◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■     最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.178  2015/1月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2015年1月31日(土)例会■ ■1.石鎚酒造(愛媛県西条市)  純米 「石鎚・初(うぶ)」  原料米;五百万石、 精米歩合;60%   【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】 +5.0  【酸度】1.2 1.8L \2,916 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4  E寸評;極普通にある清酒が着飾ってお出ましになった。可も無く不可も無い。片口に 入れても変化無し。 ■2.泉橋酒造(神奈川県海老名市)  純米吟醸  「とんぼラベル1号」 生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;麹米・55%/掛米・58%   【アルコール分】 19度  【日本酒度】+9 1.8L \3,240 A;味4、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4  E寸評;ラベルの愛らしさにつられて購入したが、吟醸香が立ち上がり、旨さの予感を 期待させる。新酒のせいで味わいこなれず、硬く、口中を滑っていかない。片口に入れ て室温まで上げたら、柔らかくなって旨さが立ってきた。とんぼは暖かくならないと飛べ ないらしい。 ■3.神沢川酒造場(静岡市清水区)  純米大吟醸  「しょうせつ」  原料米;麹米・山田錦24%/掛米・吟ぎんが75% 、 精米歩合;50%  【アルコー ル分】 15度 【日本酒度】+3〜5  【酸度】1.1-1.4  1.8L \3,348 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5  E寸評;正雪の蔵元で平仮名ラベル。新酒の硬さが取れず、味わい未だこなれていな い。丸みも無く成長過程の女の子みたいで豊かさが無い。これも片口に入れて味わっ たが、ザラザラ感が出て旨さ半減。 ■4.天吹酒造(佐賀県みやき町)  大吟醸  「天吹・冬色」  原料米;−、 精米歩合;40%   【アルコール分】 17度 【酵母】アベリア花 1.8L \3,456 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5  E寸評;これも新酒の硬さが取れない。華やかな香りは良いのだが味わいこなれて いない。どの酒も外気温2〜3度の所に有ったが、片口で室温22〜3度にしたら、 旨味が上昇して甘味が増し、品位が一段上がった。 ■5.大澤酒造(長野県佐久市)  純米大吟醸  「明鏡止水」  原料米;雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+4 【酸度】1.7 1.8L \3,780 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5  E寸評;一年経って女盛りを迎え、良き美人になっている。味わい丸く旨さも充分。 安心してお付き合いが出来る銘酒に仕上がっている。 ■6.九重雑賀酒造(和歌山県紀の川市)  大吟醸  「雑賀」  原料米;−、 精米歩合;麹米・45%/掛米・50%   【アルコール分】 16度 1.8L \3,996 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5  E寸評;旨さ抜群で、味わい深く、五味バランスした幅広さがある。味、香り見事に バランスして、旨さの世界に誘う。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回2月例会は28日です。メルマガは3月上旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  今年も新年がやって来ました。大変遅いのですが新春の初めですから挨拶を、 「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。」  日本国中だけに止まらず、世界の動きにも対応した世の中の動きもあります。 お酒だけの狭い世界に遊んでいられなくなりました。通常ニュースと言えば悪い事ば かり報道されますが、世の中には良いことも沢山有るはずです。子供が生まれたり、 楽しいイベントが有ったり、旅行や観劇、お酒を飲むこともそうでしょう。結婚話もあり ます。いやな話は報道機関に任せて、楽しくやりましょう。  この時期、生まれ出てくる新酒。年が変わろうが、毎年これから芸術品のような お酒たちの誕生を期待してやみません。しかし、今回飲んだ新酒達は、まだまだ硬く 熟し柿のような味わいはありませんでした。これからです。                                      編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。