◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.161  2013/8月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■   ■2013年8月31日(土)例会■ ■1.松井酒造店(栃木県塩屋町)  純米 「松の寿」 生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;65%   【アルコール分】 16〜17度 【日本酒 度】+2 【酸度】1.35 【酵母】協会601号+1801号  1.8L \2,835 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;さわやかな香りと、精米歩合65%の重たげな中でバランスした旨さは 十分。晩酌酒にしてはこれで十分。 ■2.新澤醸造店(宮城県大崎市)  純米吟醸  「愛宕の松・ひと夏の恋」  原料米;−、 精米歩合;55%   【アルコール分】 16度   1.8L \2,835 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;雑味なく清楚。味わい限りなく透明な中に、飲み手を誘う魔力がある。 ひと夏の恋に終わらせたくない旨味がある。 ■3.来福酒造(茨城県筑西市)  純米吟醸  「来福」  原料米;山田穂、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16度  【日本酒度】 +5 【酸度】1.2 【酵母】東農短醸分離株 1.8L \3,000 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;丸くふくよか、清楚でバランス良く、深味が有り、香り十分。旨さ充分なの で、肴無しでこれだけで満足。 ■4.斉藤酒造店(青森県弘前市) 純米吟醸「六根・タイガーアイ」 無濾過原酒 原料米;華吹雪、 精米歩合;55%   【アルコール分】 16度   1.8L \3,000 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨い。米の自然な甘味、ふくよかさ、そして酒本来の旨さが伝わってくる。 我々は蛇の目の入ったテスト用のお猪口で飲んでいますが、ゴブレットグラス (足つきの小振りのグラス)で飲んだら、ひと夏の恋どころか、女殺しの酒に変身 するでしょう。 ■5.八戸酒造(青森県八戸市)  純米吟醸  「陸奥八仙・黒」 無濾過原酒 原料米;華吹雪、 精米歩合;55%   【アルコール分】 16度   1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;開栓と同時に天井まで栓が飛んだ。おめでたい席に大変身(?)。酒の 色ほんのりと色付き、急激な開栓のお陰で、細かい泡が液の中を星空のごとく 漂っている。その中から米の甘味とバランスした旨味が湧き出してくる。 ■6.三浦酒造(青森県弘前市)  大吟醸  「豊盃」  原料米;−、 精米歩合;40%  【アルコール分】 15〜16度   1.8L \5,600 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;味わい深くバランスして味に厚味があり、雑味なくさわやか。これも、ゴ ブレットグラスで飲んだら進むでしょうね。世の女性陣よ気を付けてくださいね。 強い個性が無い分損をしているようだが、ホントに旨い酒になると個性は消えて 水のようにさらさらと喉を通り過ぎていく。 ☆東京は暑さがぶり返し、35度を超しています。毎回酒は夏でも冬でも室温で 飲んでいますが、今回は冷蔵庫で冷やした酒と飲み比べています。暑さのせい で冷たい方が喉ごしさわやかで、気分は最高です。しかし、味わいが冷たさに引 きずられ、またはマスクされて、微妙な味わいが消えてしまいます。その微妙な 味わいを楽しんでいるのに、冷たさという飲みやすさに騙されてしまいます。  でも、一般的には、気分よく飲める方を選んで、夏は若干冷え気味の酒も、 また楽しいものでしょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回9月例会は28日です。メルマガは9月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。 東京はと言うより、東京も夏の暑いこと、今日も30度をゆうに超しています。 酒は冷やした方が良いのか、室温が良いのか、人肌にお燗された酒が良いの か、迷うところです。飲み手の感性によって、または酒の銘柄によっていろいろ な組み合わせがありますが、どの飲み方でも旨さが発揮できる日本酒の力って すごいですよね。また、酒を受ける酒杯も千差万別。お土産で求めた記念の杯、 若かりし頃に贈られた思い出多い杯、いろいろな記念日に思いだしたように引き 出して飲むのも格別。一般的にポテッとしたぐい呑みが合いますが、精米歩合が 上がってキリリとしまった吟醸酒では、口元の薄いガラス製が味を引き立てます。                                      編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html