◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.149  2012/8月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■   ■1.2012年8月25日(土)例会■ ■1.加茂福酒造(島根県邑南町) 純米吟醸 「悪の代官」 無濾過生原酒 原料米;五百万石、 精米歩合;60%   【アルコール分】 17〜18度 【日本酒度】+5  【酵母】島根大学酵母HA11  1.8L \2,625 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4 E寸評;ラベルほどの悪ではなく、若く弾けそうな旨味と風味を感じる。若干の 渋みを感じるが、五百万石の米の旨味が口中に残る。 ■2.富士酒造(島根県出雲市)  純米吟醸  「出雲富士」 原酒 原料米;改良雄町94%/山田錦6%(酒母)、 精米歩合;55% 【アルコール分】 17度   1.8L \2,980 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;雑味なくバランスが取れて旨味がある。温度が室温まで上がってくる と、ツンツンと味わいキツくなる。 ■3.宮泉銘醸(福島県会津若松市)  純米吟醸  「写楽」  原料米;(山形)酒未来、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16度 1.8L \3,150 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;酒の旨さが充分味わえる酒であるが、清楚感が味わえない。かといって 図太さはない。 ■4.秋田木村酒造工場(秋田県湯沢市)純米大吟醸「福小町 裏ラベル」押切生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨い。雑味なくまろやかで奥行きもあり、安心して飲める佳酒。 ただし、5月に飲んだものよりアルコール度数が1%以上低い。その差が心配で あったが、度数の低さが飲みやすさに繋がっていた。価格も酒税が下がったぶん 下げて欲しかった。 ■5.酒田酒造(山形県酒田市)  純米大吟醸 「上喜元 裏ラベル」押切 原料米;愛山、 精米歩合;43%   【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,675 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価4 E寸評;清楚な味わい無く、旨味はあるが、苦みが残る。常温近くになると欠点 がより目立つ。 ■6.大塚酒造(岐阜県池田町) 純米吟醸「竹雀 裏ラベル」山廃無濾過生酒 原料米;雄町、 精米歩合;50%  【アルコール分】 17〜18度 【日本酒度】+5【酸度】1.5 【酵母】協会6号  1.8L \3,780 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;山廃独特のクセがなく、雄町の旨さが心に響く。旨さにコクがあって 上品さを醸す佳酒。山廃のこれからのお手本になる一本です。 ★今回は冷蔵庫保存で酒温5〜8度Cであった。毎回常温で飲むのが当会の主旨で すが、あまりにも連日の暑さに負けて、冷やした。冷やした酒の旨さが際立った。 しかし、その冷たさに欠点が隠れ、旨さの基準が少しずれました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回9月例会は29日です。メルマガは9月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  「四万六千日お暑い盛りです」このフレーズは八代目桂文楽師の落語「船徳」 で、今が一番暑い時期だというのをこの一言でものの見事に言い表しています。 東京・浅草寺で行う縁日でこの日一日で四万六千日参拝した御利益があるという 日です。旧暦のこの日は丁度今日にあたり、暑さが最高潮に達しています。 私の回りでも、アブラゼミが暑さを倍加させています。 皆様、お身体をご自愛下さい。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html