◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.138  2011/9月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2011年9月24日(土)例会■ ■1.加茂福酒造(島根県邑南町)  純米大吟醸  「死神 裏ラベル」  原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】17〜18度 1.8L \3,150 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;山田錦の味わい充分だが、力を失いつつあり残念。 ■2.中川酒造(鳥取市立川町) 大吟醸 「強力(ごうりき)裏ラベル」責め 原料米;強力、 精米歩合;40%   【アルコール分】 18度 1.8L \3,150 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;責め(もろみから絞る時に最後に出てくる部分の酒)だからしょうが ないのでしょうが、口中に酸味と雑味が広がり、バランスを崩す。ま、その様 な酒質だから門外に出られなかった、それが顕著に味に出た。 ■3.秋田木村酒造工場(秋田県湯沢市)大吟醸「福小町 裏ラベル」押切・生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】 17〜18度 1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;毎回、何時飲んでもハズレがないのがうれしい。そのレベルの高さを 維持する蔵元の実力を感じる。今回も文句なしに旨い。旨味バランスして毎回 堪能出来る佳酒。 ■4.酒田酒造(山形県酒田市) 純米大吟醸「上喜元 裏ラベル」活性生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】 16度 1.8L \3,360 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;活性発泡酒で開栓注意のラベルが下がっていましたが、栓の中央にガス 抜きの小さな穴が開いている。そのお陰で開栓時の発泡はなかった。オリが瓶の 下に沈殿していて、撹拌すると真っ白になってしまうほど、オリが濃い。炭酸臭 があり、元気で新酒の趣がある。 ■5.八戸酒造(青森県八戸市) 純米大吟醸 「八仙 裏ラベル」生・隠し酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】 17〜18度 1.8L \3,465 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;八仙は味のバラツキが多く心配がつきまとうが、今回は安心出来る酒で あった。豊潤で熟成感があり、八仙の夏を越した旨酒である。 ■6.富久千代酒造(佐賀県鹿島市)  純米大吟醸  「鍋島」   原料米;鍋島米、 精米歩合;40%   【アルコール分】 16〜17度 1.8L \5,250 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;世界最大規模のワインコンペ「インターナショナル・ワイン・チャレン ジ(IWC)2011」で、日本酒「鍋島」がSAKE(酒)部門で最高賞の金 メダルを二つ獲得した。  IWCはワイン品評会では最高権威とされ、2007年からSAKE部門が新 設された。4月中旬にイギリス・ロンドンで審査があり、日本人を含む審査員 25人が利き酒で採点した。  今年は206蔵元の468銘柄が出品、うち31銘柄が金賞を受けた。同酒造 では純米酒カテゴリーで「鍋島」特別純米が、吟醸酒・大吟醸酒のカテゴリーで 「鍋島」大吟醸が受賞した。同社は昨年に続く2回目の出品で初の金メダル。  佐賀新聞5月27日記事より抜粋  旨い、豊潤で奥が深く旨さ充分な佳酒。モンドセレクションでも同じ事が言え るが、外人好みの味と日本人が旨いと思う味わいが必ずしも一致しない。でも、 世界で認められ、世界に出て行くにはこのハードルは抜けないとならないでしょ う。値段を上げることなく精進して欲しい。 ★今回、1本を除いて裏ラベルシリーズです。値段に比べて質の高さでお得感も あり、飲み手の心をくすぐります。料理屋さんなどで自分たちが食べる「まかな い食」が表に出てきた感がありますが、それがまた旨い。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回10月例会は29日です。メルマガは10月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  秋分の日が過ぎて、蝉の鳴き声はいつの間にか止んで、暗くなり始めると虫の 声が響きます。自然の世界ではちゃんと季節が回っています。 お酒の世界でも10月1日は「日本酒の日」で、この時期から新酒の仕込みが 始まります。震災地では大変な被害が出ましたが、今年は順調に仕込みが出来る のでしょうか。心配ですが、出来る事を祈ります。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html