◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■     最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                         月刊誌Vol.206         2017/5月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇ 毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2017年5月27日(土)例会■ ■1.木村酒造(秋田県湯沢市)  特別純米  「福小町・号外編」 生原酒  原料米;吟の精/めんこいな、 精米歩合;55%  【アルコール分】 17.5度  【日本酒度】+1 【酸度】1.5 【酵母】協会1801号  1.8L \2,916 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨味充分でバランスしふくよか。この値段ではベストだが、やんちゃ娘の域を 脱していない。毎年同じ味わいで、この季節の風物詩になっている。 ■2.来福酒造(茨城県筑西市)  純米吟醸  「来福」 生酒 原料米;北海道産吟風、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度 【日本酒度】 +0 【酸度】1.5 【酵母】東農短醸分離株  1.8L \2,961 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;”ボン”と言う音と共に栓が天井まで飛んでいった。誰も誕生日ではなかった のに(笑)。シャンペンのように泡は出ず酒は静まりかえっていた。若干の酸味が感じ られたが、酸味が抜けると旨さが立ち上がって、安心して手元に置いて呑める。 ■3.廣田酒造店(岩手県紫波町) 純米吟醸 「廣喜しぼりたて」 無濾過生原酒 原料米;吟ぎんが、 精米歩合;55%  【アルコール分】 16度  【酵母】岩手2号 1.8L \ 3,292 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;廣喜(ひろき)独特の酸味が口中に広がる。決して老香とは違う懐かしい味 わいがある。その渋味というか酸味を除けば、旨さが広がり、味わい深いが、垢抜け しない。 ■4.八百新酒造(山口県岩国市)  純米吟醸  「雁木ノ弐」 無濾過生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 17度   1.8L \3,456 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;旨さ充分で清楚、味わいのバランスが取れていて室内楽を聞くよう。味わい 過不足無く鼻の高さも、鼻の低さもない。 ■5.九重雑賀(和歌山県紀の川市)  純米大吟醸  「雑賀」 生原酒 原料米;山田錦、精米歩合;麹米45/掛米50% 【アルコール分】 16度 1.8L \4,752 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5 E寸評;旨い。旨いが甘い吟醸香と違って、春の青葉のような香り立つ青さがある。 その香りが飲み手の好みを分ける。それぞれの味わいが強い個性を主張して落ち 着きがない。もう少し、時間が必要なのか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回6月例会は24日(土)です。メルマガは6月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  もう新酒のことは話題から外して、この生まれたての子供達がどう歩いて行くか、 途中で道を誤って嫌われ者になるか、皆から温かい視線を浴びて○○王子になるか はこれからの楽しみ。生まれたてはどの親でも可愛くてゆりかごを覗くのですが、それ にふさわしい子供の環境を作ってあげないと、曲がった子や、ヒネくれた子供(大人) に育ってしまいます。お酒の世界でも同じで、低温貯蔵が出来ないと、優れた大人に は成れないのです。人の子供を育てる以上に、お酒も最後の最後まで手が掛かります。                                      編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。