◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.152  2012/11月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■   ■2012年11月24日(土)例会■ ■1.神沢川酒造場(静岡県静岡市)  大吟醸  「正雪 無量寿」  原料米;麹米山田錦/掛米吟ぎんが、 精米歩合;麹米35%/掛米50% 【アルコール分】 16〜17度  【日本酒度】+5 【酸度】1.2  1.8L \2,970 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;酒質は変質せずに秋を迎えたが、味わい淡泊で、今一つインパクトが たりない。 ■2.旭酒造(山口県岩国市)  純米大吟醸48 「獺祭」しぼりたて生 原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】 17〜18度 1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;寒造早槽。新酒の山田錦50%造りを八割、山田錦39%造りを二割ブ レンドしたC酒。 旨い、味わいまろやかで五味バランスして雑味なく奥行き深い。酒の旨さを堪能 でき、その味わいはあまりある。毎回、季節を問わず丸く、旨さを充分満喫でき る。空気と結婚して(開封してから)旨さがなお上昇した。 ■3.初亀醸造(静岡県藤枝市)  純米  「初亀」  原料米;−、 精米歩合;60%   【アルコール分】 15〜16度 【日本酒度】+4 【酸度】1.4  1.8L \2,800 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;紅葉の時期に合わせて、しっかりと酒に色が着いている。しかし、老香 は感じない。力強さが感じられず、ピークを若干過ぎている。 ■4.大澤酒造(長野県佐久市)  純米大吟醸  「勢起」 槽しぼり 原料米;山田錦、 精米歩合;45%   【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+5 【酸度】1.6  1.8L \3,780 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価5 E寸評;明治・大正・昭和の三代を支えたお婆ちゃんの名前「勢起」です。 「明鏡止水」の蔵元。 旨いが、味わい堅く、その硬さゆえ2杯目に手が出ない。 ■5.黒龍酒造(福井県永平寺町)  純米吟醸  「黒龍 三十八号」  原料米;山田錦、 精米歩合;麹米50%/掛米55%   【アルコール分】 16度   1.8L \3,990 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;味わい深いが、ザラツキ感があり今一歩。旨さは濃厚だがバランス悪く、 他の旨い酒に気を取られ、リピーターが居ない。いつも、万年2位に甘んじてい る。何処かの仕分けではないが2位ではダメなんです。 ■6.瀧自慢酒造(三重県名張市)  純米大吟醸  「瀧自慢」  原料米;山田錦、 精米歩合;45%   【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+2 【酸度】1.3  1.8L \4,095 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;IWC2012 SAKE部門、銀賞受賞酒。IWC;毎年ロンドンで開か れるワインコンテスト。その中のSAKE部門、688本の中から選ばれた吟醸 酒。 本日のベスト。味、香りどれをとってもベスト。旨味の中に、香りと共に味わい 深い旨さが口中に広がり、至福の一献を味わう。酒の神様と杜氏さんに感謝。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回12月例会は29日です。メルマガは12月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。 東京でも紅葉が始まって、秋から冬への準備が自然界でも早足でやって来てい ます。 気象庁の長期予報では暖冬だと言われていましたが、修正されて、厳しい冬にな りそうです。その寒い時期に仕込まれる、寒造りの酒が、長い寒さと戦いながら 美酒に育っていきます。飲み手からすると有り難い寒さなのでしょうが、造り手 からすれば、大変な冬になりそうです。ご苦労様です。  季節の変わり目、風邪気味な私ですが、皆様もお気を付け下さい。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html