◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.82  2007/1月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■ 2007年1月27日(土) 例会 ■ ■1.清水酒造(埼玉県騎西町)  本醸造 「花菱」 生原酒 原料米;−、 精米歩合;60%   【アルコール分】18〜19度 1.8L \2,380 (税込) A;味5、B;香り4+、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評; 暖かく丸味があって甘く柔らかい。ふんわかと飲み手を包み込む。 安心して飲める熟成酒顔した濃厚な新酒です。ベストパホォーマンス満点の 酒です。   2.中島醸造(岐阜県端浪市)  純米 「小左衛門」 無濾過生原酒 原料米;−、 精米歩合;70%   【アルコール分】17〜18度    1.8L \2,500 (税込) A;味4、B;香り4、C;コストパホォーマンス4、D;総合評価4 E寸評; 山廃仕込みの味わいがガンガン攻めてくる。この山廃の味わいは 好き嫌いが激しく、難しい。 ”コノワタ”や”クサヤ”、”ウルカ”のように評価の別れるところです。 燗をしてみましたが大きな変化はありませんでした。   3.小林酒造(栃木県小山市)  吟醸 「鳳凰美田」  無濾過生酒  原料米;五百万石、 精米歩合;55%   【アルコール分】16〜17度 【日本酒度】+3 【酸度】1.5  1.8L \2,520 (税込) A;味5、B;香り4+、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;新酒かすみ (薄にごり)。吟醸酒のごく標準的な味わいと品質を持っ ている。標準的とは酒の旨さの中心的存在で、通信簿の”3”ごく普通、と言 う事ではなくスタンダードとして優等生です。五味バランスしていて、雑味無 く充分な味わいを持っているので、安心して飲めます。新酒のわりに落ち着い た熟成感がある、ベストパホォーマンス満点の酒です。   4.須藤本家(茨城県笠間市)  純米吟醸 「霞山」  生酒 原料米;−、 精米歩合;60%   【アルコール分】15〜16度 1.8L \2,730 (税込) A;味4、B;香り4、C;コストパホォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;渋味が感じられるが、サラリと口中を抜けていく。燗をしてみました が変化はありませんでした。   5.舟木酒造(福井市大和田町)  純米吟醸 「神力」  無濾過生原酒 原料米;福井県産神力、 精米歩合;60%   【アルコール分】17〜 17.9度  【日本酒度】+4 【酸度】1.6  1.8L \3,150 (税込) A;味5、B;香り5、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 綺麗な味わいのある上品な酒です。キャップの中心に穴が開いてい る、薄にごりですが、オリが瓶の底に沈んでいます。その清澄上澄み部分と撹 拌して濁り酒にした時の味わいは変わりません。では薄にごりにした理由は?  戻り香と味わいは絶品! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回2月例会は24日ですので、25日に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 Eメール:ginjo-kawa@mx4.ttcn.ne.jp   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  新年明けましておめでとうございます と言っても、まもなくカレンダーをめくる時期になってしまいました。  今年は例年になく暖冬で、東京では一度も雪も降らず、氷点下にもなってい ません。その為か梅の花が咲き始めてしまいました。咲き始めたと言っても、 気の早いごく一部の梅の木ですがそれでも気象庁が言うには例年より2〜3週 間早いそうです。私のような貧乏人にはありがたい事ですが、農作物や自然界 での影響はどうなのでしょうか。  新酒が本格的に並ぶようになってきました。お酒の楽しみが広がります。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。