◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.117  2009/12月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2009年12月26日(土)例会■ ■1.飯沼本家(千葉県酒々井町) 純米吟醸「一喜(いっき)」吊し生酒 原料米;山田錦20/五百万石80、 精米歩合;55%    【アルコール分】 17度【日本酒度】+1.0【酸度】1.4  1.8L \2,625 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;この価格帯は最近の吟醸酒の競争激化地帯です。その中でこれだけの味 わいを出せるのは秀逸です。爽やかで雑味無く一年物と思えない新鮮な風味を 持っています。 ■2.小林酒造(栃木県小山市)  純米吟醸「鳳凰美田」無濾過生酒しぼりたて 原料米;五百万石、 精米歩合;55%    【アルコール分】 16〜17度  1.8L \2,800 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;新酒。薄く白濁した中から、吟醸香と共に雑味が無く爽やかで呑みやす い。淡麗な旨さが湧き出る。炭酸を抜いてから瓶詰めしたのでしょう、新酒であ りながら、舌を刺すような炭酸味が無く、バランスした味わいに好感が持てる。 ■3.中川酒造(鳥取市立川町) 大吟醸 「強力(ごうりき)スペシャル」 BY18原酒 原料米;強力、 精米歩合;40% 【アルコール分】 18〜19度   1.8L \3,150 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;古酒で味に角が取れて丸くなった。可愛らしく歳を取ったが、若い時の 君に会いたかった。 ■4.泉酒造(神戸市東灘区)  純米吟醸  「仙介(せんすけ)」    原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 15〜16度   1.8L \3,600 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;柔らかく五味バランスして呑み心地が良い。淡麗で雑味無く透明感が あり、味に過不足無い。 ■5.浜福鶴銘醸(神戸市東灘区)  純米吟醸  「空蔵 山田錦」    原料米;山田錦、 精米歩合;60%   【アルコール分】 17〜18度  【日本酒度】+3 【酸度】1.6 【酵母】HK-1  1.8L \2,940 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;山田錦の旨さが全て酒という液体の中に抽出され、ふくいくと旨味の 中に身をゆだね遊ぶ事が出来る。三千円以下でこれだけの酒質を持つ酒は滅多 になく絶品。 ■6.浜福鶴銘醸(神戸市東灘区)  純米吟醸  「空蔵 赤磐雄町」    原料米;赤磐雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】 17〜18度  【日本酒度】+5 【酸度】1.8 【酵母】HK-1  1.8L \4,095 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;雄町バンザイ。雄町の旨さここにあり。旨さが弾け、呑み手が雄町に 押されながら、受け身で味わうのみ。味わい濃厚で奥深さと巾と厚みがあり、 杜氏さんと酒の神に感謝。 ■付録.寒紅梅酒造(三重県津市) 純米吟醸 「弓形穂(ゆみなりほ)」 生原酒にごり酒 原料米;弓形穂、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+4  1.8L 会友持ち込み酒 寸評;瓶詰めされたばかりの、甘酒のように真っ白に濁った今だけのお酒。 ビン内発酵が続いており栓中央に穴が空いていて、中の炭酸ガスを抜いている。 横にするとその穴から酒がにじみ出してきます。炭酸味のキツい味わいは新酒の 到来を思わせる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回1月例会は30日です。メルマガは1月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  暮れも押し詰まって、後5日で正月を迎えようとしています。東京はサムイ 寒いと言っても未だ冬日を迎えていません。北の地方の方から見れば「なん だ。未だ雪も降らないのか」と言われそうです。各蔵元さんも新酒の仕込み に入って、待っていた吟醸酒のシーズンに突入です。都会の私が言うのも変 ですが、米の収穫も良かったようですから、今年のお酒も期待が持てそうで す。仕込みが再開出来なかった蔵もあるようで、有り難い事です。 「良き新年をお迎え下さい」。また来年もお目にかかりましょう。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。