◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■     最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                         月刊誌Vol.190         2016/1月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇ 毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2016年1月30日(土)例会■ ■1.木村酒造(秋田県湯沢市)  純米吟醸  「角右衛門」 生酒 原料米;美山錦、 精米歩合;55%  【アルコール分】 17.5度  【日本酒度】 +1.5  【酸度】1.4 【酵母】協会1801号  1.8L \3,024 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4 E寸評;味わいバランスして、味が上がってくるが平板で淡泊。 ■2.福田酒造(長崎県平戸市)  純米吟醸  「福田」 無濾過生原酒 原料米;−、 精米歩合;55%  【アルコール分】 16度 1.8L \3,024 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4 E寸評;新酒の炭酸味が口中を刺すが、それが取れると、米の甘味と旨味が広 がってくる。 ■3.富士酒造(島根県出雲市)  純米吟醸  「出雲富士」 生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度   1.8L \3,218 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;辛口で味わい平坦、ザラツキがあって、旨味が飲み手に伝わってこない。 ■4.富久千代酒造(佐賀県鹿島市)  純米吟醸  「鍋島」 生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度  1.8L \3,553 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;炭酸味と雑味と辛味が表に出て、味わいを楽しむまでに飲み手を満足 させない。鍋島と言えば入手しずらい酒の一つですが、どうしたことでしょう。 ■5.小林酒造(栃木県小山市)  純米吟醸  「鳳凰美田」 無濾過生酒 原料米;ひとごこち、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,612 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;雑味なく旨味あり、さわやかでバランスして、既に新酒の域を通過している。 ■6.中野酒造(大分県杵築市)  純米大吟醸  「ちえびじん」 おりがらみ生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;48%  【アルコール分】 16度  1.8L \4,320 A;味4、B;香り5、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;瓶の底に沈んでいるオリが、瓶の中で雲のように舞っている。渋味が口中 に広がり落ち着かないが、旨い。 *今回は、全ての酒が新酒です。新酒独特の炭酸味、渋味、バランスの悪さが見 られます。若さの味わいを楽しむには今しか有りませんが、人と同じで突っ張った、 この若さを良しとすれば、それはそれで楽しいものです。しかし、もう1〜2ヶ月寝か せれば、角が取れて旨さが立ち上がり、大人の味わいに変化するでしょう。生まれ 出たばかりの新酒に過大な期待を掛けてはいけませんが、もう少し成長を待ちま しょう。早熟な子もいますし、奥手な子もいます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回2月例会は27日です。メルマガは2月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  あっという間に正月気分も抜けて、2月に入ってしまいます。2月は逃げる月だと 言われますので、月末に同じ事を言わないように楽しみたいと思います。  新酒が出揃ってきました。やんちゃ盛りの新酒達です。ペットたちでは可愛い盛り ですが、酒たちは可愛いとばかりは言ってられません。早くと言えば、私も歳をとっ てしまいますので言いたくはありませんが、成長した吟醸酒達に逢いたいものです。  連日の寒さが襲ってきますが、梅も咲いたことですし、春の到来を待ちましょう。                                      編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。