◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.147  2012/6月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2012年6月30日(土)例会■ ■1.秋田木村酒造工場(秋田県湯沢市) 特別純米「福小町・号外編」生原酒 原料米;めんこいな、 精米歩合;55%  【アルコール分】17.9度 【日本酒度】+1.5【酸度】1.4【酵母】協会1801号  1.8L \2,730 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;この酒は毎年トップレベルにあり、味の変化がなく、飲み手として安心 してお付き合いが出来る。味は柔らかく甘く、米の味わいが濃厚に感じられる佳 酒。今回のベスト。 ■2.秋田木村酒造工場(秋田県湯沢市)  特別純米 「福小町・角右衛門」 原料米;亀の尾、 精米歩合;60% 【アルコール分】16.5度 【日本 酒度】+2.5【酸度】1.6 【酵母】秋田No.12  1.8L \2,940 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;上記と同じ蔵元と思えない味の変化がある。味わいバランスしているが キレがない。有名な酒米亀の尾ですが、亀の尾の実力はここまで、味わいこなれ ず今一歩。 ■3.新澤醸造店(宮城県大崎市)  純米吟醸  「愛宕の松・ひと夏の恋」 原料米;−、 精米歩合;55% 【アルコール分】16度  1.8L \2,835 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;まずネーミングとラベルが良い。このネーミングだけで話題が盛り上が る。柔らかくほのかに旨味と優しさが上がってくる。日本酒らしからぬさわやか さが、ホッと一息つく。これからの(今までの)夏の恋を予感させる。 ■4.楯の川酒造(山形県酒田市)  純米大吟醸  「楯の川」  原料米;出羽燦々、 精米歩合;50%  【アルコール分】16〜17度  1.8L \3,045 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;新酒時の酸味が、深く味わいの中にある。白濁した中に旨味が隠されて いるが、それが個性豊かと言えば、個性がキツく好みが分かれるところ。 ■5.清水酒造(埼玉県騎西町)  純米吟醸  「亀甲花菱」 無濾過中取り 原料米;雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】17〜18度 1.8L \3,506 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;柔らかく、おっとりとして君の主張を聞けぬうちに、他の酒に気が回る。 しかし、戻って飲み直すと、安堵感と旨味が交錯し、古女房の良さを感じさせ、 バランスが行きとどき出過ぎたところの無い佳酒。 ■6.九重雑賀(和歌山県岩出市)  純米大吟醸  「雑賀」 生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;麹米45%/掛米50% 【アルコール分】17度   1.8L \4,410 A;味4、B;香り4+、C;コストパフォーマンス3+、D;総合評価4 E寸評;開栓した直後は堅く、酸味もキツくバランス悪かったが、空気に触れて 大人になった。丸く柔らかく酒の旨さが立ち上がってきたが、過日の君は何処に 行ってしまったのであろう。今回の締めの酒であったのが、なんと味わいの無い 酒に変わってしまったのであろうか。この金額で美味いのは当たり前、この味で は納得できない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回7月例会は28日です。メルマガは7月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  やっと夏らしくなったと言うより、梅雨に入って台風の連続来襲には驚かされ ましたが、その後は梅雨らしい雨もないまま、毎日が続いています。カラ梅雨な のでしょうか、この後ドカンと雨が来るのでしょうか、心配なところです。 ヨーロッパでは6月の花嫁という言葉がありますが、寒い冬が去って一気に夏が 訪れ、木々や花がいっせいに花を着けることから来ていますが、日本では梅雨。 季節の豊かな日本でも、花卉に花が咲いて美しさには変わりがありません。 日本酒も蔵元の仕込みは終わっていて出荷順序を調整するのに忙しいことでしょう。 この夏を越えるともっと熟成されて旨味が乗る酒が味わえることでしょう。 楽しみな日々が続きます。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html