◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■     最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                         月刊誌Vol.205         2017/4月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇ 毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2017年4月29日(土)例会■ ■1.林酒造(富山県朝日町)  純米吟醸  「林」 生酒 原料米;五百万石、 精米歩合;55%  【アルコール分】 16度   1.8L \2,931 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;渋味と酸味が口中に残り、雑味がからまりさわやかさが無いのが残念。 ■2.飯沼本家(千葉県酒々井町)  純米吟醸  「一喜」  吊し搾り 原料米;−、 精米歩合;55%  【アルコール分】 17度 1.8L \3,024 A;味4、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;ひとつ一つの味わいが立っていて、お互いに自己主張が激しくハーモニー が取れていない。しかし、一口含むと口中で初めて香りが立ち、これぞ吟醸という 衣装をまとっている。 ■3.米鶴酒造(山形県高畠町)  吟醸  「吟醸三十四号」 生酒 原料米;美山錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度 【日本酒度】 +2.0 【酸度】1.4 【酵母】山形酵母  1.8L \3,024 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5+、D;総合評価4+ E寸評;甘く柔らかくのど元を過ぎていく。味わいバランスして旨味がある。 ラベルは、この酒の規格というか素性がビッシリと書き込まれています。 ■4.米鶴酒造(山形県高畠町)  山廃純米大吟醸  「米鶴」 中取り生酒 原料米;出羽燦々、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度 1.8L \3,240 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;山廃の味わいなく、普通?む速醸系の旨さがある。もろみを搾った酒の 出端と最後の押切を除き、旨い部分(中取り)だけ瓶詰めしているからでしょう。 しかし、唸らせるほどの旨さがいまいち伝わってこない。上記3で?んだ「吟醸三 十四号」と同じ蔵の酒です。 ■5.中島屋酒造場(山口県周南市)  純米吟醸  「中島屋」  原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 15〜16度  1.8L \3,240 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;1年物の熟成酒。古酒のイヤらしさが何処にも無く、三十路女の優しさがある。 ■6.中島屋酒造場(山口県周南市)  純米  「かね中」  原料米;山田錦、 精米歩合;60%  【アルコール分】 15〜16度 1.8L \3,240 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;ビンの中からこちらを覗く目があり(?)、心を開いてくれない。ではこちら から温かい目で見たら少しはこちらの意を介してくれるかとお燗をした。ぬる燗では、 まだ意に沿わないのか、ごく普通の燗にしたら、心を開いて旨さが飛びだしてきた。 何と燗酒の旨いことか。 上記5で?んだ「中島屋」と同じ蔵の酒です。二人の個性の違いが現れている 姉妹です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回5月例会は27日(土)です。メルマガは5月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  途中の平日をつなげると9連休。私の町でも商店のシャッターに張り紙が出ていて、 長期連休をうたっています。この連休中には多くのイベントが開かれています。それに 付き合っていたら際限が無くなります。酒のイベントでは、仕込みも終わって新酒のお 披露目や県単位の利き酒会が開かれています。地味な県だったのが今年は花開いて トップグループに躍り出たところも有ります。毎年毎年、レベルが上がって蔵元さん単独 の勢いは上がっていますが、蔵元さんだけでなく地域、県のレベルが上がってきたのは 素晴らしいことです。                                      編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。