◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.151  2012/10月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■   ■2012年10月27日(土)例会■ ■1.佐久の花酒造(長野県佐久市)  純米吟醸  「佐久の花」 原酒 原料米;ひとごこち、 精米歩合;55%   【アルコール分】 17〜18度 1.8L \2,730 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;旨味充分。いつもの佐久の花は厚化粧の女性のように香り立ちすぎて、 その香りにクラクラしたが、今回は薄化粧と言うより、スッピンです。香り押 さえて安心して飲める。酒そのものの味わいを楽しむ。 ■2.南酒造場(高知県安田町)  純米吟醸  「南」  原料米;松山三井、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+6 【酸度】1.8   1.8L \3,000 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨味充分で味わい深い。品の良い香りも充分で、開栓したときに、その 香りが部屋中に立った。濃厚な旨味と後味が清楚で、あとを引く。 ■3.分福酒造(群馬県館林市)  純米大吟醸  「分福 裏ラベル」  原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】 18度 【日本酒度】+4 【酸度】1.4  1.8L \3,150 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;氷温十年貯蔵酒。十年古酒と言われなければ、未だ味わい充分。品性未 だ良く、わずかな老香を感じるが味わい濃厚、丸くなって、負の部分は感じない。 ■4.大塚酒造(岐阜県池田町)  純米大吟醸  「竹雀」 袋吊り 原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+0 【酸度】1.4  1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;22BY(昭和23年産)。旨味充分で古酒臭く全くない。香り豊で、 酒質すぐれ一年物と感じさせない力がある。濃厚で奥行き深く、酒の味を堪能 させる。これぞ、古酒の旨さを完成させた日本酒。蔵元では香りが立たなかっ たと言って尻込みしていた酒ですが、そんな事は吹き飛ぶほどの美酒で、嫁に 出しても恥ずかしくは無い。 ■5.秋田木村酒造工場(秋田県湯沢市)純米大吟醸「福小町 裏ラベル」押切生酒 原料米;酒こまち、 精米歩合;45%   【アルコール分】 17度 1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;毎回呑むが安定した味わいで相変わらず旨い。ただその一言。香りも立 ち、奥行きあり、厚味有り、日本酒のトップに立つ。 ■6.林本店(岐阜県各務原市)  純米大吟醸  「榮一」 袋吊り 原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,780 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;味香り文句なしに一級品。酒の神に感謝。いえ、杜氏さんに大感謝。 袋吊りのような手間暇掛かる手法で、細かい所に良く心が入った酒。こんなに も旨い酒がこれだけの値段で世に出るのも不思議。蔵元にも感謝。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回11月例会は24日です。メルマガは11月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 お酒の世界では、大手メーカーは別として、我々が飲む酒が蔵元仕込みの時期 に入っています。作りやすい安価な酒から造り始めるのが常套手段ですが、早、 新酒を出してきた蔵元があります。来月辺りから騒がしくなるでしょう。反対に 今の時期は夏を越した”ひやおろし”が大部分で、夏を越せなかった酒や、ダレ てしまった酒、反対に美しさを増した酒などが、渾然一体となってウインドに並 んでいます。さ〜、選ぶのに苦労する時期になっています。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html