◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.162  2013/9月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■   ■2013年9月28日(土)例会■ ■1.栄光酒造(愛媛県松山市)  純米吟醸  「松山三井」 無濾過生酒 原料米;松山三井、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16.5度   【日本酒度】−1 【酸度】1.6   1.8L \2,415 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;米の柔らかさと甘味が、ゆったりと口中に広がる。熟成感たっぷりで厚味 がある。この価格でよくここまで仕上げたものだと感心する。  ■2.英君酒造(静岡市清水区)  特別純米 「英君」 袋吊り雫酒<生貯> 原料米;五百万石、 精米歩合;60%   【アルコール分】 16〜17度  【日本酒度】+4 【酸度】1.5 【酵母】静岡酵母HD-101   1.8L 2,993 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;毎回もう一息の所にあったが、今回は酒のレベルが上がって安心して 飲める。熟成した旨味と酒の厚味がよく、香りもさわやかで新酒の味わいがあ る。精米歩合60%でこの味わいが出てくるのは、仕込み水が変わったのでは なか。 ■3.八百新酒造(山口県岩国市)  純米吟醸  「雁木」 無濾過生原酒 原料米;山田錦、精米歩合;50%  【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;毎回のことで今更コメントは無いが、さわやかな香りと舌の上で転がる ような軽みが合わさって、素晴らしいバランスされた味わいが楽しめる。雑味な く都会っ子のような軽快感があり、飲みやすい。 ■4.富士高砂酒造(静岡県富士宮市)純米吟醸「高砂・槽掛中取」中取り生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】 17度 【日本酒度】+5 【酵母】静岡酵母  1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;味わい深く旨味充分。毎回変わらず旨さを堪能でき飲み手を裏切らない。 今までの旨いだろうと言う意気込みが取れて、肩の力が抜けて素直な旨さが現 出された逸品。 ■5.三和酒造(静岡市清水区)  純米吟醸  「臥龍梅」 袋吊り雫酒生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】 16〜17度  【日本酒度】+5 【酸度】1.3  1.8L \3,465 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5 E寸評;旨味充分、香り十分だが、今一歩何かを忘れてきてしまった感が有る。 この臥龍梅だけ飲んでいたら欠点はどこにも見付からないが、美酒群に囲まれ たら肩身の狭い思いをさせてしまう。 ■6.神沢川酒造(静岡市由比町)  純米吟醸  「正雪・山影純悦」 生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16〜17度  【日本酒度】+3 【酸度】1.2  1.8L \3,500 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;文句なしに旨い。雑味なく清楚で珠玉の味わい深く、夏を上手く乗り切っ て未だ青春の真っ只中にいる。吟醸酒の原点を見る思いがある。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回10月例会は26日です。メルマガは10月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。 酒たちも夏を越して肩書きが「ひやおろし」と変わっています。人間と同じで、青 年期の過ごし方によって、その後の人生が変わるように、酒たちも夏の熟成期の 越し方によって銘酒として残るか駄酒に成り下がるかの分かれ道になります。  銘酒に育てるには、新酒が出来てから放りっぱなしではなく、蔵元の愛情豊に 育て寝かせる作業が欠かせないのです。  親がしっかりしていれば子も素直に育ちます。                                      編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html