◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■     最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                         月刊誌Vol.183  2015/6月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇ 毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2015年6月27日(土)例会■ ■1.墨廼江酒造(宮城県石巻市)  純米吟醸  「墨廼江」  原料米;蔵の華、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16〜17度  1.8L \2,916 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨味香り充分。清楚で品良く何も不足は感じない。食中酒とすれば最高で、 料理をいじめず酒の旨さも立ち上がってくる。酒の旨さとはこの様なものでしょう。 ■2.八百新酒造(山口県岩国市)  純米吟醸  「雁木」 生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;60% 【アルコール分】 17〜18度  1.8L \2,916 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;いつもの通りの飲み手に媚びない上手い造りです。香り味わい旨さ充分。 食中酒としては充分だが、旨さの後にのど元に雑味が残る。 ■3.八戸酒造(青森県八戸市)  純米吟醸  「陸奥八仙」 生原酒 原料米;麹米・華吹雪/掛米・まっしぐら、 精米歩合;麹米・55%/掛米・60%   【アルコール分】 17度  1.8L \3,024 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;1年ものの古酒。甘ったるい熟成感が有り、色も着いているが老香は全く 無い。先月飲んだ赤ラベルとは別物。 ■4.英君酒造(静岡市清水区)  夏吟醸  「英君」  原料米;五百万石、 精米歩合;55%  【アルコール分】 17〜18度 【日本酒度】 +6 【酸度】1.3    1.8L \3,456 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;旨いが、いまいち迫力、個性が乏しい。アルコール度数が高い分欠点が 隠されている。この蔵は、水源の小川を汚されたくないので、山全体を買い占めた ほど水にはうるさかったが、当時は酒のなかに水源の枯葉臭が忍んでいたが、今 では枯葉臭は無くなったが、水の力を誤解しているようだ。水処理をしっかりすれば 磨かれた酒になるでしょう。 ■5.富士高砂酒造(静岡県富士宮市)  純米吟醸  「砂」 生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 17度 【日本酒度】+5  【酵母】静岡酵母   1.8L \3,463 A;味4、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;1年ものの古酒。甘ったるい旨味はあるが、苦味、渋みが有り、味の バランスがくずれてしまった。 ■6.神沢川酒造場(静岡市清水区)  純米大吟醸  「正雪」 生原酒 原料米;備前雄町、 精米歩合;45%  【アルコール分】 15〜16度  【日本酒度】0 【酸度】1.2    1.8L \4,320 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;柔らかく、さわやかで、旨味充分で、力強く飲みやすい。毎年味わいが 変わらず安心して飲める、吟醸酒の一つの頂点でしょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回7月例会は25日です。メルマガは7月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  梅雨の真っ只中です。九州地方では年間雨量の3〜4倍の雨が降っています。 災害が出ないように祈ります。東京では、梅雨と特別に呼ぶほどの雨は降ってい ません。土曜日も日曜日も天気予報では雨でしたが、青空が見えて清々しい天気 になっています。東北方面は2・3日前にやっと梅雨入りになったと言いますが、例 年より遅れているのは確かです。  この様な気象状況は不順というのでしょうが、地球的に見ればごく普通のことの ようです。各地で噴火や地震が起こっていますが、今までが静かだったので、普通 に戻りつつ有ると言います。でも、これだけは今まで通り静かであって欲しいと思い ます。                                      編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。