◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.150  2012/9月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■   ■2012年9月29日(土)例会■ ■1.新澤醸造店(宮城県大崎市)  限定純米吟醸  「あたごのまつ」  原料米;−、 精米歩合;55%  【アルコール分】16度  1.8L \2,940 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;食中酒として造られた酒。と蔵元で謳うには価格設定がこなれていない。 雑味なく品性良く肴を引き立てる。若干の渋みが残り、この渋みが脂物には合う でしょうが、淡泊な刺身にはどうでしょう。 ■2.盛田庄兵衛(青森県七戸町) 純米吟醸 「駒泉ひやおろし」無濾過原酒 原料米;−、 精米歩合;55%   【アルコール分】 17〜18度 1.8L \2,958 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;色が着いてひやおろしの特徴を出している。雑味なくさわやかだが、 わずかに渋みが残る。この渋みが肴にどう影響するか。 ■3.九重雑賀(和歌山県岩出市)  純米吟醸  「雑賀ひやおろし」  原料米;雄町、 精米歩合;55%   【アルコール分】 16度 1.8L \3,150 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;旨さを潜在的に持っているが、酸味キツく、所々で異音が聞こえハー モニーを崩す。 ふくらみ無く、雑賀としては残念ながらお替わりが出来ない悲しさがある。 ■4.秋田木村酒造工場(秋田県湯沢市)  純米大吟醸  「福小町」 生酒 原料米;酒こまち、 精米歩合;45%   【アルコール分】 18度  【日本酒度】+1  【酸度】1.7  1.8L \3,980 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;旨い。旨いが酸味がキツく、味わいバランス崩し、味にふくらみが無く 平坦。福小町はとびっきり旨いものと、そうではないものとが混在している。宝 くじでは無いのだから、もう少し全体のレベルを上に合わせて欲しい。 ■5.三浦酒造(青森県弘前市)  特別純米  「豊盃あきあがり」   原料米;−、 精米歩合;麹米55%/掛米60%   【アルコール分】 16〜17度   1.8L \2,650 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;豊盃は雑誌などで騒がれ、買いたくても手元に入らなくなっている。 その中で今回ゲットできた一本。ま、値段からしても一級品を期待してはいけ ない酒ですが、そこは人情。さわやかで旨味充分だが、雑味がザワザワと騒ぎ、 酸味がキツく、食中酒としても惚れるほどではない。 ■6.三浦酒造(青森県弘前市)  純米吟醸  「豊盃」 生酒  原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】 15〜16度 1.8L 会員持ち込み酒 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス、D;総合評価4 E寸評;平成20年(2008)7月瓶詰め酒で、勝手に会友が冷蔵庫保存をした酒。 色は琥珀色、一口目は古酒と感じさせない力強さがある。歳以上に若く見える有 名女優さんみたい。でも、やはり、4年の歳月は隠せず、そのシワが見えてくる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回10月例会は27日です。メルマガは10月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 この一週間、最高気温が東京で30度を割る日が続いています。味覚の秋に 突入です。お酒も同じ事。 冬の寒い時期に生まれ、夏を越して、人間で言えば女盛り、男盛りの今です。 しかし、酒も人間と同じで、素性の善し悪しの上に、二十代の若い時をどう過 ごしたかによって、人間に魅力が乗って尊敬される人になったか、粗雑な人間 になってしまったかが、大きく別れるときです。 お酒に戻って、夏を越して、毎年熟女に会える楽しみを、それがどうしたこと でしょう。まだほんの一部を取り上げて、全体を見たわけではないので、来月 以降が楽しみです。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html