◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.114  2009/9月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2009年9月26日(土)例会■ ■1.中島醸造(岐阜県瑞浪市) 特別純米「小左衛門」 ひやおろし 原料米;美山錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】 16.3度 【日 本酒度】+3 【酸度】1.6  1.8L \2,550 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4 E寸評;吟醸香がほんのりと口中に広がり甘味の後にかすかに渋みが残る。夏を 越した疲れは感じられない。 ■2.伴野酒造(長野県佐久市)   特別純米 「澤の花」 ひやおろし  原料米;ひとごこち、 精米歩合;60%   【アルコール分】 15〜16度  【酵母】協会7号  1.8L \2,625 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;渋みが口中にいっぱいに広がり、2杯目に手が出ない。夏を越した疲れ は感じられない。燗をしたら丸みは増えたが渋みは取れず。 ■3.秋田木村酒造工場(秋田県湯沢市) 特別純米 「福小町」ひやおろし 原料米;美山錦、 精米歩合;58%  【アルコール分】16.3度  1.8L \2,730 A;味5、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;柔らかく安心してお付き合いが出来る。ふくいくとした味わいがあるが 、口中に渋みが若干残る。夏を越した疲れは感じられない。 ■4.福禄寿酒造(秋田県五城目町)  純米 「一白水成」 ひやおろし 原料米;亀の尾、 精米歩合;60%   【アルコール分】 17度  1.8L \3,150 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;香り清楚に立ち、旨味有り。ひやおろしの感無く若々しいが、味わい荒 く渋みを感じる。夏を越した疲れは感じられない。 ■5.花泉酒造(福島県南会津町)  純米「十ロ万」(とろまん)ひやおろし 原料米;(麹)五百万石/(掛)たかねみのり 精米歩合;−%  【アルコー ル分】16度  【酵母】福島県産うつくしま夢酵母  1.8L \3,250 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;柔らかさと甘さと渋さが同居して、それぞれが自己を主張して譲らずバ ランスを欠いている。夏を越した疲れは感じられない。 ■6.酒田酒造(山形県酒田市)   純米吟醸 「上喜元」 ひやおろし  原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16〜17度  1.8L \3,800 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;清楚で爽やかであろうはずが渋みが先行して、ゆっくり対峙して味わえ ない。夏を越した疲れは感じられない。燗をしたが、丸み、旨味は出たが渋みは 取れなかった。  ★今回の品揃えは全て蔵元で夏を越した”ひやおろし”です。夏を越した疲れ は感じられないのに、それが全て蔵も違えば仕込みも違うのに、全ての酒に大 なり小なり、渋みがあるのはどうした事でしょう。冷やで飲んでも、燗をして 飲んでも、それが消えないのが不思議です。渋柿のようにもう少し時間が経て ば消えるのでしょうか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回10月例会は31日です。メルマガは11月上旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  東京も涼しさを感じ秋の気配の中にいます。蝉がいつの間にか、虫の声に変わ っていますし、柿も色付き月が明ければ、秋の名月になります。早い毎日が遅 い頭の動きに反比例し、忙しなくなってきました。日本酒は熟成を増した、熟 女の季節到来です。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。