◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.140  2011/11月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2011年11月26日(土)例会■ ■1.松屋酒造(群馬県藤岡市)  特別本醸造  「流輝(るか)」  原料米;群馬産・若水、 精米歩合;60% 【アルコール分】 15〜16度 【日本酒度】+9 【酸度】1.4   1.8L \1,900 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;独り立ち前の若い杜氏さんが一生懸命醸した酒。旨い。何のてらいも なくさらりと喉を通る。バランス良くさわやか。ラベルのイメージとは正反対 で、汚れを知らない生娘のようで、どんな料理にもピタリと良く合う。晩酌酒 には贅沢すぎる出色の一品。 ■2.宮泉銘醸(福島県会津若松市)  純米  「写楽」 初しぼり生酒 原料米;−、精米歩合;60%  【アルコール分】 16度   1.8L \2,310 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;うすにごり。新酒にしては炭酸臭もなく、純米にしては、しかりとさ わやかな令嬢に仕上がっている。 ■3.花泉酒造(福島県南会津町) 「ロ万(うらろまん)」 火入れ1年物 原料米;会津産−、 精米歩合;−%   【アルコール分】 15度    1.8L \2,850 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;丸くなった。立川談志のように晩年に角が取れたというか、勢いが無 くなったと言うべきか。 ■4.舟木酒造(福井市大和田町) 純米吟醸「富成喜(ふなき)」夏こしの酒 原料米;五百万石、 精米歩合;60%   【アルコール分】 17度 【日本酒度】+7.5 【酸度】1.7   1.8L \3,150 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;1年前の酒ですが、老香もなく旨味充分。夜目遠目傘の内の美女。 ■5.富久千代酒造(佐賀県鹿島市)  純米吟醸  「鍋島」  原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16度 1.8L \3,360 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;酸味がキツく、バランスが崩れ、次の一口に手が出ない。9月に呑ん だ精米歩合40%とは全く違う。 ■6.加茂福酒造(島根県邑南町) 純米大吟醸「死神(裏ラベル)杉浦限定」 原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】 17〜18度 1.8L \3,780 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;これも9月に呑んだ死神とは全く違う。さわやか清楚で淡麗。五味の 各個性がざわざわとせめぎ合い、おたがい融合せずに競い合っている。600 円位の差でこれだけの違いが出ると買い手は迷わずこれを買ってしまうでしょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回12月例会は1週間早い24日です。メルマガは12月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  東京も紅葉前線の先端に触れ始めました。都内の庭園や有名な街路樹が色付 き始め見事な黄色や深紅を見せています。北国のように、雪はまだですが、寒 さを身体で受けています。その寒さの中で新酒が生まれ始めています。特に今 回大震災に遭われた蔵元の復興と銘酒の誕生を願います。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html