◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.108  2009/3月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■ 2009年3月28日(土)例会 ■ ■1.清水酒造(埼玉県騎西町) 純米「亀甲 花菱」 無濾過中取り生原酒 原料米;美山錦、 精米歩合;60%   【アルコール分】 17〜18度 1.8L \2,645 A;味5、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;ふくよかなふくらみと、暖かさが飲み手を安心させ、陶酔の世界へ誘っ てくれる。五味バランスし、優しさいっぱいのポッチャリ美人。 ■2. 平孝酒造(宮城県石巻市)   純米  「日高見」   本生 原料米;山田錦、 精米歩合;60%  【アルコール分】 16〜17度 1.8L \2,940 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;さわやかに喉を通りすぎる。雑味なく五味バランスし素直でキリリと しまった、現代的な娘さんです。 ■3.八百新酒造(山口県岩国市)   純米吟醸 「雁木」 無濾過生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;1年もので、熟成感があり、甘く柔らかく、よき時を過ごし、人生を 知り尽くした心優しき女性のごとく美しい。 ■4.川村酒造店(岩手県石鳥谷町)純米吟醸「酉与右衛門(よえもん)17BY」 無濾過    原料米;備前雄町、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+5 【酸度】2.0 【酵母】協会7号  1.8L \3,750 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;3年ものの古酒ですが、まったくそれを感じさせず、酸味も十分で、 新酒の味わい。雄町の重厚さはないが、古酒の下卑た品性さらさら無くいまだ 現役の力強さを持つ。 ■5.九重雑賀(和歌山県岩出市)  純米大吟醸「雑賀(さいか)」生詰 原料米;山田錦、 精米歩合;麹米45%・掛米50%  【アルコール分】 16〜17度  【酵母】協会9号 1.8L \3,885 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5 E寸評;山田錦の旨味が十分に詰まっているので、旨いのは当たり前ですが、 これだけの味わいはなかなか味わえない。しかし、渋みがわずかに残り、 飲み過ぎにブレーキを掛けてくれる良き友人。 ■6.八戸酒造(青森県八戸市)   純米大吟醸  「陸奥八仙」    原料米;華想い、 精米歩合;40%  【アルコール分】 15〜16度 【日本酒度】+0 【酸度】1.6 【酵母】青森県酵母イ号 1.8L \5,250 A;味3、B;香り2、C;コストパフォーマンス2、D;総合評価3 E寸評;老香して、完全に死に体。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回4月例会は25日です。メルマガは4月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  日本酒はピチピチ新酒と熟練美女のせめぎ合いの時です。どちらを選ぶかは 貴方の好みですが、同窓会に行ったら、往年のマドンナが今はがっかり女性に 変わっていたらガッカリを越えて、寂しくなるでしょう。  昨日はサッカーの大試合、日本勝ってワールドカップのキップに手が届きそ うになりました。必ず進出して欲しい。 WBCに勝って世界一になった、侍ジャパンのように頑張ってください。 あの感動をもう一度。  この時期は別れと出会いの季節。人事異動もありましたが、会社移動も有っ たのではないでしょうか。梅が終わって早咲きの桜がその後を引き継いでいま したが、本命ソメイヨシノの登場です。  東京はソメイヨシノが2〜3分咲になりました。開花は早かったのですが、 それから急に冷え込み満開には足踏みしています。今週の半ばから週末にかけ て、お花見の名所は大混雑になるでしょう。その席には当然美酒が主役。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。