◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.100  2008/7月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■ 2008年7月26日(土)例会 ■ ■1.酒造長生社(長野県駒ヶ根市)   特別純米  「信濃鶴」  原料米;−、 精米歩合;55%   【アルコール分】 15〜16度 1.8L \2,250 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 地元向けに造っている小さな蔵元さんで、通常は本醸造ですがこれが 千円台でメチャ旨い。今回はわずかながら造られている特別純米。ハーブのよ うなキリリと引き締まった香りと味わいを引き出しています。旨味十分で言う 事なし、コストパフォーマンスは最高。会で人気が集中し、完売した酒はこれ だけ。   ■2.中島屋酒造場(山口県周南市) 純米 「中島屋」 無濾過生原酒酒 原料米;麹・山田錦/掛・日本晴、 精米歩合;60%  【アルコール分】 17〜18度  【日本酒度】+1 【酸度】1.7   1.8L \2,730 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 甘く柔らかく五味バランスし、雑味無く旨味十分。高価酒に肩を並 べ、見劣りしない優秀酒。   ■3.相原酒造(広島県呉市)  純米吟醸  「雨後の月」   原料米;山田錦、 精米歩合;麹・50%/掛55%   【アルコール分】 16度  【日本酒度】+ 2 【酸度】1.5 【酵母】協会9号  1.8L \2,995 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 協会9号の華やかな香り立ちと、柔らかい味わいが優しく迎えてく れる。おいおい、深入りしそうでその旨さが困る。     ■4.富士高砂酒造(静岡県富士宮市) 純米吟醸 「高砂 備前雄町」生酒 原料米;備前雄町、 精米歩合;50%  【アルコール分】16〜1 7度 【日本酒度】+6 【酸度】1.15 1.8L \3,360 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨味香り十分。清楚で控えめな若さを見せているが、熟女になったら ビックリするほどのイイ女房になるだろう。他人には教えたくない雄町の銘酒。     ■5.鍋店(千葉県成田市)  大吟醸 「不動」 吊し無濾過生原酒 原料米;酒こまち、 精米歩合;40%   【アルコール分】17〜18度 【日本酒度】+1〜6 【酸度】1.2〜1.4 【酵母】協会1801号 1.8L \3,900 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評; 「平成20年全国新酒鑑評会 金賞受賞酒」 。香り高く、切れよく 五味バランスし奥行きある。標準的な受賞酒の味香りを持つ。鍋店(なべだな) でこれだけの酒が出来るようになったのかと思うと感無量で、鍋店さんの進歩 に拍手。   ■6.佐久の花酒造(長野県佐久市) 大吟醸 「佐久の花」 無濾過生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;39%   【アルコール分】17〜18度 1.8L \5,000 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5 E寸評;佐久の花は香り高いので有名ですが、香りを押さえて味を全面に出す 事に成功。やっと香水ブンブンの美女から脱却。味香りバランスした銘酒です が、半値以下の仲間と同列なんて残念!ラベルは和紙ではなく、布にシルクス クリーンされた凝ったものです。   ★今回は銘酒揃いでした。ラベルを見えないようにした、ブラインドテストな みの飲み方をすれば、どれもこれも五十歩百歩でした。高度なところで、その 差を見いだすのが難しいくらい似通った味わいです。  五味がバランスしている、雑味が無くさわやか、味に透明感があり米の旨味 がにじみ出ている、香りは味をじゃましない奥ゆかしさと華やかさがある。そ して飲み手に媚びず、品性が高く豊か。全てに秀逸な酒が並んだ事で、参加者 の驚きと酒販店の酒選びのご苦労とレベルの高さに感謝。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回8月例会は30日ですので、メルマガは8月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  今回のメルマガで100号目を出版、達成する事が出来ました。これも沢山 の読者に支えられて到達できた記録だと思っています。100回と言えば100 ヶ月、8年以上が費やされてきました。会が続いているのもメルマガが出せる のも、日本酒の高い品質と旨さに支えられた結果だと思っています。良き美女 (日本酒)を捜しにドンキホーテのごとく歩き続けていきます。皆様のご支援 ご鞭撻を背中に101号から200号を目指して進んでいきます。よろしくお 願いします。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538) を利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。