◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.111  2009/6月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2009年6月27日(土)例会■ ■1.富士高砂酒造(静岡県富士宮市)純米「高砂 タンク番号178」生原酒 原料米;五百万石・他、 精米歩合;60%   【アルコール分】 17.9 【日本酒度】+5【酸度】1.7 【使用酵母】静岡酵母NEW-5 1.8L \2,415 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;フワッと柔らかく、甘く懐に飛び込んでくる。なんの手練手管も厚化 粧もなく、スッピンでこれだけの味わいを楽しませてくれる。2,415円と の価格が嘘のように嬉しい。 ■2.英君酒造(静岡県由比町)   特別純米 「英君 袋吊り雫酒」    原料米;福井五百万石、 精米歩合;55%(自家精米) 【アルコール分】 16.5度 【日本酒度】+4 【酸度】1.6 【酵母】静岡酵母HD-101 (泡なし) 1.8L \2,993 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;ツンとおすまし娘で、ツンツンと舌にさわるが、若さの現れでしょう か。時間が経つと落ち着きを取り戻してくるが、渋みが残る。 ■3.府中誉(茨城県石岡市)純米大吟醸「太平海 40日もろみ」無濾過生詰 原料米;五百万石、 精米歩合;50%  【アルコール分】 17度 【日本 酒度】+2 【酸度】1.4【酵母】協会9号系  1.8L \3,465 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;酸味のしっかりした味わいで、重さを感じる。片口に入れると、安心 したのか安定した味わいになった。 ■4.田端酒造(和歌山県和歌山市)   純米吟醸 「羅生門」    原料米;山田錦、 精米歩合;59%  【アルコール分】 15〜16度  【日本酒度】+4 【酸度】1.4  1.8L \3,605(化粧箱無) A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4−、D;総合評価4 E寸評; 田端酒造は寝かせた酒を得意とし、その味わいはモンドセレクション で賞を取り続けた事でも分かります。その酒と同列の「羅生門」ラベルですか ら期待をしますが、これは別物。飲み疲れしないがごく普通の山田錦で、なん の個性も特徴も無い清酒。 ■5.神沢川酒造場(静岡県由比町)  純米大吟醸「正雪 備前雄町」生酒 原料米;備前雄町、 精米歩合;45%  【アルコール分】 15〜16度 【日本酒度】+2 【酸度】1.2 1.8L \4,200 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;五味は十分だが、渋み、酸味が舌を刺す。夏過ぎに見違えるような美 酒に変身しているような予感を感じさせる。片口に入れて空気と結婚させると、 やな味が消えて清楚な味が現れてくる。さすが正雪を醸す神沢川酒造場の酒造 りの上手さを感じる。 ■6.旭酒造(山口県周東町)純米大吟醸「獺祭 磨き三割九分」おりがらみ 原料米;山田錦、 精米歩合;39%  【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+1  【酸度】1.6 1.8L \5,985 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5 E寸評;開栓と同時にコルク栓が天井にぶち当たり部屋の隅まで飛んでいった 元気者。オリがらみの白濁した風合いから甘味のある柔らかさが伝わってくる。 旨味充分。精米歩合三割九分(39%)と40%とはどの位の差があるのでしょ うか。商売の上手さにも感服。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回7月例会は25日です。メルマガは7月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  前回ご紹介した冊子「江戸落語の舞台を歩く」、以外(?)と好評で書店で の品切れが続いています。また、6月選定の、第2686回 図書館選定図書に選 ばれました。これで各地の図書館には入る事になりますが、その図書館の購入 予算があるかどうかが問題ですが。 これもひとえに皆様のご支援が有っての事、感謝です。ありがとうございます。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。