◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■     最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                         月刊誌Vol.225   2018年12月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇ 毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2018年12月22日(土)例会■ ■1.澄川酒造場(山口県萩市)  純米吟醸  「東洋美人」 原料米;出羽燦々、 精米歩合;80% 【アルコール分】 16度  1.8L \ 3,240 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;猪口には夏を越えて人生の(?)深みが感じられる色合いが・・・。 決して崩れた味わいは無く、米の旨みが充分に詰まった美人。 ■2.秋田醸造(秋田市楢山登町)  純米吟醸  「ゆきの美人」   原料米;山田錦、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16度 【日本酒度】+6 【酵母】協会6号 1.8L \ 3,456 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;新酒。淡麗でさらりと清楚。旨みは充分詰まっていて、私は美人だろうと いう思い上がりもない。親しくお付き合いが出来る。 ■3.南部美人(岩手県二戸市)  純米吟醸  「南部美人」  無濾過生原酒 原料米;−、 精米歩合;麹米50%/掛米55%  【アルコール分】 17〜18度 1.8L \ 3,672 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;新酒。酸味きつく鼻高美女だが、飲み手を上手く引きつけ、次の一口に 知らずに手が出る。鼻高を折ろうと、片口に移し、時間をおいて呑むと気の強さ が飛んで清楚な美人に。 ■4.佐久の花酒造(長野県佐久市)  純米大吟醸  「佐久の花」   原料米;岡山県雄町、 精米歩合;49% 【アルコール分】 16度  1.8L \ 3,759 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;色濃く、夏の越し方が心配されたが、味わい淡麗で旨みも充分有り、品 良く我々の前に現れた。蔵元は年々力を増して力を付けてきた。今年の全国新 酒鑑評会入賞酒としてピックアップされた。これからは目の離せない銘柄になる かも知れません。あまり褒めると私の手に入らなくなるので、褒め言葉はここまで。 ■5.十八盛酒造(岡山県倉敷市)  純米大吟醸  「十八盛」 無濾過生原酒  原料米;備前赤磐産朝日米、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度 1.8L \ − A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス、D;総合評価5 E寸評;会友差し入れ酒。まだまだ肩の力が抜けていないのであろう。ピリピリ酸 味感が強く、旨み感を押しつぶしている。これも片口に入れて呑んでみたが、ピリ ピリ感が抜けたが力も抜けた。「鬼も十八番茶も出花」と言われるように、一八盛 りは女盛りで、美女中の美女です。このラベルには、この女盛りがどこにも見えま せん。大年増のようで残念。 ■余談  冬の寒さには温かい日本酒が似合います。燗酒ではなく、ヒレ酒を飲んでみま した。知り合いに河豚料理屋さんが有って、河豚のヒレをいただきました。 早速楽しむことに・・・。  最初に、ヒレを網の上で焼きます。  次に安い普通酒をやかんに入れて、先ほどの焼いたヒレを入れて、火に掛け ます。充分にヒレが煮えたところで、蓋を取って湯気にライターで点火すると、 ボンという音と共にアルコールの炎が上がり、落ち着いたところで、みんなに やかんを回します。  卵酒と同じように、酒と言うよりヒレの温スープで、体中、心の中まで暖まります。 これはこれで美酒です。日本人の知恵が詰まっています。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回1月例会は26日(土)です。メルマガは1月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  秋を通り越して、寒さ本番の冬になってしまいました。酒造りには大忙しの時期 になってきました。去年の誕生日の酒と新酒が交代する時期です。蔵元さんもそ の辺の事情に苦しむところと、在庫がなくなって増産に追われるところの二極化 が進むことでしょう。  平成最後の年だと騒いでいますが、年号は変わっても、変わらない毎日が続く でしょう。変わると言えば、日本酒の品質が年々向上しています。特に若い蔵元 さん、杜氏さんが頑張っているところは、過去のしがらみに捕らわれない時代の 先端の酒を造り出しています。過去にとらわれていると、新しい時代の波に乗り 遅れるでしょう。そんな境目の年末です。                               編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所より出来ます。