◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.164  2013/11月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■   ■2013年11月30日(土)例会■ ■1.今田酒造本店(広島県東広島市) 特別純米「富久長」 いちばんしぼり本生 原料米;八反錦、 精米歩合;60%   【アルコール分】 16度   1.8L \2,035 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;平成25年11月本年初絞り酒。薄く白濁した中に新酒独特の炭酸臭が微 妙に交錯する。しかし、旨味が十分有って、違和感なく呑みやすい。この値段なら 毎晩の晩酌酒には最高。 ■2.世界一統(和歌山市湊紺屋町)  純米吟醸  「南方」 無濾過生原酒  原料米;−、 精米歩合;50%   【アルコール分】 17度   1.8L \3,000 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;新酒と思いきや色濃く1年古酒であろうか。熟成感が上手く作用して旨味 がワンステージ上がっている。古さを全く感じさせないところが素晴らしい。古酒の 旨さとはこの様なものであろう。 ■3.日の丸醸造(秋田県横手市)  純米吟醸  「まんさくの花」 生詰め原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;55%  【アルコール分】 17〜18度  1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマン5ス、D;総合評価5 E寸評;夏を越し十分味が乗り、旨さが濃縮して、造られたときの旨さを越えている のであろう。色の濃さから新酒との違いが分かる。老香は全く無く、味わい深く年 を経て大人になった。 ■4.天寶一(広島県福山市)  純米大吟醸  「天寶一」 せめ 原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】 16度   1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;日本酒独特の琥珀色に乗って、夏を越して美しくなった。雑味もなく奥行き もあり、娘から女性になった美しさがある貫禄十分な佳酒。蔵元では、食事の邪魔 をしない酒造り酒といっているが、まさに肴を負かす力を持っている。 ■5.林酒造(富山県朝日町)  純米吟醸  「林」 生酒  原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】 16度   1.8L \3,360 A;味3、B;香り3+、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価3 E寸評;新酒の炭酸味ではなく、”すっぱい”味わいが口中を走る。新酒なのにバ ランス悪く、山田錦が泣く。酸っぱい味わいは珍しい。蔵元の製品管理が悪いの ではないか。 ■6.酒田酒造(山形県酒田市)  純米大吟醸  「上喜元」 押切 原料米;愛山、 精米歩合;43%   【アルコール分】 16度   1.8L \3,675 A;味4、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;酸味がいつまでも口中に残り旨さをオブラートする。前回の山田錦と違い 純米大吟醸の貫禄が無い。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回12月例会は28日です。メルマガは12月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  秋もなく急激に冬に突入したような、季節感無しの秋でしたが、自然界は例年 通り紅葉を見事に見せつけていますし、酒造りが始まっています。  今年の新酒が出始めていますが、出揃うようになるのはもう少しです。1年先輩 の酒と競い合っていますが、今のところ先輩に敬意を示さざるを得ないでしょうね。 これがあと一月するとやんちゃ坊主やおきゃんな娘が走り回るでしょう。楽しいか ぎりです。                                      編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html