◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■     最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                         月刊誌Vol.209         2017/8月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇ 毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2017年8月26日(土)例会■ ■1.高千代酒造(新潟県南魚沼市)  純米吟醸  「Takatiyo」  原料米;美山錦、 精米歩合;59%  【アルコール分】 16度 【酵母】協会1801号 1.8L \ 2,916 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;栓を抜こうとして封巻に力を入れた途端、バーーンと言う音と共に天井に当た って跳ね返ってきた。表示はありませんが生酒なんでしょうね。この価格でこの味わい は秀逸。ふくいくとした味わいと熟成感の有る味わいは?みやすい。 ■2.中野酒造(大分県杵築市)  純米吟醸  「裏・ちえびじん」 うすにごり生酒 原料米;−、 精米歩合;60%  【アルコール分】 16度   1.8L \ 3,132 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;栓に穴が空いていて、オリが瓶の中で発酵を続け炭酸が充満して最悪瓶を 割るかシャンペンのように吹きこぼれるかの危険を回避しています。オリが瓶底に沈 んでいるので、まずは上澄みだけをいただきます。過発酵で、雑味が口中で暴れる。 オリを撹拌して?んでも味わい変わらず。イヤな雑味を除くために、片口に入れて再 度?むと、味わい無くなり水のような薄っぺらな味になってしまった。  裏=ラベルが裏表逆になっています。蔵元で市販用に中取りなどを取った後に残 った最後の搾りきった酒を詰めた物。何でこんなに旨い物を市販しなかったのだろう という物や、やっぱりという物までいろいろ有ります。 ■3.武田酒造(青森県五戸町)  純米吟醸  「媛一会」 無濾過生酒 原料米;松山三井、 精米歩合;60%  【アルコール分】 15.5度  【日本酒度】 −1.0 【酸度】2.1   1.8L \ 3,196 A;味4、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;日本酒独特の色合いで、美味さを表現しているが、酸味が強く、雑味があって、 ザラツキが美味さの足を引っ張る。 ■4.富久千代酒造(佐賀県鹿島市)  純米吟醸  「鍋島」 生酒 原料米;五百万石、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度   1.8L \ 3,218 A;味4、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+ E寸評;栓を抜こうとしたらこれも天井まで勢いよく飛んでいった。炭酸がキツいが、 風味は素晴らしい。これも片口に入れて空気と結婚させたら・・・、味わいまろやかに なったが、五味のバランスがくずれたままであった。 ■5.小林酒造(栃木県小山市)  純米大吟醸  「鳳凰美田」 無濾過生酒 原料米;山田錦、 精米歩合;40%  【アルコール分】 16〜17度  1.8L \ 5,400 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;香り味わいバランスして、美味さが沸き上がってくる。最近の味の流行なのか、 酸味が強く味わいのバランスに欠ける。このクラスになると飲み終わった後の美味さが いつまでも口中に残る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回9月例会は30日(土)です。メルマガは10月上旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  東京は梅雨明け宣言が出た途端長雨が続き、まるで梅雨状態が続いていました。 今になって夏が逆戻りしてきて、熱中症に注意の予報が出ています。季節の花達は、 そんな目先の気象条件などお構いなしに、決められた時期にはしっかりと花を咲かせ ています。セミもこの時期アブラゼミから始まって、ミンミンゼミに世代交代しています。 しかし、海の家は、今更客が戻ってきても手遅れ状態です。  来月になると、日本酒も『冷やおろし』と名前が変わって、旨さの盛りになるのでしょう。 楽しみです。                                      編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。