◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.139  2011/10月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2011年10月29日(土)例会■ ■1.八海醸造(新潟県南魚沼市) 「八海山 越後で候」 搾りたて生原酒 原料米;山田錦(麹米・掛米) 五百万石、ゆきん子舞他(掛米)、 精米歩合; 60%  【アルコール分】19.0度  【日本酒度】+4 【酸度】1.8 1.8L \2,408 A;味4、B;香り3+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;毎年この時期から発売される新酒。新酒でも、炭酸臭も炭酸のアワも ありません。酸味がキツく全体のバランスを崩しています。燗をしたら甘く丸 くなって飲み易くなった。これは燗酒。いくら人気があって旨いと言っても、 我々のテーブルに乗る酒ではなかった。 ■2.旭酒造(山口県岩国市)  純米大吟醸  「獺祭48」  原料米;山田錦、 精米歩合;48%   【アルコール分】 16度 1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;50%精米の純米大吟醸と39%精米の純米大吟醸を8:2でブレンド された新酒。 新酒の面影は何処にもなく、ひやおろしと言われても納得してしまう。奥行き はあり深味と巾もあり、さわさわと旨味が攻めてくる。 ■3.神沢川酒造場(静岡市清水区)  純米  「正雪」  原料米;−、 精米歩合;60%   【アルコール分】 15〜16度 1.8L \2,520 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4 E寸評;ひやおろし。正雪らしからぬ、いまだガキ大将です。各味覚が自己主 張してバラバラで底が浅い。味わいながら飲む酒ではなく、おでん屋で良き友 と話題を楽しみながら飲む酒。 ■4.九重雑賀(和歌山県岩出市)  純米吟醸  「雑賀 雄町」  原料米;雄町、 精米歩合;55%   【アルコール分】 16度 1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;ひやおろし。夏を越して旨さが倍加したのでしょう。まろやかな旨味 が出ている。非の打ち所がない安心して飲める佳酒。 ■5.瀧自慢酒造(三重県名張市)  純米吟醸  「瀧自慢 雄町」  原料米;備前雄町、 精米歩合;50%  【アルコール分】15度 【日本酒 度】+3 【酸度】1.4   1.8L \3,150 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;ひやおろし。甘く丸く深味があり楽しめる。蔵元の水の良さが酒の中 に伝わる。決してランクの落ちる酒ではないが、強い個性がないのがインパク トの弱さに出た。逆に言えば、長年連れ添った女房か。 ■6.旭酒造(山口県岩国市)  純米大吟醸  「獺祭磨き三割九分」  原料米;山田錦、 精米歩合;39%   【アルコール分】 16度 1.8L \4,701 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;ひやおろし。五味バランスして濃厚、奥深くして豊潤。旨さ充分で、 酒の神に感謝。肩で息していたのが、腹の底に落ち、言葉を失う。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回11月例会は26日です。メルマガは11月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  もう、新酒の時期になりました。早いものでは「八海山 越後で候」、 「獺祭48」が今回我々のテーブルに上がってきました。間もなく、炭酸ガスが たっぷり含まれた新酒も登場するでしょう。今回は東北の大震災で、蔵元には多 大な被害をもたらしましたが、順調な出足を見せているようです。楽しみです。 また、1年物の熟成酒も夏負けせず豊潤さを増して光り輝いています。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html