◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.115  2009/10月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2009年10月31日(土)例会■ ■1.八戸酒造(青森県八戸市) 特別純米「陸奥八仙」ひやおろし無濾過原酒 原料米;華吹雪・むつほまれ、 精米歩合;麹米55%・掛米60%  【アルコー ル分】 17〜18度 【日本酒度】+1 【酸度】1.8  1.8L \2,800 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;夏を越えて濃厚になって、益々美肌になってきた。五味バランスして味 わい深く、食中酒にしたら勿体なく、肴が負けてしまうだろう。 ■2.来福酒造(茨城県筑西市)  純米吟醸  「来福」  ひやおろし  原料米;愛山、 精米歩合;50%  【アルコール分】 15度 【日本酒度】 +9 【酸度】1.8 【酵母】ひまわり花酵母  1.8L \2,940 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;濃厚で夏の過ごし方が上手かったのだろう。ヒマワリ酵母であったが香 り判別できず、酸味が残り口中で暴れる。 ■3.九重雑賀(和歌山県岩出市) 純米吟醸 「雑賀 雄町」ひやおろし 生 原料米;雄町、 精米歩合;55%   【アルコール分】 16度   1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価 5 E寸評;雄町の男らしさが消えて、山田錦に近づき中性化され、洗練された味わ いに仕上がった。しかし、片口に移して楽しむと、雄町の味わいが出てきて旨さ がより上がった。 ■4.三浦酒造(青森県弘前市)  純米吟醸 「豊盃 山田錦」 ひやおろし 原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】 15〜16度  1.8L \3,000 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;山田錦のベストタイプ。濃厚で馥郁とした味わいに、五味バランスし奥 行きのある美酒。安心して懐に抱きしめられる。 ■5.八百新酒造(山口県岩国市) 純米大吟醸「雁木 ゆうなぎ」秋塾 生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;45%   【アルコール分】 16〜17度   【日本酒度】±0 【酸度】2.0 【酵母】山口酵母9H  1.8L \5,040 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5 E寸評;おりがらみ、で薄く白濁した酒の中から吟醸香がただよい、味わい豊か で濃厚。五味の中に奥行きの深さと、巾の広がりがある。吟醸酒の宇宙に遊ぶが ごとく酔いの中に遊泳する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回11月例会は28日です。メルマガは11月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  東京は緩やかに秋の深まりを迎えています。桜の葉は落ち、柘榴も柿も栗も実 を落とし、冬に備えています。今週末には立冬を迎え冬への衣替えになります。 お酒の世界も10月から仕込みに入りましたので、早い蔵では新酒が11月中 には飲めそうです。でも、美味い吟醸酒にはもう少し我慢のコで待ちましょう。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。