では今となっ ては大違いです。箱入り娘ではありませんが、冷蔵庫できちんと管理された日 本酒でなければ、ダメ娘になっています。  同じお付き合いするので有れば、最低限箱入り娘としたいものです。 または、新酒とのお付き合いがしたいものです。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。