◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.168  2014/3月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2014年3月29日(土)例会■ ■1.中野酒造(大分県杵築市)  特別純米  「ちえびじん」 生酒 原料米;八反錦、 精米歩合;60%   【アルコール分】 16度   【日本酒度】 +1 【酸度】1.8   1.8L \2,835 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+  E寸評;新酒の酸味が心地よい。サラリと口中を抜けて旨味が広がる。この飲み やすさが、食中酒として肴を邪魔しないし、今回の会で一番飲まれた酒です。 ■2.富久千代酒造(佐賀県鹿島市)  純米吟醸  「鍋島」 生酒 原料米;五百万石、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16度  1.8L \2,752 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+  E寸評;旨さ、サラリとして口中を抜けていく。新酒の酸味が心地よく口中を刺す。 アルコール度数の低さが、サラリとした飲み口に仕上がっているのでしょう。 ■3.世界一統酒造(和歌山市湊紺屋町)  純米吟醸  「南方(みなかた)」 無濾過生原酒 原料米;−、 精米歩合;50%   【アルコール分】 17度   1.8L \3,000 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5  E寸評;米の甘味が酒の中に溶け込み旨さがおどる。強い個性はないが、どの 料理にも合い飲みやすい。 ■4.酒田酒造(山形県酒田市)  大吟醸  「上喜元」 押切・裏ラベル 原料米;山田錦、 精米歩合;40%   【アルコール分】 17度   1.8L \3,360 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;裏ラベルの押切であるが、元々が素晴らしい酒なので、旨さは充分。一番 搾りでも二番搾りでもないが、これで充分。旨くて安ければ、飲み手は文句ない。  押切(おしきり)=責め取りとも。もろみを搾る時に、最後に搾りきった部分。 通常、雑味が多くて飲めないと言われ、この部分は自家消費か普通酒に混ぜ込 まれる酒。イイ酒を醸す蔵元の普通酒が旨いと言われるのは、この事情もありま す。 ■5.北安醸造(長野県大町市)  大吟醸  「あずみ野育ち」 生原酒責め取り 原料米;山田錦、 精米歩合;39%  【アルコール分】 18度    【日本酒度】 +3 【酸度】1.3   1.8L \3,675 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5  E寸評;香り、味、旨味充分。アルコール度数が高い分、濃厚な味わいの中から 旨さが湧き出す。この酒も責め取り=押切ですが、その様な雑味の多さ、味わい はどこにもない。 ■6.八戸酒造(青森県八戸市)  純米大吟醸  「陸奥八仙」 生酒・裏ラベル 原料米;青森県産米、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度  1.8L \3,780 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5  E寸評;香り濃厚でふくよか。味わいも当然、旨味充分。八仙の味わいにはバラツ キがあるが、今回の裏ラベルは旨さがギッシリと詰まっている。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回4月例会は26日です。メルマガは4月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  「梅は咲いたが桜はまだかいな」、と言っている間に、東京ではソメイヨシノが 八分咲きになっています。お花見に浮かれ出ていたいところですが、残念ながら雨 になっています。昨日の土曜日には昼間から宴会が始まり、夜桜見物の花見客 がその後に続いたのですが、今日は残念。  日本酒も旨い酒が出揃って来ました。嬉しい事です。  旨い酒とマスコミに取り上げられた酒は在庫が払拭して私たちの手元に、入ら なくなっています。私もその片棒を担いでいるのかと思うと、褒めるのも手加減し なくては思いますが、地方で頑張っている蔵元さんを見ると応援をしたくなります。 そのバランスでしょうか。                                編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。 ◎吟醸酒ニュース のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000093635/index.html