◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.159  2013/6月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■   ■2013年6月29日(土)例会■ ■1.滝自慢酒造(三重県名張市)  吟醸  「滝自慢・夏吟醸」  原料米;麹米20%山田錦/掛米80%神の穂、 精米歩合;麹米50%/掛米55% 【アルコール分】 16度 【日本酒度】+6 【酸度】1.5 【酵母】蔵内酵母 1.8L \2,552 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;酸味がきついが吟醸香も立ち、味わいも深く旨味充分。のど元の切れ が良く、さわやかな後味が残る。 ■2.神沢川酒造場(静岡市清水区)  大吟醸  「正雪・夏の月」 生貯蔵酒 原料米;麹米・山田錦/掛米・吟ぎんが、 精米歩合;麹米35%/掛米50% 【アルコール分】 16度  【日本酒度】+4〜+6 【酸度】1.0〜1.3 1.8L \2,970 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;味わいバランスして柔らか、雑味なく飲みやすい。香り十分で肴を選ば ない。開栓時勢いよく「ポン」と言う音と共に、天井まで栓が派手に飛んだ。 ■3.来福酒造(茨城県筑西市)  純米吟醸  「来福・山田穂」  原料米;山田穂、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16度   【日本酒度】 +5 【酸度】1.4   1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨い。香り品性が有り、過不足無し。味わいバランスして落ち着きと奥行 きがある佳酒。これだけの品性と切れが有る純米酒にはなかなか出会えない。 ■4.富美菊酒造(富山市百塚)  純米吟醸  「羽根屋・純吟プリズム」 生酒 原料米;−、 精米歩合;60%   【アルコール分】 16度   1.8L \3,360 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;香り十分で、旨味も十分だが、酸味が口中に残り切れが悪い。プリズム のようにキラキラと落ち着きが無い。これも開栓時、栓が天井にぶち当たった。 ■5.車多酒造(石川県白山市)  純米大吟醸  「天狗舞・涼吟」  原料米;−、 精米歩合;50%   【アルコール分】 15〜16度   1.8L \3,465 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;五味の味わいそれぞれ引き出されているが、ハーモニーが取れていな い、不協和音の中に有る。片口に入れて空気に触れさせると、嫌味が少し取れた。 ■6.九重雑賀(和歌山県岩出市)  大吟醸  「雑賀」 生酒 原料米;−、 精米歩合;麹米45%/掛米50%   【アルコール分】 16度 1.8L \3,675 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨い酒にまた逢えた。奥行き、巾もあり、米の旨さが酒液となって口中で 走り回る。楽しみが一段と増した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回7月例会は27日です。メルマガは7月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。 関東地方はまだ梅雨の真っ只中。雨に降られて、青臭い空気の中で花は開き 青葉は育っています。その中で、吟醸酒は眠りについていますが、本格的な夏 の前に起こされて我々を楽しませてくれます。  丁寧に造られた純米酒は除いて、香りと旨味を引き出すために若干のアルコ ールを添加した吟醸酒が旨さを発揮しています。まるで落語家の古今亭志ん生 のように快い旨さを堪能させてくれます。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html