◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.93  2007/12月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■ 2007年12月22日(土) 例会 ■ ■1.八戸酒造(青森県八戸市)  純米 「陸奥八仙 旬のにごり酒」 原料米;むつほまれ、 精米歩合;70%  【アルコール分】16〜17度 【日本酒度】−1 【酸度】2.0  1.8L \2,310 (税込) A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4 E寸評;濁り酒の新酒です。白濁した中から新酒独特の酸味が口中を刺す。 新春前に飲む新酒に一年の早さを実感する。 ■2.下村酒造店(兵庫県姫路市)  純米「奥播磨 山田錦八割磨き」 原料米;山田錦、 精米歩合;80%  【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+5 【酸度】1.6  1.8L \2,392 (税込) A;味4、B;香り3、C;コストパフォーマンス3+、D;総合評価3+ E寸評;山田錦八割磨き(2割をヌカとして捨てている)で熟成した火入酒。 新酒の時に飲んだ君とは別物になっていた。夏が越せなかったのだろう。あの 新酒時の旨さが、老香が始まって、香りも力無く、旨さの勢いも無く沈んでい た。 お燗しました。老香は消えて、昔ながらの日本酒に戻りました。赤提灯で熱燗 にしたらどんな肴にも合うでしょう。 ■3.九重雑賀(和歌山県岩出市)  純米吟醸  「雑賀 雄町」  原料米;雄町、 精米歩合;麹米55%・掛米60%   【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+4.5 【酸度】1.8 1.8L \3,150(税込) A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;きつめの酸味が若さを主張するが、酸味の中に渋味と苦味が混ざって、 舌を麻痺させる。旨いが雄町の良さが何処にもない。 ■4.九重雑賀(和歌山県岩出市)  純米大吟醸  「雑賀」  原料米;山田錦、 精米歩合;麹米45%・掛米50%  【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+2.5 【酸度】1.7 1.8L \3,885(税込) A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5 E寸評;味わいバランスして落ち着きが出て、心易くお付き合いが出来る。 柔らかく丸く優しく、年を経て心広くなった美女。 ■5.三浦酒造(青森県弘前市)  純米吟醸「豊盃 山田錦」ひやおろし 原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】15〜16度 1.8L 差入れ A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス・、D;総合評価4+ E寸評;柔らかく優しい微笑みの絶えない美女。なんて優しく笑顔の美しい 美女なのであろう。 ■6.三浦酒造(青森県弘前市)  純米大吟醸「豊盃 山田錦」 大寒仕込 原料米;山田錦、 精米歩合;40% 【アルコール分】15.3度【日本酒 度】+3 【酸度】1.4 【酵母】協会1501号 1.8L \5,250 (税込) A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;吟醸酒ここに極まれり。めまいがする程安心できて旨い。味の五味が バランスし濃厚で力強く品性豊。杜氏の若き二兄弟と酒の神に感謝。 ■7.来福酒造(茨城県筑西市)  純米吟醸  「来福 花酵母」 原料米;山田錦、 精米歩合;55%  【アルコール分】17度 【酵母】 12種 180mLx12本セット \5,250 (税込) A;味4、B;香り3、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価4 E寸評;飲み比べ花酵母12種セット。花酵母は、さくら、牡丹、ベゴニア、 なでしこ、コスモス、ひまわり、日々草、しゃくなげ、つるばら、月下美人、 アベリア、おしろい花の 12種類。 味わいと言うより香りの違いを楽しむ。しかし、夏を越して香り沈んで、香り 立ち弱し、その差が分からず。楽しむまではいかなかった。残念m(_ _)m ■■吟醸酒の表示について、『訂正とお詫び』 『吟醸酒と純米酒』について、 吟醸酒といえば、米、米麹、醸造用アルコールで造られた酒を意味します。 純米酒と言えば、米、米麹だけで醸された酒を意味します。 私はこの様に思っています。 と書きましたが、間違いがあったので訂正させていただきます。 純米酒と言えば、米、米麹だけで醸された酒を意味します。ここは間違ってい ません。この通りです。 吟醸酒といえば、米、米麹、醸造用アルコールで造られた酒を意味します。 ここが間違っています。 吟醸酒とは「精米歩合60%以下の白米、米こうじ及び水、又はこれらと醸造ア ルコールを原料とし、吟味して製造した清酒で、固有の香味及び色沢が良好な もの」とうたわれています。 精米歩合60%以下のお米で、吟味されて醸造された全てのお酒を言い、アル コールが添加さていようが、無かろうが、関係なく吟醸酒と呼ばれます。 ですから、吟醸酒には純米の吟醸酒とアルコールが添加された吟醸酒の2種類 があります。 決してアルコールが添加された吟醸酒だけを吟醸酒というのではないと、申し 上げておきます。 私の薄学が言わせた、間違いを指摘してくださった、先輩に感謝します。 また、読者の方々に間違った情報を送ってしまった事を深く反省し、訂正します。 今後は間違いのない情報を送っていきますので、よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回1月例会は26日ですので、メルマガは1月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  暮れが目の前に迫っています。クリスマス。年賀ハガキ。新年。初詣。親戚 回り。休みなのに気ぜわしい日が続きます。体調の崩れやすい時ですが、お身 体には御自愛いただき豊かな年末年始をお迎えください。  新年も良き年でありますように。皆様のご多幸をお祈りします。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。