◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.90  2007/9月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■    ■ 2007年9月29日(土) 例会 ■   ■1.喜多酒造(滋賀県東近江市)  特別純米  「喜楽長 ひやおろし」    原料米;渡船6号、 精米歩合;60%   【アルコール分】17〜18度 【日本酒度】+5 【酸度】1.8  1.8L \2,415 (税込) A;味4、B;香り4、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価4 E寸評; 酒造好適米「渡船」は山田錦の先代に当たる父親のお米です。吟醸 酒を彷彿させる名酒。サラリと清楚で飲み口良くバランスしている、飲みどく な酒。   ■2.田中酒造(新潟県上越市)  吟醸  「泰山北斗」    原料米;−、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度 1.8L \2,625 (税込) A;味4+、B;香り4+、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評; 柔らかな香りと、さわやか清楚でサラリと飲みやすい。晩酌酒とし てはモッタイナイくらいの旨さと品性の良さがある。   ■3.神沢川酒造(静岡県由比町)  特別純米  「正雪 備前雄町」    原料米;備前雄町、 精米歩合;60%   【アルコール分】15〜16度 1.8L \2,730 (税込) A;味4+、B;香り4、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評; 馥郁とした旨さが伝わってくるが、さわやかと言うよりそのシャバ シャバ感が悲しい。   ■4.大澤酒造(長野県佐久市)  純米  「勢起(せき)」  袋吊り 原料米;山田錦、 精米歩合;麹60%・掛65%   【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+6 【酸度】1.5  1.8L \2,730 (税込) A;味4+、B;香り4+、C;コストパホォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評; この値段で良くここまで頑張っている。2〜3年前の三千円クラス でしょう。味・香りバランスしさわやか、品性良く、旨味充分。   ■5.南部美人(岩手県二戸市)純米吟醸「南部美人ひやおろし」生詰原酒 原料米;ぎんおとめ、 精米歩合;55%   【アルコール分】17〜18度 【日本酒度】+ 5 【酸度】1.5  1.8L \3,129 (税込) A;味4+、B;香り4+、C;コストパホォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評; 濃厚な味わいでバランスし旨さが伝わってくる。  ラベルに必ず表示しなければならない言葉があります。蔵元名、住所、清酒 と言う文字、品名、特定名称酒名、瓶詰め日、内容量、原材料名、アルコール 度数等です。これらは表示義務があります。この酒にはアルコール度数が入っ ていません。これは如何なものでしょうか。ここに書かれている度数は酒販店 に聞いたものです。 ■今回は「ひやおろし」のラベルが踊る酒達です。ご存じでしょうが、蔵元で は春先には仕込が終わり、その酒が夏を越して熟成された味わいの酒になって 市場に出てきます。これをひやおろしと言いますが、保存が悪ければ、ダメ酒 になりますし、良いと佳酒になって我々を楽しませます。今回はどれも素敵な 日々を過ごしたのでしょうね、夏痩せせずに登場しています。ありがたいこと です。  もう一つは、今回の酒が税抜き価格で二千円台だと言うことです。最近の購 買価格帯がこのラインになったようです。平たく言えば単価が下がって、この 価格帯が激戦区だと言います。で、何処の酒販店、蔵元もこの価格帯に力を入 れています。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーホーマンス、D;総合評価を、各5点評 価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表しま す。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてし まうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回10月例会は27日ですので、10月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  敬老の日が過ぎて、お彼岸が過ぎたと思ったら、仲秋の名月、吟醸酒の会も 終わってしまいました。明日はもう衣替えの日です。あまりにも過ぎていく日々 の早さに驚いています。嫌ですね、そんな早い駆け足のような毎日。もっとゆっ たりと時間が流れないものでしょうか。あの小野小町ですら「花の色は移りに けりないたづらに我が身世にふるながめせし間に」とうたい、美貌の衰えと月 日の経つ早さを嘆いています。そ〜私も嘆いています。  この早さが嬉しいのは、吟醸酒が年々旨くなっていくことでしょうか。今年 も仕込の時期になってきました。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。