◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.130  2011/1月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2011年1月29日(土)例会■ ■1.高橋庄作謹醸(福島県会津若松市)純米「雪がすみの郷」生酒うすにごり 原料米;−、 精米歩合;60%  【アルコール分】 15度  1.8L \2,415 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;薄にごりで白濁し、その中から甘く柔らかく、清楚で雑味なく、味わい バランスして素晴らしい。春だけの商品だというのが悲しいが、リピーターが多 いという事がうなずける。 ■2.富久千代酒造(佐賀県鹿島市)  純米吟醸  「鍋島 隠し酒」 生酒 原料米;−、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度  1.8L \2,630 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;柔らかく雑味もなくバランスしている。飲み頃で飲み疲れしない。 黙って飲んでいると、上記「雪がすみの郷」に味わい酷似している。 ■3.早川酒造(三重県菰野町) 純米吟醸「早春 五百万石」 無濾過生酒 原料米;五百万石、 精米歩合;55% 【アルコール分】17度 1.8L \2,730 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価4 E寸評;味わい重くキレがなく、ザラツキがあり力無い。 一年物のような老香が感じられる。 ■4.花泉酒造(福島県南会津町)  活性純米にごり酒 「来福」 生原酒 原料米;−、 精米歩合;65%   【アルコール分】18度 1.8L \2,940 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;開栓と同時に白濁した甘酒状態の液が吹きこぼれそうになり、栓をゆる めたり閉めたりしながら落ち着くのを待って盃に。新酒の酸味が口中を刺すが、 直ぐに消えて旨味が上がってくる。 ■5.宮泉銘醸(福島県会津若松市)  純米吟醸  「写楽」 初しぼり生酒 原料米;五百万石、 精米歩合;50% 【アルコール分】16度 1.8L \2,940 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;新聞で包装され光の影響を防いでいる心遣いは有り難い。薄にごりで、 旨味があり、十分柔らかい。炭酸味が少なく飲みやすい。 ■6.飯沼本家(千葉県酒々井町)  純米大吟醸  「一喜」 袋吊り 原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】16度 1.8L \3,150 A;味3、B;香り3、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価3 E寸評;にごり酒で、栓に付いているアルミの帯を手に取ったとたん、自分から 「バン!」と爆発音を響かせながら、栓は天井に激突、降ってきた。まるで シャンパンだ。1割以上は吹きこぼれテーブルに飲ませてしまった。炭酸の シャワシャワと甘味のないサイダー味で、味わい分からず。片口に入れて炭酸を 飛ばすと味わい抜けてシャバシャバ。大吟醸でこれだけの味わいは不可。にごり の中に活性酵母が生きていて、旨味成分を食い尽くし、”サイダー酒”になって しまったのか、だったら袋吊りの意味は何処に。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回2月例会は26日です。メルマガは2月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  「新年明けましておめでとうございます」。少し気が抜ける挨拶ですが、 今年最初ですからご勘弁を。 各地で雪の被害が報道されていますが、東京は雪無しでも、「サムイ寒い」 と言って肩をすぼめて歩いていますが、未だ氷点下の気温にはなりません。 私も手袋、襟巻き無しで歩いています。  暖かい冬に誘われ、梅の花も開花し始め、新春の様相を呈してきました。 寒も真っ只中、今年の新酒の出来は如何なものでしょうか。楽しみです。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html